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aoilab  明治大学 建築史・建築論研究室(青井研究室)blog

 

2018-11-12

最近のおはなし

こんにちは。

11月の頭に長崎〜天草〜熊本にゼミ旅行に行ってきましたが、台湾調査や毎年のプチゼミ・ゼミ旅行、古建築実習なども含めると本当に飽きるほど一緒に経験した青井研での旅も終わってしまって少し寂しく思っているM2の杉本です
(ゼミ旅行のブログはまた後日アップします。たぶん。)

ゼミ旅行から帰ってきて2日後(B4はゼミ旅行中もパソコンを開いていました笑)の卒計の中間発表も終わって、ついに本格的な卒業ガシガシシーズンに突入してきた感があります(B4中間のブログもまた後日。たぶん。)

いままでB4はあまりみかけませんでしたが、中間でみんなお尻に火がついたようで、研究室泊まり耐久レースをやっている子もいます。笑

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↑黙々と各自作業を進めるB4のみんな。まだ自在画室がブース化されていないので、他の研究室がゼミで使用している時間は狭そうです。

B4は次の節目として青井研の中間発表が12月頭にあるので、それまでに形をいっぱい作ってスタディしていくことが目標ですね。

私たちM2も書けるところまで修論進めていこうと思います!お互い、頑張ろう。

M2 すぎもとまりえ

2018-10-06

M2 修士論文 中間発表

M2中間発表
本日10月6日にM2の先輩方の修士論文中間発表会が行われました。
始めて他研究室のM2の先輩方の研究を聞きましたが、皆さんレベルが高く、研究に熱心に取り組んでいらっしゃる様子が浮かび上がるような、熱量があふれるような発表であると感じました。
以下はその様子と発表内容です。

河野沙輝「横浜市における接収地が都市に与えた影響に関する研究」
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[発表内容]
横浜市における接収解除跡地における転用の把握を行うことで、接収という他都市では見られないファクターが横浜の復興・発展においてどのような影響を与えたのかについて考察する。
[質問]
Q,接収というファクターが都市の何に影響を与えたことを研究しているのか、どこに主眼を置いているのか、問題意識はどこにあるのか。
Q,時代変遷において接収はどのような影響を与えたのか。また、他の都市と比較して「横浜市」に対する接収解除がどのような影響を与えたのか、という研究としての位置づけをはっきりと。
Q,3章周り、資料整理の流れだけではなく、ヴィジュアライズするとよい。読者に対する工夫を。

今進太郎「旧東京府郡部のグリッドから見る都市変容に関する研究」
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[発表内容]
東京府郡部における都市の成立過程に発生したグリッド状の市街地に着目し、その前後における土地利用などを研究する。
[質問]
Q,開発された順番に着目すると、戦後の土地は住民の定住性が長い。それによる都市の循環、その土地の特性、住民性などに着目してみては。ただの歴史研究とは違う点が良い
Q,都市の循環において、グリッドが失われたケースなどはないのか。
Q,現在の土地利用に関しては見ないのか。また、耕地整理など、制度の違いというファクターも検討しないのか。

杉本まり絵「近世近代家宿考」
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[発表内容]
近世においては、都市と村落の関係は均衡・安定していたが、明治以降、都市部への人口流入によって「家」「宿」の形態を変化させてきた。明治大正期に生まれた下宿は「家」「宿」どちらの特徴も持ち合わせている。よって、下宿に焦点を当てて、法規による用途区分だけではない「家」「宿」の認識を再解釈することを目的とする。
[質問]
Q,論文構成において、副題と内容のずれがあるのではないか。
Q,建築以外の学問における既往研究はどうなのか。たとえば家族社会学とかは既往研究として参考としているのか。
Q,家族形態と社会学との関係性にも目を向けるべき。ex.「西川裕子」
Q,杉本さんがどこにフォーカスを当てているのか。自分の立場を明確に。

寺内達也「近代建築運動におけるドイツの工作概念」
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[発表内容]
産業、経済、政治と建築運動が結びついているドイツにおける近代建築運動を[Werk]という「工作」という言葉に注目して研究する。
[質問]
Q,既存の研究に対する理解は十分、自分としてどのような結果が生まれてくると思うか

保川あづみ「佐多稲子の文学作品から読む生活空間」
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[発表内容]
客観的に語られることの多い都市は、実際の人々にどのような影響を与えているのか。人々の深層意識に影響された都市の描写は、その時代の生活や風俗といった様々な要素が複雑に絡み合った、人々の心象風景である。
本研究では、一人の女性作家、佐多稲子に着目して、彼女の主観的な視点から、一つの都市像を描き出す。
[質疑応答]
Qこの五冊から読み取れるのか
Qこの3章からどのようなまとめが生まれてくるのか。
Q建築学的な重要なファクターと生活空間的に重要なファクター、その相違をきちんと理解した上で、佐多稲子の主観的な評価を観察すべき
Qなぜ佐多稲子
Q何をもって庶民なのか


B4原竹

福島アトラス グッドデザイン賞

こんにちは。


秋学期に入り、M2中間発表、B4の卒業設計エスキスが始まるなど、
研究室全体が卒業に向けて動き出している気がします。


先日、グッドデザイン賞の発表があり、
我々青井研究室も参加していた福島アトラス02・03が、グッドデザイン賞を頂きました。

以下参照です。
http://www.g-mark.org/award/describe/48296



社会とどうリンクしているのかわかりにくい建築史・建築論研究室ですが、
こういう活動もしていると研究室の人も自覚してほしいし、他の人にも知ってほしいと感じています。


M2寺内

2018-08-31

2018年度 プチゼミ旅行

7/26、27に行われたプチゼミ旅行の模様を、D2滝口が報告します。

場所は神奈川、静岡、山梨の3県です。

研究室のメンバーの撮影した写真を編集してお届けします。


はじまり

26日朝9時前、登戸駅からレンタカー3台に分乗し出発しました。

江之浦測候所
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杉本博司氏設計の施設です。
夏至日の出線と冬至日の出線を2軸線として配置構成し、
「原始的なもの」をメインテーマとしながら、
様々なエレメントを集めています。

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まぐさの上に古代遺跡風のレリーフがのっています。


続いては、坂茂氏設計の、静岡県富士山世界遺産センター

円筒をコアとする逆円錐系の展示スペースを
スロープがめぐる構成です。

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木組みのディテールを確認する人々。

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謎のポーズ。

シンボリックな逆円錐部分の遠景は見事ですが、
個々の内部空間の作られ方は、ややつめられていない印象を持ちました。


次は歩いて数分のところにある富士山本宮浅間大社
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楼門

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拝殿前の寺内くん。

この正面の建物が拝殿で、奥に本殿の二階の屋根が写っています。
二階建ての本殿は、極めて珍しく、「浅間造」の呼称で呼ばれます。
徳川家康の造営により生まれた形式とされますが、
この特異な本殿が生まれた経緯に興味を引かれます。

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眠そうな顔のちゃんまんくん。

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湧玉池の前での集合写真。

宿泊地へ移動。

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夏なので、アイスが美味しいです。牧場の味が…。

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和田さんとアイス。

宿に荷物を置いて、保坂猛氏設計のHOTO FUDO(ほうとうふどう)へ
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山梨の郷土料理“ほうとう”をいただきました。

宿にて
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三須くんの憂鬱。独特の余韻が残る秀逸なカットです。


この後合宿先で夜からサブゼミ最終回、D班三回目の発表がありました。



翌朝。27日のはじまり。
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朝食の風景。私は寝過ごして食べれませんでした。


まず、本日最初は清白寺へ。
清白寺は室町時代の禅宗様仏殿(国宝)が残ります。
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禅宗様仏殿に特有の屋根の反り、細かな作りなどに注目して見ました。
小さな建物ですが、高い密度で作り込まれています。
部材の古び方も良く、工芸品のような建築です。

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眠そうな顔。

つづいて甘草(かんぞう)屋敷へ。
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まりえさんとパラソル。

この屋敷を建てた高野家は
江戸時代に薬用植物である甘草を幕府に奉納していた家とのことです。
中央に二段の突き上げ屋根を設ける形式は甲州民家の特徴です。

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縁側に腰掛ける青井研の令嬢たち。

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サングラスが眩しい。

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集合写真。

次の目的地は、北川原温氏設計のキースへリング美術館。
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到着を喜ぶ人々。

キースヘリング氏は1958年アメリカ生まれのアーティストです。
太い線描で、人型を繰り返し用いる作風でした。
美術館はスロープによる上がり下がりを多用する構成で、
キースヘリング氏の動的な作品と呼応しています。

ここでは、キースヘリング氏の躍動感溢れる作品に触発され、
青井研のメンバーは、様々なポーズで身体表現を試みていました。
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語る青井先生。
青井先生はこの後所用のため東京に向かいました。

最後の見学地は、丹下健三氏の設計になる、山梨文化会館。
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メタボリズムの考え方を取り入れているそうです。
全体的にはシステマティックに作られながら、
個々の部材には力が漲っており、大変エネルギッシュな建物だと感じました。
理念的なものを具体的に立ち上げる、ということに巨大な構築のエネルギーが放出される、
ことを体感させられます。


以上で見学地の紹介は終わりです。

渋滞に巻き込まれ、登戸に戻ったのは9時近くでした。

車ごとに別れて飲んだ後、院生男子(全員)とB4の馬くん
でカラオケに行きました。

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歌う馬くん。
馬くんの歌声はすばらしかったです。
馬くん、ありがとう!

最後に歌の話になりましたので、次の詩で締めくくりましょう。

The music in my heart I bore,
Long after it was heard no more.
(その歌は私の心にやきついた/聞こえなくなったのちのちまでも)

(W.Wordsworth,The Solitary Reaper末尾)

2018-07-15

6/14 まりえさんのadobe indesign 講座

まりえさんによる 初心者でもわかるインデザイン講座がありました。

インデザインはB4はあまりなじみがないかもしれないですが、プレゼンボードなど、レイアウトの構成をデザインする場合の機能はイラレよりも豊富で効率的です。

それは使いだせばすぐに実感できると思うのですが、

アドビソフトは独学で学ぶことが多く、基礎的な知識が抜け落ちていても何とか使えてしまっている。という経験があるとおもいます。

そんな危険を察知したのか、インデザインをプロジェクトやゼミなどで日常的に使っているまりえさんからのレクチャーがありました。

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イラレとの比較をしながら、基本的な機能+αの説明がありとても分かりやすかったです。やっぱり僕も知らなかった機能がありまして、ためになった講座でありました。

ありがとうございました!

2018-06-06

福島アトラス02 & 03

ついに梅雨になり、気分が少し上がらない今日ですが、
夏から進めていたプロジェクトの報告を致します。
青井研から青井先生、今ちゃん・さきちゃん・てら(Ⅿ2)、ちゃんまん(Ⅿ1)、よっしー・結ちゃん(B4)が調査・執筆に参加した
「福島アトラス02:避難社会と住まいの地図集」と「福島アトラス03:避難12市町村の復興を考える基盤としての環境・歴史地図集」が完成しました!

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02・03共に青井先生監修


02では「避難社会と避難にかかわる“住まい”」に焦点を当てまとめています。
例えば、72の家族の移動経路を示した経路図、福島県内に整備された県が供給するすべての応急仮設住宅団地の配置図など膨大なデータが蓄積されています。
さらに、避難生活を支える人びととその経験についてのインタビュー記事が載っており、そこでも地元の建設事業者による木造仮設住宅の供給や、その再利用による地域再建の試み、あるいは県外避難者の支援など、多くの新しい経験が伝わるようになっています。

03では、福島の自然環境や歴史文化と、3.11以前、そこに存在していた生活との関係を地図化し、土地の起伏や河川の流れ、土地利用や生活の「手がかり」までを描ききり、被災前「3.10の福島の姿」を読み解けるよう描かれています。
南相馬市小高区をフィールドにA1表裏にまとめられていますが、ほとんどが手書きで表現されているのです!本当に迫力あるしものすごくかっこいいです。見ごたえありまくりです!!

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03の編集統括は篠沢さん、イラストはイスナ・デザインのお二人


ちなみに、この福島アトラスはヴェネツィアビエンナーレで展示されてもいます!
青井先生もブログを書いているのでチェックしてみてください
https://medium.com/vestigial-tails-tales-akihito-aois-notes/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A2-%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AC%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%B1%952018%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%A4%A8-751a20294c44




このプロジェクトはもちろん、NPO法人福島住まい・まちづくりネットワークからの発信で進められていましたが、
他にも、川尻さん、
株式会社はりゅうウッドスタジオ
中野デザイン事務所の中野さん、保田さん、西垣さん、原さん、林さん、
東京大学復興デザイン研究体の井本さん、須沢さん、千野さん
日本大学の浦部先生と浦部研究室
工学院大学の篠沢先生
イスナ・デザインの野口さんや一ノ瀬さん、などすごい面々が集まって出来上がったものです。



学生の我々からしたら、皆さまと関わりながらプロジェクトに参加できたことはありがたく、とても勉強になりました。
そしていつも宿や移動手段の手配、福島県内の車移動での運転など、調査にあたって身の回りのことを整備していただいた高木さんには感謝してもしきれないと感じております。本当にありがとうございました。


最後に、この福島アトラス02・03は福島の復興や再建に向けて使えるコンテンツであることと同時に、今後災害を経験する他の地方に引き継がれることを願っています。


Ⅿ2 寺内