社長の日記

2010-08-24

当社が「宮大工」という言葉を使わない理由

神社やお寺を建てる大工は、

宮大工」と呼ばれています。

しかし、当社では「宮大工」という言葉は使いません。

それはなぜか?

世間では、「宮大工」という言葉の響きに

何となく「神聖な仕事」、何となく「かっこいい」、

そんなイメージを抱いている人が多いようです。

近年は特にイメージ先行の風潮が強い気がします。

かといって、一般住宅を建てる大工に比べ

社寺建築を建てる大工のレベルが高いかというと、

私は首をかしげてしまうことが多々あります。

例えば、宮大工と呼ばれる人たちの中には、

きちんと段取りしたり、

事前に計算すればスムーズにできる作業も、

現場で材料を合わせて寸法を決めるなど、

あまりにも無計画な仕事スタイルの人が見受けられます。

むしろ、一般住宅を建てる大工のほうが

効率のよい仕事をしようと

工夫している傾向が強いと言えるでしょう。

「昔からこうやってきたから、これでいい」という

態度の宮大工は、

ポリシーを持っているのではなく、不勉強という印象です。

そんな人が少なからずいる宮大工を、

「神聖な仕事」「かっこいい」と

特別視する風潮には、正直賛成できません。

私たちの会社にいる大工には、

単なるイメージだけでなく、

実力のある一人前の「ものづくり人」を目指すよう、

指導しています。

そもそも、社寺建築も、一般の住宅も、

利用する方に経済性や居住性及びデザインで

満足していただくという意味では、何ら変わらないのです。

「全てのものづくりに共通する、親切心や真心」という

ことでしょう。