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aotoao

December-05-2004 [ review ] - ami yoshida

aotoao2004-12-05

asuna

 きらきらと煌めく残留思念の断片を紡いだかのように美しい音を作るasuna。古いオルガンとエレクトロニクスを用いた彼の奏でる音楽は、我々が失った遠い記憶と共鳴する。水の中に散らばったビーズのような記憶の断片をすくい上げ、記憶の糸で刺繍するその音は恰も夢のように手応えがなく、聴く者の郷愁を誘うだろう。音のゆらめき、ざわめき、滲み、まぶしさ、切なさにほんの少し、戸惑いながら彼の音楽に耳を傾けたい。






asuna  "organ leaf"  lucky kitchen - LK 022

自身が想起した「物語」が元になって作られたというこのトラックは、そもそも自主制作でリリースしたテープ作品の中から厳選。彼が幻視した世界をまるまるトレースした珠玉の1stソロ・アルバム。窒息しそうにきらきら光るセンスと瑞々しい才能を感じよう。


asuna  "playback 01"  commune disc - COM 36

commune-discの新シリーズ、"playback"の第一弾。このシリーズでは古いモノラルのカセットで録音したライブ音源をリリースするという試み。モノクロームのフィルムのようなざらついた音の質感が特徴。色褪せてもなお、印象的な音。


v.a.  "object set and motion"  apestaartje - staartje 014

覆い隠されていた眺望が突如、拓けていく…。すべての秘密は音の中に隠されている。よぉく、耳を澄まそう。

参加アーティスト> asuna, tu'm, duul_drv, sebastien roux。


v.a.  "a certain aquarium"  360° - 360R 24

「未来の水族館」をテーマに作られたコンピレーション・アルバム。あちこちてんでばらばらに散らばった音魂が玉響に現れては脆く儚く消えていく泡沫が水面下で繋がる音と記憶の1枚。全参加者、360°作品に初参加とのこと。

参加アーティスト> asuna, me-mi, mondii, 南波一海ほか。






吉田アミ (http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/)

『Improvised Music from Japan 2004』誌上より転載。(2004.12.05)

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