吉田秋生 「BANANA FISH」 1巻
もう10年にもなるのにいまだに「フラッシュ・バック」があらわれるっていうのは 今までの文献にゃ症例がねえ
「フラッシュ・バック」って?
発作のことさ… けいれんを起こしたりわけのわからんことを口走ったりするだろう
ああ… 「バナナフィッシュ」か…
バナナフィッシュ?
兄きがそう言うんだ 発作をおこすと
ほう? 気の利いたことを言うじゃないか… 兄きはサリンジャーの愛読者かね?
え?
なんだ知らないのか? J・D・サリンジャーの小説にあるだろう
バナナフィッシュって魚に出会うと死にたくなるんだ… 死を招く魚だよ
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/12/01
- メディア: 文庫
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絵柄と世界観というか、マンハッタンがよく似合っています。ストーリーが随分と入り組んでいて、一気に読まないと分からなくなる!これで11巻まであるというのがすごいなぁ・・・
美内すずえ 「ガラスの仮面」 10巻
わたしは待ってるの…あの子が這いあがってくるのを…
今どこでどうしているかしらないけれど
あの子が再びわたしの前に現れるのをわたしは待っているの…
わたしが演劇にかけるのと同じくらい…
いえもしかしてそれ以上かもしれない情熱を わたしはかつてあの子の中にみたわ…!
- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1994/06/01
- メディア: 文庫
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このマンガの文庫版は一冊分がかなり長く、その中でそれぞれが怒涛の展開を見せるのだが、この巻だけは今までよりも明確に1冊にサブタイトルをつけることができるだろう。「転落」である。
マヤの転落により、いままでもやもやとしていたものを明確に意識する亜弓と真澄の行動がすばらしく、しかしその期待にことごとく答えられないマヤが痛々しく、見ているのが辛かった・・・