Hatena::ブログ(Diary)

aoilab  明治大学 建築史・建築論研究室(青井研究室)blog

 

2008-09-20

Taiwan Days

8月10日、調査3日目となるこの日は鉄道に乗って少し遠出です。
目的地は嘉義。
f:id:aoi-lab:20080810102127j:image

鉄道に乗ること約40分、嘉義に到着です。
それからさらに車に乗って、大渓厝という集落へ。
竹管厝がどれほど残っているか、楽しみです。


街の人に案内されたのは、ここ。
f:id:aoi-lab:20080810120552j:image
どう見ても、レンガ造です。
少し不安になります。


しかし、裏に回ると竹管と木、レンガの混構造の家屋が。
f:id:aoi-lab:20080810123632j:image
新発見!
ホース掛けとしても使える、竹の貫きです!!(笑)
以前ここに住まれた方のセンスが垣間見られます。


一言で竹管厝とは言っても、そのあり方はさまざまです。全て竹で作られた家屋もありますが、現在はわずかしか残ってないそうです。実際、今回の調査で出会った家屋の多くは木やレンガなどが部分的に使われた混構造のものでした。混構造の中でも、竹材の老化などの理由から他の材に取り替えられたものと、最初から混構造として作られたものがあります。


この日私達が訪ねた所は、構造材が必要に応じて徐々に他の材に取り替えられたのであろうと、推測されるものでした。


これは中の様子。
f:id:aoi-lab:20080810130932j:image


ちなみに、竹管厝が主流であった時代、台湾では家を建てるとき、職人は技術と知恵を貸すだけで、多くの作業(材料選び、土壁etc)が施主によって行われていたそうです。そこからは台湾の人々の家に込める思いがひしひしと感じられました。しかし、それももう昔のことで、今は廃墟同様になってるものも少なくないということが残念に思えました。


U4 SunMiyoun

2008-09-18

taiwan

8月11日、この日は一日トラックに揺られての移動。
f:id:aoi-lab:20080811111258j:image
素直に乗り込みます。
まるでどこかに売られていくかのように山道を揺れることしばらく、
竹造建築の集落(?)を発見。トラックから降り中をしばらく歩くと、
全て竹で出来た相当古そうな建物を発見。
f:id:aoi-lab:20080811140646j:image
が、しかし実際は全て竹ではなく、RCの柱で建っていました。
f:id:aoi-lab:20080811141448j:image
が、しかしそれすらも傾いています。RC柱の中には上まで届かなかったため
木をかませてあるものもあります。
f:id:aoi-lab:20080811141558j:image
近所の人の話によると(たしか)4年程前に建てたものだとのこと。
あやしいです。

中には(大量の蚊と)釜戸らしきものもありましたが、今は釜戸は使用していないもよう。それでも冷蔵庫があったり、フライパンを持ったおじさんがうろうろしてたり、と
今でも台所として使用されているようでした。

RCの柱ではなく竹の柱もあったことから、RCの柱に後から改築したように感じましたが、それにしてもどうやって瓦の乗った屋根を崩さずに柱を入れ替えたのか。ひょっとしたら本当に4年前に建てて、最初からRCの柱だったのかも。どちらにせよ、いろいろと補強したであろうことはたしかで、その補強を何を根拠に(どこから補強の対象なのか)、どのように行っているのか。ちょっと気になります。

2008-09-09

フィールドワーク  台湾

竹造家屋の調査のため、台湾に行ってきました。
7日に台湾入りし台南まで移動、8日-11日、13日-17日は台南を拠点にフィールドワーク、12日・18日はフリーで19日には台北の中央図書館でライブラリーワークを行い20日の午後に帰国というスケジュールでした。


竹×ダンス
f:id:aoi-lab:20080813190426j:image

竹の柱が踊ってます。
端など構造上大事な箇所にはなるべく真っ直ぐな竹材が使われ、他の箇所には安価な曲がっている竹材がコストを抑えるため使われています。
この曲がった竹材もバランスを保つために曲がっている方向を揃えたりと、考えて使われています。
このぐにゃぐにゃぐにゃと曲がった柱で成り立っていることが不思議でしたが、表情が豊かに見えてよかったです。

f:id:aoi-lab:20080813190406j:image



フィールドワーク×醍醐味
f:id:aoi-lab:20080809173847j:image

写真のように、必ずしもきれいな状態で調査対象は残っているわけではなく、足元も悪い中でくもの巣を払いながら調査をしてきました。中には倒壊寸前ではないかと思わせるものもありました。(もちろん十分に安全確認をしながら調査しました。)

すでに朽ちはじめている建物の記憶をこの調査で記録していると実感する瞬間でした。
f:id:aoi-lab:20080809175316j:image



ドア×ビール瓶の底
f:id:aoi-lab:20080808010542j:image

ドアの開閉を支える蝶番の役目を果たしているビール瓶の底。青井先生から話は聞いていたんですが、実物は初めて見ました。思わず笑ってしまうようなディテールです。


メトロ×コイン
f:id:aoi-lab:20080818210316j:image

台湾ではメトロに乗る時に切符ではなくコイン。

使い方はというと、入る時はコインをpasmoのようにかざして改札を通過。出る時には、改札の貯金箱のような穴にコインを入れると通過できるシステムでした。


台湾×水族館

フリータイムはもっぱら水族館巡りに費やしました。
・国立海洋生物博物館(アジアNO:1の規模と無水水槽が有名)
・海洋奇珍園(蔣介石がかつて使っていた核シェルターを利用したリノベーション型水族館)
・淡水館(淡水魚の水族館)

個人的には、国立海洋生物博物館の無水水槽が大迫力でよかったです。

f:id:aoi-lab:20080818143518j:image

写真↑は海洋奇珍園の入口です。
水族館とは思えないエントランスです。
なぜ水族館につくりかえたのか、今になって気になるところです。


FUJIHARASOTARO

2008-09-07

taiwanに行ってきました

blogのアップが遅くなりましたが、先月8/7〜20の二週間、研究調査の旅にでていました。
行き先は台湾!この夏は、M2が2人+U4が3人、参加しました。

調査対象は「竹管厝」。竹造家屋のこと。柱・桁・梁・母屋・垂木・小舞、すべて竹を使って建てられています。
f:id:aoi-lab:20080811142725j:image
f:id:aoi-lab:20080809174908j:image
曲がった竹もなんのその。
f:id:aoi-lab:20080813163431j:image
こうした建物の実測や、竹の生産・流通についてのインタビューをしてきました。

山間部に多く生え、古来からあらゆるものの材料として利用されてきたという竹。住居や家具や雑貨だけでなく、台湾の平地原住民に伝わる、竹製の楽器も見る機会がありました。

そういえば、アジアには世界の竹林の8割近くがあるという話を聞いたことがあります。日本でも確かに身近にありますもんね。ふと、小さいころ竹馬で遊んだのを思い出します。

台湾では最盛期に「竹の市場」が存在していたそうです。山で採った長い竹を、筏状にして河に流したり、牛車に乗せたり、はたまた天秤棒に束ね縛って人が担いだり(100kgほどもある量を10km以上ひとりで!!)、様々な方法で運んでいたもよう。そんな状況、ちょっと見てみたいです。

市場といえば、台湾には市場がたくさん点在していて、なかなかどこも活気にあふれていました。生活市場から夜市、観光に特化したところまで、それはもういろいろな物がひしめいていました。この話題については、また後日アップしたいと思います。
売り物ちらり。
f:id:aoi-lab:20080818225505j:image


‐                         M2 sayakamiyato