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aoilab  明治大学 建築史・建築論研究室(青井研究室)blog

 

2018-04-14

門脇研の彼と山本研(元田村研)の彼


どうも、先日更新したのにまた来た寺内です。
昨日、門脇研の今井くんと元田村研で現山本研の栗原くんと飲みに行ったとき、ちょっと青井研の話になったので、そのことを書こうかと。
青井研のブログにあげていいのかわからないけど、ゼミやってて疲れたので息抜きがてら。


まず今井くんが、トウキョウ建築コレクション2018 全国修士論文展 公開講評会 での青井先生の発言がかなり衝撃だったようで。
その発言とは「論文は作品であり、デザインされるべきものである」というところ。
修士論文を書く上で、正直しんどいと思っていたけど、見方が変わり、ちゃんとやり切ろうと思ったそうです。


内容は以下です。さっきの発言は5:00:58らへんです。
https://www.youtube.com/watch?v=iGumwvF7c2c


あとは、
例えば、都市はトップダウン的に作られたものでもないが、逆にボトムアップ的でもない。
常に両者は共存しているが、その中で我々筆者がどう切りとるか、それを論文としてどうデザインするか、さらには他者(特に専門外の人)にどう共有するか…
みたいなことも青井先生が発言していて、そこから色々考えられるようになって、今修論をやってて楽しいとか。

そう考えると
2018年度のサブゼミは「表象」がどの本にも共通してあったりすることが、どういう世界を描くか(ある断面を切りとって論文としてデザインするか、など)ってこととなんかリンクしているのかなとか勝手に思ったりしました。


でも、今井くんは門脇研なので、青井先生が考えていることを常に敏感に感じ取れる立場にいないから、もどかしさもありつつ、
修論の発表の時には、「青井先生に自分の修論に対して突っ込んでほしい」みたいなことも言ってたり。
研究室が異なるけど、青井先生が考えていることがこうなんじゃないか、というのを話したのは、とても新鮮で面白かったですね。


栗原くんもいたので、山本研って共同体として意識が強いだとか、そのよさとか、各研究室について議論したりしました。
普通に建築の話もしました。太田市美術館・図書館 ART MUSEUM & LIBRARY, OTAのこととか。
さまざまな議論ができる間柄っていいですね。


さて、修論やります。

2018-04-10

2017年度 卒業生


お久しぶりです。寺内です。
台湾論文とか就活とかしてたら、4月で新年度になってしまいまして、2017年度の振り返りができていないと思ったので、急遽2017年度のまとめみたいなことをしたいと思います。
明日が青井研のキックオフなので、振り返るとしたら今しかないということで。

B4は1月28日に卒業設計の公開講評会、M2は2月15日に口頭試問があり、最終成果物を発表したわけです。
今回はそれをメインに報告します。
※それぞれの内容は随時更新していく予定です。



M2修論

あっしーさん「自治会報誌『砧』にみる住宅地成城の戦後史」
かおるさん「多摩川流域における産業の空間編成に関する研究 ─ 日本最大の砂利産業の史的展開 ─ 」
富さん「近世・近代における多賀神社境内環境の改変過程に関する研究 ─ 大江新太郎主導による昭和大造営の歴史的位置をめぐって ─ 」★建築史交流会発表
きいこさん「民間信仰組織の都市空間史 ─ 近代浅草における〈地域稲荷〉の変容 ─ 」★トウキョウ建築コレクション中島直人賞
あやさん「東京港内港地区の埠頭形成史 ─ 品川埠頭の水際に着目して ─ 」
きょーへーさん「ドイツにおける国民国家形成と「表現主義建築家」 ─ シュプレーボーゲンをめぐる諸提案を通じて ─ 」★建築史交流会発表
ゆーみんさん「横浜戦後復興における防火帯建築の理想 ─ 官僚技術者内藤亮一と街区型建築群の面的開発に着目して ─ 」★トウキョウ建築コレクション川添善行賞


私自身M2はすごく尊敬していて、研究室の活動だけでなく、修論にかける熱量・考察力などを見てて「M2すげぇな」と純粋に思ってました。
そんな先輩たちは謝恩会で「M1は“ライバル”だと思ってる」と言ってくれたけど、私は全然そんなこと思ってなくて、いろいろ悩むことや考えていることに対して、真摯に対応してくれる“先輩”だったなぁって感じてます。
M2たちから得られたものは多く、見習わなければいけない反面、超えていくべき存在であり、これから1年間活動していくときのいい目標だと。
でも、M2とは違った私たちの特色が出ると研究室も面白くなったりするのかなとか思ったり。新M2の5人でどうにか盛り上げたいものです。

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直前まで Diving を作成するM2

まだまだM2に伝えたいことは山ほどあるけど、社会人になっても関わりたいですね。ときには飲みに行って議論したいなぁ。



B4

けーすけ「大地を編む ─ 名も無きLandscapeと計画の結び目で ─ 小中学校+図書館の提案」
ちいちゃん「Factory as a park ─ 自然・産業・人間の新しいネットワーク」★次点
みきてぃ「Sense of wonder チャイルドスケール3つのオーダー:size, move, collective behevior」★次点
さくしょー「Patina for Antique Enthusiasts <調度品のオブジェクト解釈>」
としき「アクティビティが描く二枚の地図 ─ 歯抜け街の可能性 ─ 」★佳作(上位11)
ちゃんまん「地域を醸す ─ 新しい酒蔵のかたち ─ 」
たなっしー「高円寺南四丁目計画 ─ 都市の新たな平面における試論 ─ 」


率直言うともっと絡んどけばよかったと反省してます。私が研究室自体に距離を取って活動していたので、しょうがないっちゃしょうがないのですが。
卒業設計に関しては「もったいない」と思ってしまうものばっかです。
どれもテーマは面白し、考えていることも納得できるのに、それを表現できていなかったり、純粋にやり切れていないところだったり・・・
そういうところは我々先輩がもう少しお尻を叩いてもよかったかもしれないです。
青井研を5人が卒業するので、かなりさみしいですが、この1年で青井研で学んだことを是非とも生かしてほしい。
それを別の環境で発展させて、また話を聞きたいところですね。



とりあえず卒業&修了おめでとうございました。

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2018-03-30

謝恩会'17

こんばんは。修了したはずなのに、ここ数日相も変わらず研究室に通っている中井です。
「最後のブログですよ!」と、次期M2のあづみさんに半強制的な機会をいただき、今年の謝恩会について簡単に書いてみます。あんまり長くてもあれなのであっさりと、後輩たちには背中で語りたい限りです。

今年はM2が7名、B4が7名卒業し、計14名のうちなんと12名が青井研を去ります。
そんな卒業生へ向けて、謝恩会では毎年恒例のM1作成ムービーがお披露目されました。
昨年我々の代はこの動画を、あーでもないこーでもないと結構なエネルギーをかけて作成し、今年はあのクオリティ越えられないだろ〜なんて冗談めいて同期で話していましたが、次期M2、さらっと越えてきました。
ここで詳しくその動画をご紹介できないのが残念ですが、
モーションキャプチャー」という今流行りの(らしい)表現技術で、macPCの画面動作を録画(?)し、我々が日常的に使用しているソフトやSNSなど活用して卒業生14名へのメッセージや特徴を紹介してくれました。
それがなんともユーモアと皮肉と愛情たっぷりの、15分にもわたる秀逸な作品でした。うん、あれはもう“作品”の領域です。

そもそもこの次期のM1は、就活に自分のゼミに大会論文の執筆などなど色々タスクがあるのに、なんという完成度かと一同びっくりしつつ、当の本人たちは「意外と数日でできたんすよ〜」と言いのけ、M2おじさんおばさんはさらに驚愕するのみ。どんどんハードルがあがって毎年のM1は過酷です。笑
4月からは多少人数が減るけれど、こんなにパワフルなM2を中心に青井研はさらに盛り上がっていくだろうと確信した夜でした。

また青井先生への感謝をこめて、B4からは意味深な「パンツ」と色紙を、そしてM2からは「DIVING」(ダイビング)という題のM2作成冊子をお渡ししました。
この冊子には、M2計7人による座談会「特集 第9期の研究室観:イマダカラ イエル ハナシ」や、修論中のM2の生態・台湾調査の裏話・個人的嗜好作品などなどの特集に加え、その他格言シリーズや青井研的広告など、なんとまあてんこ盛りに収録されています。当初これがまさか研究室に贈呈されるとは考えておらず(完成した結果あまりにも良いので後輩にも読んで欲しくなったM2勢)、みんな結構言いたい放題ぶちまけていますが、それもまた一興ということでM2にとっては良い思い出となりました。
そしてこの「DIVING」というタイトルには、以下のような意味合いがあります。(以下、「DIVING」より引用)

「対象にダイブすること、そして一気に引いてみること、それを繰り返す」
2018年トウキョウ建築コレクション修士論文展公開審査会にて青井哲人が述べた言葉である。
しかし、思えばこれは以前より先生が私たちに示唆してきたことの根幹をなすことではないか。
“ダイブ”にはきっと、ただ飛び込むだけではなく客観性を隅に置き、その身を挺して対象世界に没入する、といったニュアンスが含まれている。
私たちは卒業設計・論文にはじまり、台湾調査、福島アトラス、tOR、そして修士研究と様々な世界にダイブし、各々ある一つの歴史を描こうとしてきたはずである。
それらの活動を踏まえ、本誌は2018年3月の博士前期課程修了に際し、私たち青井研究室第9期生7名の多様を極める思考の海にダイブするべく、“大真面目にふざけながら”制作したM2最後の表現物である。


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さて、この4月からそれぞれが色々な思いを抱えこの研究室から外へ出て行きますが、新たな経験をした皆とまた集まって熱い建築談義に花を咲かせることを夢見つつ、最後にこの言葉を送ります。
後輩のみなさん、良い悔いの残る1年にしてください。

この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がせておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

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2018-01-29

2018年 第1号

遅すぎますが、明けましておめでとうございます。
今年度M2になる身としましては、一層気を引き締めていきたいと思っております。


23日にB4の卒業設計の提出が終わり、青井研にも秩序が戻ってきました(笑)
あとはM2の先輩方の修論提出が残っているので、やりきって欲しいです。
青井先生のよく言う、「良い悔いが残るように」。
難しいことですがまさにこれだと思います!


さて、話は変わりますが、つい先日『TOR05 丸子』が完成しました!
武蔵小杉駅中心に現在、次々と建つタワーマンション。これが今回のキーワードとして挙げられると思います。
前面では、これらは多くが、工場の跡地に建っていることから工業都市としての歴史綴ったもの。
後面では、街歩きで感じることができた、武蔵小杉から北上していくとタワーマンションの風景から
団地の風景へと変化していく、まるで現在から過去に遡っていくようなところに面白味を見いだし、丸子の住宅の変遷を追っていきます。

今回の担当はM1河野、今、寺内の男子3名とB4相川、生沼、片山、鈴木、武田の5名、計8名です。

青テイストで、表紙の写真も丸子の歴史を一気に物語るものとなっており迫力があるトップとなっております。
丸子を南北に切断した断面図も、丸子を見る新しい視点として見ていて楽しいものとなっていると思います。

私は今回は関わっていないので、あくまでも第三者の視点として書いておりますが、
もし今回関わった方で、もっと語りたいという方がいましたら、コメントでも、新しい記事でも良いので
お願いします(笑)

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中身は載せないので、青井研の前に貼っておきますので、是非見にきてください!


M1 保川

2017-12-05

2017/12/02 青井研卒計中間発表 @共用部

12月2日(土)に青井研恒例、ゲストをお呼びした卒計講評会が行われました。
ゲストは昨年に引き続き、橋本圭央さん(東京藝術大学美術学部建築科 非常勤講師)山口陽登さん(siinari建築設計事務所 主宰)のお二人。
自在画が卒計ブースに設営されてしまっていたので、今年は10階の共用部で。
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B4はもちろん、M1,2の参加も多くいい講評会だったのではないでしょうか。
もちろん、ゲストの方のコメントがメインですが。
以下その内容ですが、たなっしーはあやさん、ちゃんまんはまりえさんに議事録を取ってもらいまして、書式が違うのはご了承ください。



たなっしー「名も無き建物と建築の関係からみる都市再生の再考」
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・雑居ビル
・広場、オープンスペース
・設置階→家の機能が多様性をもって行われる
・人が集まって、話す、食べる

山:ガソスタ大屋根
  道路の延長線が建物に引き込まれる
  平面的に街のつくりが変化していく
  |婆姪な気づきがほしい
  ∧震姪な気づき
  「住まう」を再定義すること
   銑の繋がりが重要
  1階は店舗が向いているのでは?→なぜキャンセルするの?
 
た:店舗の1階はお金儲けの部分
  「住まう」、住居を考えると高円寺にはあらゆる機能が押し込まれている
  街のでき方→高円寺にあるもの、ここで使われることを想定
  
山:高円寺の街の魅力の路面店を否定しているのか?

た:高円寺でどうゆう住み方
  設置階の人とそれ以外の人への提案があるのでは

橋:高密度になっている、都市の居住性を内包する話をきちんとするべき
  コインランドリー→出会いの場、貧富の差も感じる
  設置階に再配置する意味→社会構造や住居性、ハブリッドなもの
  垂直方向の動線の考えは?
  垂直方向の動線計画
  
青:ボリューム+タワー
  2、3階をガラスの壁面にして、設置階との繋がり
  雑居ビルの状態から透明な設置階のあり方が面白いかもというイメージ

た:飲食店が多く並んでいる→ガラスのするのが難しいのではないか
  
橋:透明性を持ったボリューム
  道化されたプロセス

青:仮装論理としての設置階
  全部ないと見立ててみる
  見立てから生まれる設置階のスタディーをやってないのではないか

橋:見られたくない部分とその他の関係性
  ボコボコ
  路地みたいなもの

山:1階の平面図→みたことのない街の見方が生まれるかも
  棟ごとに考えることをやめてみる
  またがる→設置階かそうではない階の新しい風景

青:所有の論理、都市の論理
  都市の論理→断面的な分節

橋:アウトソーシングを簡単に使わない方がよい

青:具体的なアクティビティを考える




ちゃんまん「郷蔵−地域の核としての酒蔵−」
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「酒蔵の近代化に対応した空間を生む(職業連関や地域のつながりを取り戻す?)提案。今後の産業がどうなっていくのかを空間的に出す」
プログラム:酒造りの展示化(メタファー)、宿泊施設(不要になった杜氏の現れ)、飲食店、米ぬかを再利用しレンガを成型(東北大学で研究中)

酒蔵を縮小して新しい機能を加えていくということではなく、空き蔵を利用。作業工程を整理してコンパクトに。

*どこが新しいのか?という疑問が必ず現れてしまう。

[提案]
\妻峠蠅魃伐箱大通りのファサードを整える→<中庭1>ができる
機関蔵(現在不使用)妻面が見える→エントランスホール的工場になる
<中庭2>酒造りに必要な水の存在を強化
ぜ鯊△離哀螢奪匹45度にふる→全体で感じさせない設計にする<中庭3?>

増築過程=コの字状に江戸〜明治〜大正にかけて増築している
→酒造の時代的な流れも含め、分かりやすいダイアグラム化すべし

中庭を広げる必要性はあるのか?
時計回りの酒造の工程が近代化によって変化しているから空間を改変するという説明にしてくれればわかる
図化(生産、滞在などのラインに分けてダイアグラム)しないとダメ
視覚主義的設計になっていてモダニスト的で場当たり的。それだけではないはず。

山口さん
陶器の金とじのような繊細な修繕(江戸時代からの酒蔵の工程歴史など)が酒蔵に現れてくるのが面白い
マスタープラン(改修計画)を避けるべきなのではないか?→結果的には大きく変わっていることになれば良い
「ダイナミックを緻密に避ける」





俊樹「広場庭モデル」
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名古屋の車社会に適応させること=駐車場を建築化することによって、広場と庭の概念を書き換えるとともに、道や街との接続と、ハレとケの利用を考えながらも全体を計画する。
具体的な建物は、ケの場合は駐車場として機能し、ハレの場合はイベントを行う舞台装置の役割を果たす。断面構成は1Fは駐車場、2Fに住居を配置することで住まう街を前提にした提案

質疑
2階以上に住居を計画することはあるのか?
→2階が住居の庭になりつつ、客席の場として作用する風景が得られる

敷地の問題と選び方はクリア
ハレから構成を考えること、駐車場を残すことは良いが、日常(ケ)のセキュリティコントロールを考えたほうが良い

構成プログラムの決め方は?
仮想の道に対しての接続を意識している
その時広場としての庭と個人としての庭を繋げる

ケの時の話があまりにもないが、ハレの時からの建築を考えた時のケの状態を作るという話であっているか?
そうなるとハレからどうケが作られているかを提示しなければいけないのでは

なぜこの敷地?
平成元年に街が更新されてしまった時、一時は盛り上がったがイオンに人が持って行かれたこと、駅から商店街へ行く場所に中央分離帯によって分けられてしまい、賑わいがなくなった。
歯抜け街になってしまったが、むしろそれがポテンシャル
中心的周縁性になっていることをちゃんと説明するべき
シエナのカンポ広場を思い浮かぶ→広場の形が非日常の時の都市構造を変えることを実現している

商店街活性化するという案に聞こえてしまうが、そうではないこと、つまり今ある現状を生かした提案ということを説明するべき
立ち位置を明確にして行く(駐車場の扱い方など)




みきてぃ「Sense of wonder–チャイルドスケールの提案と雪ノ下小径空間への適応−」
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子どもは突発的な行動を起こし、我々が想像しないようなルールを構築しながら生活している。これをチャイルドスケールと名付け、鎌倉の雪ノ下の敷地において設計を行う
全体計画としては、街区に公共施設を挿入することによって、街の中でも意味を書き換えることができる
しかし子どもだけの空間はあり得ないため、大人の視点と子どもの視点を重ね合わせ、空間を作る方法を提案する

質疑
ただ広い場所では鬼ごっこが起きるわけではなく、特定の空間が必要であるためにダイアグラムを作成して設計をする

一つひとつのアイディアが分散的であり、こじんまりしている。つまり全体としてのダイナミズムがない。もっと変なものが生まれるはず

現況の潜在性をこの提案ではどう捉えているのかも重要では

ランドアバウトの円の意味は?
→ただ入れてみただけになってしまっている。スタディの始まり
同心円の意味を考えなければいけない

作られる空間の行動、場所などが整理されていない
チャイルドスケールとチャイルドスケープを作ったほうがいい
チャイルドスケール同士、チャイルドスケールとチャイルドスケープを繋げるのが、子どもの行動であるなどを丁寧に考察して行くべき

美しい話で終わらせないように、セキュリティコントロールを提示する

「子ども」と一言で言うのは雑であり、対象年齢をはっきりさせる
→未就学児
排他的すぎでは?
→0~5歳を対象にするのはそこが一番成長していく中で重要であると思ったため

大人のスケールに成長した時に空間体験がどう変わるかを意識して、ラージスケールを挿入したほうがいいのではないのか

チャイルドスケールを用いることによって、多重化することへの意味は?
遊具だけが説明可能であるが、それは遊具であるため必要ないことでもあるが、、、
大人と子どもが同居する(多重化)意味がクリティカルに問われる

地元民のための空間を確保する必要があるのか?
どういうモチベーションがここの敷地に存在するのかが重要になる

アジャストしたことを感じることで、アジャストしていなかったことを経験させる
それは、大人にとってもいい経験になるのでは?

動的なところと単位なところ(mでええの?的なところ)を子どもから出発して多重化、ダイナミックにしていくと整理される
これを構築した時に「変な状態」を生み出して、それ自体を整理・批判していくといいのでは




さくしょ「FOR ANTIQUE ENTHUSIASTー調度品に見合う建築とは。ー」
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長く使われてきた調度品に見合う空間を住宅というスケールに落として、葉山を敷地に計画する。建築はその場所から生まれるものであり、場所のイメージを空間に落とし込むこと。行為から生まれる形、ものがどこにあるかという家具スケールからみる形、などから形態を作り上げる。
設計に使う調度品は2種類あり、持ち込まれるものと自分でデザインするもの(カーテン、絨毯、壁紙(葉山に咲いている花を使ってデザイン)、作り付けのタンス等ない要素)
調度品:長い時間かけて使われてきたものであり、それに見合う価値があるもの


質疑
調度品の情報が出てこないとそこからデザインするもクソもない
精密な図面をきっちり作った上で、周辺にどう空間がくるのかが一番知りたい

自分で選んだ調度品の価値基準は今の段階でどう持ってくるのか?
→人間の手仕事が見える、思いが感じ取れるところが自分はいいと思っている

自邸でなら私小説的に作れるが、仮想の施主を前提にしているなら、どうデザインコードで空間を生み出しているのかを知りたい
どう接続しうるかを提示しなければ

視界に入るもの、それと行動との関係、調度品の高さからからパースを書いた
それと調度品での何が変わるのか?
パースはアウトプットの素材だけではなく、デザインスタディとして何を書き込んでいくのか(何を選び、どういう順番で書くのか)のプロセスを整理していくべきポイント

なぜ調度品から考えたいと思ったのか
→近代的に評価されてきた白い箱に対して、最評価であるとは思えないところは自分の中にあって、それを当時も考えていた人もいるはず、その中で自分が一番いいと思えるところを持ってきたのが調度品

調度品、家具を建築の寿命の短いものとして設計するのは一般的であると思うが、昔の人は建築よりも長い間使われていたものがあって空間の輪郭を作っていった。ことを現代において評価し設計してくと思った

発展しそうなポイントは大量生産・機能主義に対して批判になる
コルビュジェ:人の居場所を定義し、それが現代においても図面の中に家具が書かれて居場所を提示している。この提案では、調度品に目を向けることで、空間の身体性を考察し直せるものになる
∧薪院鳳凰堂:内部は復元できているが、周りは全く再現されていないため、滑稽な状態にしか見えない。この提案では自分が選んでいるが、各時代の作られた価値基準を明確にしたものを持ってくることで、調度品とその周辺の要素との構成を考えることで、大量生産に関する批判が持ちうる空間を作れる設計になる

バナキュラーな敷地と調度品をパラレルに持ってくることはいいが、どこかで結びつく絵がないとダメ

この住宅が調度品と常にセットで存在するわけではなく、ものは移動する中である時間軸の断面でこの設計を取り組む、ということはどういうことになるのか
調度品が自立する空間とはどういうものになっていることなのか
生活から何から全ての生活が調度品から生まれていくべきなのか、それとも美術館のように鑑賞として存在するものなのか。の両極端の中でどう位置付けしていくのか




けーすけ「斜面地を編む小中学校」
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熱海は山と海の間に市街地を形成している中で、小中学校を作ることでここに人を住まわす政策をとってきたが、少子高齢化により廃校に追いやられてきた。
今までは市街地の外(山の上)に建てられていた小中学校であるが、縮小する熱海市街地の中で、小中学校を統合して市街地の中に建てられるというのが、熱海にとって合理的な判断である。
今までの熱海らしい小中学校は斜面を登り登校する身体性であることを根拠に、傾斜地を編む小中学校を設計する。

擁壁は既存のものを使うが、新たに作ることはしないのか?
→基本的には既存のものをモニュメンタルに扱いたいので、新たに作ることはしない
 最小限に手を加えることが、斜面に馴染む建築が生まれるのではないかと考えている

無茶な提案であるがゆえに背景整理が必要。ここであるがゆえの小中学校の作り方があるべきなのでは

アノニマスな傾斜をランドスケープを指針とする、斜面を編むという言葉がいいが、どういうデザインプロセスを進めていくのか
→好きな風景を抽出し整理すると、階段が重要であることがわかったため、その中で熱海の中に存在する風景をサンプリングし計画していく

コンセプチュアルドローイングは書けているが、具体性が帯びていない
→階段の幅、蹴上などは法規上で守りながら設計する

これから設計条件になりうることを整理しなければダメだが、どう詰めていくのか
例えば、小中学校を作る空間エレメントを整理しながら構成を(それ自体も含めて)デザインする。その中で観光客が通るからこうデザインしようなど考えられそう

一日のスケジュールと地形の関係をパースで表現したほうがいい

具体的なデザインの意図・手法・表現を意識的に考えていかなければならないのでは
そうなると全体のイメージをどうするのか。集落とか、より地形を見せるものにするのか、空間の原型を意識する(コルビュジェ的な)とかとか




ちぃちゃん「時代を写しとる「工場公園」」
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秩父では観光地化、観光客にとっての施設不足、都内からのインフラの整備不足などの問題から、巨大の観光施設が必要であると考え、閉ざされた存在である秩父セメント工場に道の駅要素に直して解放する提案。
建築的価値がある谷口吉郎設計のセメント工場は、設計された時代を写しとっている作品であるが、現状では機能や設備の変化から使われなくなった空間を生かして、工場の公園として計画する。
その中で、谷口吉郎の設計手法を読み解きながら、秩父の山・工場との関係や工場公園の人の入れ方などを通して、工場の立ち位置が変わる設計を行う。

設計する対象はどこ?
→全体で使われなくなったところを設計していくが、見学動線としての整備で終わるところもある

谷口建築の読み解きとそのデザイン手法は?
→谷口は敷地から見える武甲山が向かい合わせに立っていることを見て、建築として扱う資源を向き合う形で設計を始めた。そのため、山に垂直に主要施設を設計した。また、その垂直なものに対してさらに垂直なものを挿入して全体を構成している。
谷口が述べる工場公園の意味合いは?
→働く人に対して工場としての圧迫感がないもの、また実際の公園にいるかのように人びとが活動していくことを目指した

谷口さんが考えたランドスケープ的なところから、敷地内部の計画、そしてディテールを整理したものを、自分の設計手法まで飛躍させて考察できるから、まずは整理をするべき

谷口がデザインしたデザインリソースをした結果何がいいのか、例えばベルトコンベアーと平行だと何がいいのか
→見るだけの建物ではなく、セメントが生産されているプロセスがあることを、見せる
人が同じように歩くことで何がいいのか
→周辺環境とその役割との関係が点々として見せてプロセスを感じてもらいたい。その中で来た人にとってはまだ不明瞭
武甲山とセメント工場の対比関係の中で、谷口と同じように作っていくのか、それを逸脱していくのか

道の駅がどうなのかな、プログラムとしてはゆるい
セメントの動きがあるものと美術館的な順路があまりにも一致しすぎていて、道の駅をダイナミズムなしで設計できすぎている。
もう少し拘束力のある(相当考えなければいけない)機能を考えることで、積極的なコンバージョン計画になる
→道の駅と読んでいるが、既存のものとは全く違く空間にはなると思う。公園も同様に
公園もゆるい。もっと解かなければいけないもの(内装的なところで終わってしまうことではないもの)で計画していけば、積極的な提案になる
この街の人に対して、この街に来る人に対して、ここに働いている人に対して、など全て取り込んでしまえばいい

計画の軸となるものがないと進めていけないと思う




総評
山口陽登さん
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まず大前提としてブラッシュアップするためのコメント、やり直す必要ない
また仮説としての空間を考える(こういう空間がいいのではをやってみる)とコンセプトを繋げていくやり方がいいのでは
形とコンセプトは応答関係にあるので、煮詰まったらコンセプトは置いといてアウトプットしてみて戻るを繰り返してみるといい

橋本圭央さん
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充実したリサーチとシングルラインのデザインになってしまわないように
リサーチの段階でデザインを考察する(デザインリサーチ)ことを意識しながらやる
ワンアイディアで乗り切ることになりがちなので注意すること
トム・ヘネガンさんの名言として「箱は誰でも作れるが、ビューティフルムーブメントは誰しもが作れる訳ではない」
どういう視点持って自分が作っているのかを、添景を書き込みながら濃淡をつけていくことを意識する



山口さんと橋本さんのコメントはなるほどと思うことが多く、みんなも脳が刺激されたと思います。
提案の軸とこれからやるべきことがまとめられた講評会で、これを機にさらにステップアップしてほしいです。
提出まであと2か月を切りましたが、B4のみなさんは悔いが残らないようやり切ってほしいと思います!
がんばれ!!



M1 寺内

※2017/12/13にいくつか訂正を加えました