ライトノベルのための 正しい日本語

ライトノベルのための 正しい日本語

出版社: 秀和システム 191ページ
榎本秋・榎本事務所

もしライトノベルや小説を『どうやったら上手き書けるの?』と
疑問を持たれたら、手に取られ一読してみてはいかがでしょう。

ライトノベル』と名は打たれてはいるものの、それ自体は『小説』と
呼ばれる物書きの中の一ジャンル。線引きなどはありません。
この書籍は十分に『小説を書く為の正しい日本語』としての参考書
だと感じました。

近年、投稿小説のまとめサイトは数を増し、どんな素人でも評価を
気にしなければ自身の作品を自由に掲載しお披露目出来る時代です。
そしてPVの多い作品などいち早く書籍化。そんな経緯もあり
あえて『ライトノベルの』と表題されてのではないかとも考えております。

この本では、一章の『日本語表現』にて
執筆の『基本ルール』である、『行頭一字空け』に始まり、句点、数字、括弧
などの決まりごとの説明。主語、述語修飾語、被修飾語等を交えた
文章の組み方。
その後は代名詞、接続詞… 文章の長さや『ら』ぬき言葉と言った
現代風な言い回しで気を付けねばならない事でまとめ。
二章の『文章手テクニック』では、
会話、伝え方、表現方法、情景描写、状況美容社と言った
表わし方のテクニックを、例文と問題点を直した文章との比較で
丁寧に解説。
この比較説明は、他の章でも同様であり、とてもわかり易い説明と
なってます。
三章の『キャラクターを表現する』。四章の『実戦』にての全4章。

実践ではテーマを決めて掌偏(しょうへん)小説を実際に書いて
覚えるべきと説明されてます。余談ですが日常会話では掌編小説
と言われる単語はなかなか出てきませんよね。
これは、、『短編小説よりも、さらに短い小説を指す。』との事で
字数の明確な表記は在りません。ここでは四百字詰め原稿二枚
程度が程良い長さ、と書かれていますから大体800字。
ちょうどこの記事文頭からここまで位が800字です。

日本語には微妙な言い回しが多く語尾のニュアンスも多種。
助詞の使い方で主語や動詞の順番が入れ替わるともすれば
意味合いが逆になる。
そして昨今、『ライトノベル』のレーベル作品などは『オノマペト』と
言われる擬態語、擬音語が多用され、ネット用語に若者言葉、
ルビを宛がい他音で読ませるなどと更に多くの表現が取り入れ
られ難くくなっているのではないかと思えます。

『小説』を、とまでは言いませんが、多少なり文章を書く上で
参考にしたい。との思いからこの本を購入した次第です。
『感情を入れた文章』などを書く為の参考に、『座右の書』と
して一冊置かれてはいかがでしょう。

お薦めな方
文章創作のコツ、日本語の使い方を知りたい。
テクニックを磨きたい。
ライトノベル作家を目指したい。

読みやすさを意識し、文章表現の幅を広げる事が出来ます。


一冊は手元に持っていても良い内容だと思います、
別にラノベを書かない人にもです
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