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the invisible child

2011-08-23

7月の読書メーター

いつの間にかまとめに"ナイス数"が表示されるようになっているー。

イノベーションは音もなく訪れる。

7月後半はとにかく暑かったので気を紛らわそうと熱中できそうな小説を…と思って借りたものが、意外と気を紛らわすほど熱中できず、やっぱり暑いもんは暑い。

マイクル・ムアコックのメルニボネのエルリックシリーズは、ダークファンタジーにカテゴライズして良いのかな。堕落した一族に疑問を持ち、真実の答えを探し求める主人公というのは格好良い。

けどこの次の巻となると、もっとエルリック自分探しが強く書かれるようになってくるので読みにくかった。それは8月に読んだ。



7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1213ページ
ナイス数:12ナイス

イソップ寓話集―19のおはなしとイソップにまつわる伝説と歴史イソップ寓話集―19のおはなしとイソップにまつわる伝説と歴史
こんなにも歴史のあるものなのだとは知らなかった。繊細でコミカルな絵が楽しい。
読了日:07月23日 著者:バーバラ ベイダー



狂人失格 (本人本)狂人失格 (本人本)
「他者視点を持たない者」を追いかけ、分析する。そして自意識ナルシシズムに絡めてゆく。自己顕示欲は誰にでも備わっていて、表出させる方法も人それぞれだけど、自分が欲する権威を見ると鏡を見るようでいたたまれなくなるのだろうか。
読了日:07月18日 著者:中村うさぎ



ミス・マープル最初の事件 (創元推理文庫)ミス・マープル最初の事件 (創元推理文庫)
最初は「常習的ないじわるばあさん」と言われていたマープルが、徐々に男性たちからの尊敬を集めていくところ、そして最後にはかわいらしいとまで言わしめる展開が素敵だった。イギリスの田舎街が描かれているというだけで旅情もあった。
読了日:07月16日 著者:アガサ クリスティ



メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
エルリックの話を初めて読んだ。体が弱いとか周りに合わないとか、どうしようもない不遇でも常に信念を持って前に進む性格が、外見とマッチしていないのが大変よかった。夢の試練のひとつひとつには含みがあるのかな、と思いつつ、描写を追うだけであまり読み取れなかった。表紙のイラストがとても好き。
読了日:07月01日 著者:マイクル ムアコック

読書メーター

鋼の錬金術師


エルリックといえば、奇しくも『鋼の錬金術師』を読み始めて、読み終わった。

この漫画はすごい。"決意"と"覚悟"の書き方が壮絶だった。


まず、敵の配置が絶妙だった。

いわゆる7つの大罪を純化したキャラクターなんだけど、その大罪(というよりも誰しもが持ちうる人としての弱さ)に打ち勝つための答えを、少年であるエルリック兄弟(やその他の大人)たちは苦悩から学び取っていて、敵に教えたり闘うことで「浄化」していく。浄化とはいってもプリキュアの敵みたいにきれいな感じではなく、見た目は血みどろになって死ぬけど。


最後の2冊くらいはもう胸が苦しくて仕方なくて涙が止まらなかった。

もちろん人が死ぬから感動とかではない。

そもそも、思い入れの強い人物は特に死なないのでその辺は安心感のある作品でした。

なぜ胸が苦しいか。決して楽ではない現状を、それでも物事が良くなるように歩いて行かねばならない、登場人物すべての覚悟がかっこいいからだった。

過去に多くの過ちを犯し、それを繰り返すまいと努力していこうとしているからだった。

それぞれの選択した道を確固と踏みしめ、そしてその歩みが交錯していき、助け合い問題を解決する様に胸を打たれた。


「こういう問題を解決するには、こういう心持ちや行動が必要」という、作者の強い哲学が感じられる作品でした。

1巻の時点で、既に結末へ向けての伏線が張ってあって、連載初等からもう結末も展開も決まっていたんだろうなーと感じます。


ギャグがかなりのハイテンポで盛り込まれていて、シリアスシーンとのメリハリでどんどん読み進められるのも良かった。


自分で歩むと決めた道を進むって、なかなかに難しいと思っている自分にずんとはまった漫画でした。

鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)