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aoilab  明治大学 建築史・建築論研究室(青井研究室)blog

 

2017-11-19

青井研究室 10周年記念 大OBOG会

今日は、青井哲人研究室10周年記念OBOG会(11月5日開催)についてご報告です!

6期生のOBOGが中心となって半年ほど構想に構想を重ねたこの会。
当日は、「サブゼミ大会」「10周年記念大OBOG会」の二部制で開催されました。
今回は、後半部門の「10周年記念大OBOG会」についてお話したいと思います。

10年に1度(今後次第!)のパーティということで、OBOGさん以外にも
青井研・青井先生・石榑先生に深い関わりのあるゲスト陣

市川紘司 伊藤暁 川尻大介 高木義典 辻本侑生 中島伸 中野豪雄
芳賀沼整 橋本純 初田香成 日埜直彦 松田達 光本直人 山岸剛
(50音順/敬称略)

という錚々たる面々にご集合いただき、大盛り上がりの夜でした。

また会の途中では、青井研新旧プロジェクトの報告として、
事前にOBOGと現役生で作成した各PJの概要PV(計11本!)の上映も。
これらのPVは今後青井研HPで公開するために準備中ですので、乞うご期待ください。

あと、現役生のみんなは立食中、ちゃんとゲスト陣+OBOGに自分の研究や研究室PJのアドバイスをもらって、
この会を次に生かそうとしていたし、ゲストの皆さまもそれに真摯に答えてくださいました。

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OBOGさんの入念たる準備の末、とても充実した会だったと思います。

前半部門の「サブゼミ大会」についても、近日中に報告いたします!

M2 中井

2017-11-16

2017年度 家具プロジェクト

報告が遅れてしまい申し訳ありません。
今年度の家具プロジェクト、通称《家具プロ》の報告です。
実は9月2日から4日にかけて施工しておりまして、実に2ヶ月がたってしまいました。

今年は新しいビッグサイズのプロッターがやってくるのと、使い勝手の悪さを改善すべく、
青井研入ってすぐ左手にある棚を製作しました。
入り口から研究室内への動線に配慮し、掃除用具、プロッター、コピー機、コピー用紙など研究室内の様々な備品を収納すること
が目的です。

B4それぞれの予定や古建築実習、卒業制作に影響を与えたくないという思いから
解体を8月25日にしておき、施工を9月4日に終えました。
とはいえ卒業制作は順調とは言えない日々が続いておりますが…。


それでは各過程を写真とともにご覧ください。


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解体作業中の様子です。
今回は以前の棚の再編ができれば最高でしたが、さすがにすべて古材というのは寸法上できないので
使える部分は再利用して、過去の痕跡を残すことを心がけました。
なので解体もかなり丁寧な作業となりました。

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ビスを取り外すのがとても大変でしたが、外す際にどのように取り付けられていたかを確認しつつ自分たちの設計に取り入れていきました。
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一通り解体が終わった全景です。
壁の中に配線が通っているため木材が打ち込んであるのが分かります。
ここも設計中に苦労した点の一つですが
機械類を収納するだけではなく、実際に動かすため配線の順序まで考えて設計するのはとても勉強になりました。

大まかな配置は決まっていたのであとは形態がいかに合理性を持てるかというところで青井先生の
アドバイスを仰ぎ、最終図面に行き着きました。
今回はどのような空間にしたいというコンセプトを抜きに、思想を抜きに純粋に最小限の棚をデザインする
ことで解決を図るという家具の立ち方をしたため、模型はあまり作らず設計していきました。

このあり方、設計の態度ってなんかいいんですよね〜。
とふと思いますが、皆さんはどうでしょうか。
やはりどのようにして構成されるかの図が一番見たいのでしょうか。

ダイヤグラムみたいな図はないので最後のアクソメと板割りを載せておきます。
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計画がおわり注文をし、受け取っている様子です。
今回もお世話になった佐久間木材さんありがとうございました。


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設計図と実際の立ち上がりを確認しながらの作業ってめっちゃ楽しかったです。
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作業の様子と完成に近づく様子です。
配線の位置と板の寸法が違うなどのトラブルもありましたが、みんなと協力して乗り切りました!

真面目な様子だけだとあれですね。
おちゃらけたところもどうぞ!
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といってもこれくらいしかなかったです。すみません。笑

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ビスの本数数えるのも大変でしたね。。

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完成して2ヶ月たった様子がこちら。

本来上には備品が詰まったボックスが8つ入る予定でしたが、備品が重くて箱が耐えきれず。。
残念ながら取り付けることができませんでした。
今は卒計の敷地模型置き場と化しております。

使い勝手はなかなかよろしいようで、研究室メンバーそして青井先生という施主の願いを叶えた棚になったと思います!
設計から施工まで一連の流れを複数人で共有しながらやっていくという行為自体初めてで、貴重な経験になりました。

本来建築も設計から施工を経て完成に至り、その後の将来の姿まで設計者が関わるという姿が理想な気がしますが、
なかなかそうもいかないのでしょうか。難しいところです。

以上家具プロの報告でした!

追記:棚橋くんが綺麗な写真を撮っていたので追加します!
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B4 さくしょー

2017-11-15

2017年度 台湾調査 後半(西螺)

後半は西螺を8/15〜19の5日間で調査しました。
メンバーは前半の10人に加えて、西螺の歴史に詳しく、西螺の廃墟となってしまっている建物の管理などもされている楊さんと荘さん、その後度々台湾調査にてお世話になっている陳正哲先生と9月から陳先生の研究室に配属予定のライさんの4人が協力してくださいました。

西螺は濁水渓流域扇央部に位置する<内陸型河港都市>でした。市街地は河口から延平路という道に沿って形成され、東から西に向かって市街地が拡大して清朝時代にはすでに商業的にも軍事的にも戦略的な都市として栄えていました。
調査前の方針としてはこのような伝統都市を読み解くために建物の構法の変化や廟と祭祀圏などに注目してみようとのことでした。

西螺についたのは14日の夕方で、楊さん荘さんと合流し夕飯を食べた後、お二人から「西螺街的百年風華」というタイトルで西螺の歴史をレクチャーしていただきました。楊さんのレクチャーは大きく5つの章に分かれていて、これからの調査に向けての予備知識として西螺の市街地ができるまでの大きな流れを理解することができました。そして荘さんのレクチャーは日本植民地期の西螺に関する内容で、市街地の南に新しくつくられた新街とそれに関わった西螺の有力者について詳しく教えていただきました。

初日は楊さん荘さんに西螺を案内していただきました。西螺渓の堤防と浮覆地からスタートし、そのまま延平路を市街のできた時期が早いためあたまと呼ばれる東側からその後市街の拡大によってできたためしっぽと呼ばれている西側へ歩いていきながら、まちの様子を観察しながら廟や清朝時代の三合院、廃墟と化している洋館風の邸宅などを見ました。その後新街のほうへ向かい、旧街とは比べ物にならないくらい大きな敷地と建物を見ました。

西螺のまちを広域的に歩いた後ミーティングを行い、今回の調査の方針を決めました。最初の印象としては一見同じような街屋が並ぶ旧街のウラには清朝時代の三合院や廃墟と化した邸宅など、様々な建物が存在することでした。そのため対象を延平路沿いの古い市街地のほうに絞ることにしました。

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次の日からは土地・建物の用途や所有関係に加え、街路に面している建物とその奥にある建物の関係性や構法に注目してインタビューを行うと同時にファサードの写真を撮りました。また建物前後の関係性のひとつの例として初日に案内していただいた街路沿いの連棟式の建物とその奥にある清朝時代の三合院を一体で実測させていただきました。

最初は道に面した建物しか観察できませんでしたが、聞き取りや奥に存在する建物の観察から3日目の夜のミーティングで延平路のしっぽ部分の成立に関する仮説が生まれました。
 

延平路のしっぽ部分は有力者たちが街路沿いに連棟式で街屋を建てて、その奥に(場合によっては前面よりも間口を大きく敷地を手に入れて)邸宅を構えていた。
また有力者同士の敷地は隣接せず、利用方法は正確にはわからないがスキマが存在していた。
市街地が拡大に伴ってその隙間を埋めるようなかたちで奥行きの狭い街屋が建てられていった。

次の日からはこの仮説を検討するために前日実測に入った街区をできるだけ詳細に調査してみようということで、有力者が所有している建物かつ外側から市区改正時だと思われる改築の痕跡が見て取れる食事処と狭い敷地に3つ縦に並んだ三合院を実測しました。
また延平路のあたま部分でも日干し煉瓦の壁が残る豆屋を実測しました。
 


最終日はしっぽ部分では初日に案内していただいた連棟式の建物と奥に残る洋館風の建物、頭部分では暗こう街の調査や街路に面する一階部分を会議所として開放しながら、アーティストのアトリエ兼住居として利用されている建物を実測しました。


私は台湾調査を通して、研究に対する考え方が変わり、新たな視点を得られました。

ただいま論文作成に向けてデータの整理とまとめをおこなっております。
正式な発表は来年の学会にて報告させていただきます。

B4 たけだ