ルービックキューブで時計を作ってみた

もう昨年のことになりますが、http://www.fitc.ca/events/about/?event=112に遊びに行きまして、ActionScriptは最近やってないけど、なにか作るってやっぱり面白いなぁ、といろいろと感銘を受けました。


その中で、中村勇吾さんの発表でハンドクロックという作品がありました。
これを見て僕は、これルービックキューブでもできないかなー・・・って思ったのです。はい、完全にパクリですね。


というわけで以下のようなものが出来上がりました。


Rubiklock - wonderfl build flash online



  • 最初にクリックすると全ての動画が再生され、現在時刻になる。
  • 各動画部分をクリックすると、そこだけ動画再生。
  • 時間が50秒になると、10秒間の動画が再生されて時刻を更新する。

以上のような機能になってます。
できてみると結構「普通」、というか劣化コピーになってしまった感じなのですが、これでも結構手間がかかりました。それでは製作過程を少し書こうと思います。


How to Make Rubiklock 1. 動画撮影

まずはルービックキューブの動画を撮影しないと始まりません。

このようなセットを作り撮影をしました。鹿の部分に携帯電話を置き、ルービックキューブが置いてある場所で実際にルービックキューブを動かします。
撮影した動画は全部で20種類。
真っ白な状態から0〜9にする10種類、それから0→1、1→2、2→3、・・・、9→0の10種類です。
ここで時計なので2→0と5→0も必要なのをすっかり失念しており、その結果完成物がちょっと不備のあるものになっちゃいました。

How to Make Rubiklock 2. 動画変換

当初の予想よりも大幅に手間がかかり大変だったのがこの段階です。
私の使用している携帯電話(au IS03)で動画を撮影すると3gpという拡張子になりました。


これをフリーソフトQTConverterでaviに変換し、さらにそれをAfterEffectsを使い、10秒間に圧縮、flvファイルで出力します。
AfterEffectsはほとんど使ったことがなかったので、いろいろと試行錯誤の末にこの手順になりました。


はじめは時計に秒表示もつけようかと思っていたのですが、実際に撮影してみると平均して1分以上、長いものだと3分を超えるものもありました。一応1秒に圧縮してみたりしたのですが、何をしているのかさっぱりわからないものに。これのために今からルービックキューブの練習をするのも本末転倒だなと思い、結局この時点で秒表示をするのは諦めました。

ちなみに、5→6など、ルービックキューブの操作が10秒未満ですんでしまうものもあり、それは1倍速で10秒に満たない長さの動画になりました。(10秒に引き伸ばすこともやってみましたが、時間伸縮+フレームブレードをやるとぬるぬるしたスローモーションになってたいそう気味が悪かったのでやめました。)




How to Make Rubiklock 3. actionscriptを書く

あとは書くだけ。@sakef さんと @Matsu4512 さんにいろいろ教えていただきました、ありがとうございます。
プログラム自体はwonderflをご参照ください。




と、このような工程の末にできあがりました。
できてから気づいたのですが、5×5のルービックキューブを使えば数字だけでなくアルファベットもおそらくすべて表せます。それから、おそらくこの動画の著作権は僕にある・・・はずです。(もしかしてメガハウスに帰属するのかな?)・・・ということは、数字・アルファベットの動画を全て撮影して、フォントのように配布することもできるかも?
どっちかというとプログラムよりは素材のほうが面白い気がするので、希望する方がいれば動画を配布したいと思ってます。そしてこれより面白い何かを作ってくれ!w