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aotoao

June-23-2011 [ interview ] - OPQ

OPQOPQOPQ!!!!!!!!!正式なアルバムとしてはじつに5年振りのリリースとなる’ Gazing ’。メジャー時代のエクスペリメンタルロックからポストロック〜トイトロニカな時代を経ていつの間にか未知のベンディング電子秘境へと漕ぎだしたアブストラクト音響界最後の大物OPQのニューアルバムの発売にあわせ、OPQのスザキタカフミへのロング・インタビューを敢行。のはずが、時間はロングだが内容もアルコールによってロングに引き伸ばされ、伸びきったままのノー・エディットでお送りします。聴き手というか雑談相手はレーベル・オーナーのアスナとフムフムやトリガーバンド、Warm & Coolといった最近の新ユニットで精力的に飲み仲間を求め続けるボルゾイのシバタ氏。

f:id:aotoao:20110622231048j:image f:id:aotoao:20110622231049j:image opq, shibata & asuna

OPQ / suzaki

aotoao / asuna

shibata


(2011年5月、三鷹台 / 美たか庵にて)

asuna: ベタなところから聞いて行こうかなって思うんですけど。


OPQ: うーん、そうだね。


asuna: 最初はカオリくん(is college collective主催)のイベントで知り合ったんですよね。2006年かな。Sharks and Sealsの来日公演の時のライブに一緒に出演してて。それまでOPQのことは全然知らなくて、でもライブ見たらあんなことになってたから、思わずカオリくんにあの人たち一体なんなの?とかすぐ聞いて。


OPQ: あんなことって…。


asuna:で、カオリくんが、OPQはsonyからCD出してて、その前にもバンドやっててそれが結構人気だったらしいっスよ、とか教えてくれて。


OPQ: そうだねー。下北とかでよくライブやってたね。


asuna: いつ頃の話ですか?


OPQ: 90年代終わりくらいかな。


asuna: どんなバンドやってたんすか?マイブラみたいな感じ?勝手なイメージだけど。


OPQ: いや、もっと普通のロックバンドみたいな。


asuna: ジザメリみたいな感じ?


OPQ: いやだから違うって。もっとポップバンドっていうか。アホな感じだったねー。ガレージとかシェルターとかでよくやってたね。


asuna: なんていうバンド名だったんですか?


OPQ: まぁ、それは…。まぁいいじゃない。別に昔のことだし。


shibata: バンド編成はどんなだったんですか?


OPQ: 普通普通。ボーカル、ギター、ベース、ドラム、みたいな4ピース。


shibata: うちらが知り合ってからのイメージだとなんかあんま想像できないっていうか。


asuna: とてもバンドがやれるようには人には見えないけどねぇ…。じゃあOPQも最初はバンドだったんですか?


OPQ: いや、一人になってOPQになったんだよね。元々全部一人で作ってて。で、自分一人でやってる時の方が理想に近くできるし、バンドよりもそっちの方が楽しくなっちゃったんだよねー。だからバンドやってる意味がよく分かんなくなっちゃったっていうか。


asuna: 僕は知り合ってからのスザキさんの音楽しか知らなかったんだけど、シバタさんが鳥取のボルゾイ・レコードでOPQのsony時代のCDを買って来て、それを聴いた時の衝撃ったらなかったですね。え…。って。


OPQ: 全然違うもんねぇ。


asuna: いや、でもスザキさんっぽさがよく分かるっていうか、今と繋がってますよ。


shibata: そうそう、そうなんだよね。


OPQ: じつはSharks and Sealsの時のライブって5年振りくらいのライブだったんだよね。その頃はライブとか全然やってなくて。なぜかっていうと一人なのに音源の曲はバンドっぽいから、ライブの度に面子集めなきゃいけないし、なかなかうまくいかなくなって、まぁ、それでどうしようかなーってなって。


asuna: 自主でリリースしてた"Sound Tracks"は?


OPQ: あれは久しぶりになんか作ろうかなってなって。


asuna: sony後はとくに活動してたわけでもなく?


OPQ: そうだねぇ。曲は作ったりはしてたんだけどねぇ。


asuna: "Sound Tracks"から急にインストになりましたよね。ポストロックっていうか。


OPQ: メジャーでやってた時もインストの曲は入れてたからね。


asuna: Aerial M(David Pajoがやってたユニット)みたいな曲もありましたもんね。


OPQ: そっちの方面が強くなっていったってことだねぇ。


asuna: でも"Sound Tracks"はまだ楽曲の骨格がしっかりあるっていうか、でも僕がライブで最初に見た頃には今のアブストラクトな感じにもうなってましたよね。


shibata: 変化したきっかけとかあったんすか?最初の頃から今みたいな改造した楽器とかたくさん使ってたんすか?


asuna: いや、僕が最初に見た時はギターをもっとたくさん弾いてましたよね。アリタさんは今の感じと変わらない気がするけど…。


OPQ: そうだね。その頃はそうだったね。"Sound Tracks"についてはインターネットの時代も進んで来てmyspaceとか出来て、いろいろネットで発信しないとなーって思って。それでなんかできんじゃねぇかなーって思って。iTunesで売れるっていうのもあったし。とりあえず個人でもやれることじゃん。曲作って、ネットで発信して、って。


asuna: でも自分が最初にライブ見た時から一年くらいなんもやってなかったですよね?カオリくんにOPQのライブについて聞いても、やってないみたいって聞くだけで。で、またカオリくんの企画で再会した時にやっと話すようになって、それから一緒にライブするようになったんですよね。安永さん(minamo / HELLL)がgift_labの企画に誘ったりして。


OPQ: まぁ、ライブやれるような場所を知らなかったんだよね。ライブハウス以外で。


asuna: シバタさんとライブ見た時に、あ、うちらと同じような事やってる人はじめて見た、ってなりましたよね。


shibata: オ!って思ったよね。


asuna: でも最初に見た時からMCは今と変わらずアノ感じで。あれはどうかと思ったけど…。


shibata: 目に浮かぶわー。


asuna: 動きも謎だったし。急にドラム叩き始めたりとか。


OPQ: ドラムが置いてあると近寄っちゃうんだよね…。


asuna: 今の音楽性に変化したきっかけは?ってところに話戻すと、実際どうなんですか?


OPQ: なんだろね…。なにがきっかけなんだろうね…。


shibataハードオフ(ブックオフ系列のハード機器版のお店)とかは関係ないんすか?


OPQ: あ!でもその頃ってサーキット・ベンディングとかすごい流行ったでしょ。それでハードオフのジャンク・コーナーとかよく行って買い漁るようになったのはあるかも。それでもっと気軽なものっていうか、かっちりしてないものをやろうって思ったっていうか…。


shibata: 聴いてた音楽が変わって、とかそういうのもなく?


OPQ: いや、音楽はその頃はほんと聴かなくなっちゃって。昔はブックオフでよく買ってたんだけどねぇ。


asuna: 結局ブックオフかよ(笑)。


OPQ: 最近iPhoneにしたらなんか音楽も入れなきゃって思ってまた聴くようになったけど…。話それちゃったかな?


asuna: えっと、何の話してたんでしたっけ?ライブは前からの繋がりで下北のライブハウスとか誘われなかったんですか?


OPQ: や、なんか人前に出て演奏するのに抵抗が出て来たんだよねその時期。


asuna: sonyの時に出てたっていうスペシャ(スペースシャワーTV)ってどの番組出てたんですか?僕中学生の時にスペシャ見てましたよ。ブライアン・バートンルイスとか司会してたやつとか。


OPQ: や、そういうんじゃなくて、もっとちっさい番組かなー。


asuna: それ見たいなー。


shibata: 見てぇー。


asuna: ボルゾイもテレビ出てたらしいじゃないっスか。


shibata: うちらは「きびきびワイド」だから。岡山の。


OPQ: まぁその頃はいろいろがんばりたかったんだけど、なんかライブもやるの大変だしうまいこと行動できなくてねー。アルバムも契約の最後にぎりぎり出してもらった、みたいな感じで。


asuna: sony時代のアルバムって収録時間ぎりぎりフルで曲めっちゃ入ってますよね。


shibata: しかも結構自由にやれてるっていうか。変な曲もあるし。


OPQ: そうねぇ。


asuna: その頃の話ってスザキさん全くしませんよね。ていうか、僕スザキさんのこと全然知らないそういえば。その辺の話って全部シバタさん経由で聞いてるし。


shibata: や、オレもその辺のこと聞くのすごい気ぃ使ったよ。


OPQ: でもまぁ特に言う事でもないっていうか…。会社にはすげえ世話になったし…。


shibata:(店員に)あ、すいませーん。ボトルもう一本いいですか?スザキさんも飲みます?


OPQ: あ、じゃあ。


asuna: なに?ボトルキープ?あ、これ美たか庵のお酒?えっとー、なんの話だっけ?あ、そうそう、OPQのライブ見ていいなーと思ったのって、やっぱダラダラした感じっていうか、スザキさんの横でアリタさんが淡々と自由にピコピコ音だしてるのも含めてゆるいなーって。その頃の雰囲気っていうか。


shibata: そうそう。


asuna: でも今回の"Gazing"って、ライブと全然違うじゃないっすか。でもずっと前にもらった音源ってライブと近い感じのドローンぽい感じだったけど、今回の音源はそれから全く変わってて。


OPQ: まぁ音源は別のことやってみようかなーってくらいかな。


asuna: じつはDX-OPQ路線っていうか、少し楽曲寄りになるのかなーっていう予想もあったんですけどね。でもカットアップっていうかいろんなシーンがたくさん細切れにある感じで、こう来たかーって思って。


shibata: でもうちらのCD(shibata & asuna ”pocket park”)の短い感じともまた違うよね。見える風景が違うっていうか…。なんか繋げかたっていうか、なんかこう…。言いたかったこと忘れちゃった…。


OPQ: DX-OPQはアリタさんがギターだからね。あれにうちらが音乗せてくっていう感じだからね。


asuna: アリタさんリーダーなの?


OPQ: ギターをがんばってたからね。


shibata: ダンエレ最高だしね。音がカラっとしてて。


asuna: あれオリジナルのですよね。最近復刻で再発されてて(Danelectro / DANO-PRO)買いたかったけど…。


OPQ: あ、そうなんだ。


asuna: 昔のスザキさんのアー写もダンエレ抱えて写ってましたよね。


OPQ: あれ撮ってくれた人たまたま近所に住んでたんだよね。


shibata: 中華屋さんの上に住んでた時?


OPQ: そうそうそう、練馬に住んでた時ね。チャイナ・クイック。で、イギリス旅行してた時にその人に偶然会ったりしたんだよね。


asuna: それすごくない?


OPQ: 運命みたいなの全く感じなかったけどね。でもびっくりした。


asuna: なんの話してたんでしたっけ…。"Gazing"は家で録音したものが多いんですか?ライブ録音もちょっと混じってる感じだったけど。


OPQ: そうだね。ライブはちょろっとかな。メインは家でアンプで鳴らしてデジタルのレコーダーで、って感じで。


asuna: ライブはゆるいけど、音源になるとマスタリングも含めて超きっちりしてるじゃないすか。


OPQ: まぁ最終的な編集でちょっといじってる感じかな。そこまで機材に詳しいって感じでもないけど。むしろ知らない方。


asuna: ベンディングしてる機材の外形とか塗装も含めてちゃんと作ってるのも含めて完成度がある感じっていうか。


shibata: うちらはそういうのあんまりできないからねー。機材も知らなさ過ぎっていうか。色塗ってる感じも好きなんだよねー。


asuna: まぁようするにザキさんのセンスがいいってことでしょ。


OPQ: なにこの褒め合いインタビュー。気持ち悪くない?


asunaピーキーさん(DJ Peaky / Kawashima Circulation Bus Line)も「色塗ると音変わるから。」って言ってたし。


OPQ: え?実際に音が?精神論?


asuna: まぁ両方っていうか。実際変わりますよ。見た目で。音も。


shibata: OPQの音ってオシロくん(オシロスコッティ)ともかぶるんですよ。自分のなかでは。


asuna: オシロくん出音がいいもんね。


shibata: だからスザキさんにオシロくんをずっと紹介したかったんですよ。


OPQ: 彼はだいたいのライブで優勝しちゃうよね。


asuna: 優勝?なにそれ?


OPQ: オシロさん見てたら、わー優勝しちゃったよ。って思うよ。ユ・ウ・ショ・オー!!(???)



(その後、シバタアパートに移動。実際に"Gazing"を聴きながらインタビュー続き)

shibata: スザキさんがオレと違うのはー…。


asuna: 違いから探ってく方向ね。


shibata: オレは今みたいにぎゃははーって音出して、それはそれで出しっ放しっていうか。それを録音、ってなった時には無頓着になるっていうか。


asuna: "20 tracks"(tori label)は割としっかりしてるようにも思ったけど。でも出しっ放しで録ったやつなんだっけ?


shibata: ライブの時とCDの時と音の作り方っていうか意識がすごい違ってて、それが自分だとできなくて。やっぱ切り替わる感じですか?


OPQ: ていうかアスナ君さっきからやってるそのプチプチの(梱包材を潰す)音入っちゃってるよね?


shibata: そのプチプチ職場からもらって来たやつで。


OPQ: ついついやっちゃうよね。えーと、で、まぁ、ライブとやってる風とは違う感じにしたかったなーって、あれ、これデジャヴ?さっきも話したよね?


shibata: 21分1曲っていうのはアスナ君からのオーダーがあってそうしたんですか?


OPQ: や、そうじゃなくて、まぁ3inch だと21分かなーって思って。


asuna: 媒体に合った制作ってことですかね…。


OPQ: まぁなんていうか久しぶりの音源だしいろんなシーンを詰め込みたかったっていうか…。よくばりっていうか。


shibata: 近年な感じがして、スザキさんの音だなーって思って。


OPQ: 近年?


shibata: 近年のスザキさんの音だなーって。


OPQ: 最近ってこと?


asuna: DX-OPQのカセット(Waiting For The Tapes)が曲っぽくなってたから、OPQの方はその反対にしてきたのかなーって思ったけど。


OPQ: でも作った順番は"Gazing"の方が先だったんだけどね。DX-OPQのは作ってすぐ出たっていうか。


shibata: 六本木で外人に殴り掛かった話聞きたいんすけど。


asuna: なんなの?急に?ていうかなに?スザキさんそんなことしてたの?


OPQ: オレじゃないでしょ。そんな経験ないし。


shibata: や、アリタさんから聞きましたよ。


asuna: えー?まじでかー。


shibata: お寺のライブの時にその片鱗みましたよ。


asuna: なに?お寺のライブって?


OPQ: や、あの時はシバタさんの方でしょ。


asuna: なに?お寺のライブって?


OPQ: 警官の態度が悪くてさー。ビールもう一本飲も。


asuna: なに?お寺のライブって?


shibata: 一方通行って分かりにくい場所で。やさしく言ってくれれば良かったんすけどね。スザキさんがガーって。


asuna: え?警官を殴った?


OPQ: 違うでしょ。シバタさんが猛烈にキレてたんでしょ。


asuna: え?警官を殴った?


OPQ: 警官ってほんとムカつくからね。


asuna: え?警官を殴った?業務執行妨害?


shibata: あ、お湯割りどうっすか?


OPQ: あ、ビールで。


shibata: アスナくんは?


asuna: あ、じゃあビールで。


shibata: まー、あの形が嫌いっすよね。


asuna: かたち?


shibata: 制服っていうか。


asuna: あ、この曲泣けますよね?


OPQ: 曲?あ、このリフ?ていうかインタビュー完全に違っちゃって来てるよね。


asuna: じゃあ嫌いな人は?


OPQ: えー?


shibata: じゃあオレから言っていいすか?えーと自分以外全員。


OPQ: ヒュー。


asuna: なんかどうでもよくなって来た…。


shibata: お湯割りもっかい沸かそ。スザキさんどうっすか?


OPQ: ビールいいすか?


shibata: えーと、じゃあ、スザキさんの影響っていうか、どういうところからこの音が来てるのかなーって思うんすけど。


OPQ: 自分で録音したやつを聴いて、そこからまた広げるっていうか…。その繰り返しっていうか…。


asuna: 自分影響?


OPQ: っていうか環境影響っていうか。


shibata: なんか聴いてたCDの影響がわかりにくいっていうか…。スティーヴ・ヴァイとか。


asuna: 昔のクッキー・シーンのインタビューでもスティーヴ・ヴァイ挙げてましたね。


OPQ: なに?見た事あんの?こぇーなー。


shibata: スザキさんはこのCDを誰に聴いてもらいたいと思って作ってるんですか?


asuna: なにそれ?この気持ちをいま一番伝えたい人は誰ですか的な?


OPQ: 中学の恩師に…。意識の向き方ってこと?まぁ内向きっていうだけじゃなくて、やっぱり久しぶりにアルバム出すってことになって外向きな気持ちにはなってるけど、特定の誰かに、みたいのはないすねー。


shibata: 僕はいつも目の前の人に聴かせたいと思ってやってるんすけどー。


asuna: なんだよそれはー。好きな人誰かっていう話?


shibata: このCDはハワイっぽいイメージっていうか。スザキさん鳥取住みましょーよー。


OPQ: なにそれ急に?


asuna: まず自分が引っ越せ!