虚淵玄氏新作小説「白貌の伝道師」発表

http://www.nitroplus.co.jp/pc/news/news.html#041105_hakumen
今年は虚淵作品の発表は無い物と諦めかけていた*1当方にとって何よりの朗報。
“剣と魔法のファンタジー小説”というちょっとヒロイックファンタジーを想像してしまいそうになる発表の仕方ですが、このイラストを見るにどうやら完全無欠にダークファンタジーっぽい作品の様なので期待が持てます。無論、万難を排し読ませていただく所存です。


…で、人外炉利は登場するのですか?(懇願にも似た気持で)

*1:咎狗の血」は監督ですし

「ABANDONER」雑感

 http://www.unknown.co.jp/
 
■体験版雑感
 処女作「No Reality」でCG、音楽、雰囲気は超一流。でもシナリオは絶望的にダメダメとなかなかにクセのある評価を受けたブランドunknownの新作。


――という事で、ライターは前作とは別の方なもののシナリオに関しては欠片も期待せずにプレイした訳ですが期待どうりのシナリオでした
正直、テキストを読むのに苦痛を感じたのは久方ぶりです。


主人公の思考が散漫で進行も説明口調。台詞回しにセンスの欠片もないというかこの主人公は小学生ですか?といった具合で褒められたものでは有りません。
んー、「読ませる」とまではいかなくても「読める」文章くらいにはならなかったものでしょうか。
CG、音楽、そして其処から醸しだされる雰囲気はこの業界でも間違いなくトップクラスのクオリティなのですが。


兎も角、“期待してなかった期待作”なので購入の確定は揺るぎませんが、「LOST CHILD」への布石以上のものにはなり得なさそうです。
あ、ですが、初回版同封の「サウンドトラック」はかなり楽しみにしてます。



■製品版雑感
 購入時、パッケージ帯でハードボイルドを謳い上げる田中ロミオ氏には、正直苦笑するしかなかったのですが……。


あー、確かにこの作品クリアしてみれば、分類的にはハードボイルドといえますね。
ただ、一般的なハードボイルドで謳われる「偉大なる負け犬の物語」ではなく、こちらは「ただの負け犬の物語」という点が大きく違いましたが。
というか、主人公が最初から最後まで吼えもしなければ噛み付きもしない負け犬で在り続けたといのはある意味凄いと思います。
結局、周りの人間*1にまかせっきりでなにもしてないですし。


ストーリーは起伏なく淡々としたものでしたが、サウンドとCGが極上なので雰囲気は良かったかと。ワインに沈む澱の様なラストも個人的には嫌いではなかったですし。とは言え、テキストセンスのなさだけは、やはりどうしたものかと思いましたが。
まあ、個人的には辛うじて「案外悪くなかった」と言えるレべルだったでしょうか。

*1:トニー良い奴だなあ(しみじみ)

「武装錬金」5巻

武装錬金 5 (ジャンプコミックス)

武装錬金 5 (ジャンプコミックス)

相変わらずジャンプコミックとは思えぬ密度の濃さ。
特に作者自身が巻末コメントで「是が非でも描きたかった。描けて良かった。」と言っているとうり、三バカ大活躍の第37話から、戦い続けるカズキ&斗貴子に皆が声援を送る第39話冒頭のカタルシスっぷりは見事。今見ても泣けてきます。悔しいくらい面白いなぁ。