会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったとき読む本


会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったとき読む本
斎藤 茂太 (著)/あさ出版/199ページ


著者は斎藤 茂太、日本の精神科医であり随筆家さんです。
何事もポジティブに考え頑張り過ぎないように、と日ごろのストレスを
ためない方法を書かれております。
2章の『会社のもうイヤだ』、3章の『人生のもうイヤだ』、は
社会人なら殆ど当てはまるのではないかと思える事例ばかり。

自分が好きな物を作りながら生活しているのであれば良いのですが
仕事の中には嫌いな案件や不得意な事柄でも行わなくてはいけない物が
多々あるわけで、それらのストレスは発散しなければたまる一方。
そんな事例をあげながら、それらを解説してくれます。

4章の『イヤだに効く習慣』は
自分の時間は一生懸命に、ヒマな時間をつくらない、喜怒哀楽の表現は
素直に出す、要は笑う門には福来る。
得意な場所や癒しの趣味、気分を変えて旅に出たり買い物に準ずる、
整理整頓は基本だそうです。悩みを文章で書きだすことは
明確に原因がつかめるので効果的。

まぁ、肩を張らずに生きなさいとやんわりと諭しているようです
とりあえず、余計な事を考える時間が多いと『負』感情のスパイラルに
入るそうです、そうなれば更にネガティブになる訳ですからそんな時間を
作らない。気持ちを切り替えて遊ぶ時は思い切り… そんなニュアンス
で書かれている本です。

概ね他の『啓発本』でも同じ様な内容ですね、こちらは如何に今の
『嫌な状況の先には良い事が待っている』。『頑張ればその先は大丈夫』。と
諭し辛いのは今だけですよ、と到着点での良い事を目標にとうながされてます。
実際、仕事を終えた先に別な楽しみを置くわけですから、その仕事自体を
楽にする訳ではありませんのであくまでも心の逃げを作ってあげる方法です。

記憶に残るとすれば『何事も80%に』とした頑張り過ぎないやりかたかな、
癒しに関して言えば軽いストレスを感じたらいなら効果は在りますね。
重度のストレスに見舞われていた場合には書かれている事柄でも
解消は難しいかもしれません。そんな感想です。
しかし最近の書店では『自己啓発』専用のボックスコナーできる位の書籍の量で
如何に『心が病んでいる』方が多いのか想像できない程です。
再販される物も多く、自身が書店で探すだけでも大変、ましてやネット上で
評価を頼って探す場合は選ぶ事さえ困難なのでは?。
そんな理由から、多少参考になればとレヴュー致しました。

お薦めな方
 『友人とお酒を飲んだり』『買い物』『旅行』等が可能な『鬱』までいかれていない方。
自身で『本』を探せる方なら効果有。
『発散方法』などの処方箋が多数、辛い仕事自体を解決すろ方法は載ってはいません。

ウォーキングデッド