Hatena::ブログ(Diary)

Apes! Not Monkeys!  本館

2016-09-21

[]放送予定「映像'16」

f:id:apesnotmonkeys:20081226100433j:image:right

  • MBS毎日放送 9月25日(日) 深夜0時50分〜 映像'16「21年目の暑い夏〜「娘殺し」といわれた母と家族」

(……)

青木さんは、1995年に起きた自宅の火事で小学6年だった長女・めぐみさんを亡くした。50日後、内縁の夫とともに保険金目的でめぐみさんを殺害したとして逮捕され、無期懲役囚として刑務所に送られた。

有罪判決の柱となったのは「自白」だった。無実を訴える一方で、青木さんは犯行を認める「自供書」を書いていた。ところが火事から20年近くたって、青木さんらを取り調べた警察官の「取調べメモ」の存在が明らかになった。そこには、密室の中、体調不良を訴える青木さんに、娘を火事から救わなかったことを執拗に責めるなどして精神的に圧迫し自白を迫る取調べ官の姿が克明に記されていた。事件は「推測に基づく取調べ官の誘導」により作り上げられたものだったのだ。

(……)

番組では、どのようにしてえん罪がつくられたのかを多くの裁判資料やの当事者の証言で明らかにする。そして、えん罪が1人の女性だけでなくその家族の人生にどのような影響を与えたのか。日本の司法が犯した罪の大きさを問う。

http://www.mbs.jp/eizou/

同番組では、最新無罪判決前の昨年12月20日にも東住吉事件をとりあげています。

http://www.mbs.jp/eizou/backno/151220.shtml

2016-09-12

[]頑なに「食卓」しか心配しない水産資源報道

f:id:apesnotmonkeys:20081226100639j:image:right

記事によれば台湾漁船によるサンマの漁獲が増えたのは「平成20年ごろから」で、平成25年でも18万2千トントされています。この台湾漁船による漁獲には「乱獲」という表現を用いるのに、「昭和55年ごろから20万〜30万トン」だった日本漁船による漁獲には「乱獲」という表現が用いられていません。ずいぶんと手前勝手なはなしです。さらに、見出しには「中国輸出?爆食い?」とあるにもかかわらず記事中には中国での消費実態にはまったく触れられていません。中国の富裕層、中産階級の人数はすでに日本の人口を大きく超えているわけで、彼らがごく普通に消費するだけで日本の消費量と肩を並べることになるのは小学生にでもわかる計算です。それを「爆買い」などと評して敵意を煽る一方、心配しているのはあくまで自分たちの食卓だけ(「このまま押され続けると、日本の食卓からサンマが消える日も来るのではないか」)というあたり、日本のメディアのダメ報道のお手本のような記事になっています。

2016-08-25

[]ウニを100円で食えなきゃダメですか?

f:id:apesnotmonkeys:20081226100523j:image:right

私の知るかぎり、マスメディアでニホンウナギの“代役”ウナギが大々的にとりあげられる嚆矢となったのがテレ東系列で放送されている「ガイアの夜明け」なのですが、8月23日放送分はウニとクロマグロのコンボ!

日本人が大好きな寿司ネタである、ウニとマグロ。世界の生産量のうちの多くが、日本で消費されている。しかし近年は世界的な食材争奪戦や気候変動による不漁などによって、こうした食材の確保が難しくなっている。そんな中、これまでの仕入れのやり方を見直し、生産地に日本の技術を持ち込むことで、日本人が求める味を確保しようという動きが活発になっている。そうした新たな食材調達の現場を追った。

前半は、回転寿司チェーンのスシローが1貫100円で出すウニを仕入れるために、ペルーまで行って水産加工場の処理プロセスを改善、というお話。「どうせ喰うなら旨く喰おうぜ」で結構なはなしと思われるかもしれないが、値段が安くなればカジュアルな消費を増やし、漁業圧を高め、絶滅を招くかもしれないわけですよ。ちなみに、国際的に取引されるウニのうち日本がどれくらいを輸入しているかといえば……。

f:id:apesnotmonkeys:20160824100011j:image


後半は(おそらく)地球温暖化の影響で、それまで獲れなかった大西洋クロマグロをアイスランドで獲ろう(現地の漁業者に技術指導して輸入しよう)というお話。「マグロの回遊コースが大きく変化している」という事実にもっと慄いたほうがいいと思うんですけどね。で、日本に届いたマグロが運ばれた先が銀座・久兵衛でした。そう、2013年のテレビ番組でクロマグロが「希少」になっているという実感はない、と言ってのけた主人の店です。


日本のマスメディアが生物多様性コンシャスではない企業や店舗を持ちあげなくなる日は来るのでしょうか……。

2016-08-24

[]「“加害企業”救済の裏で〜水俣病60年「極秘メモ」が語る真相〜」

f:id:apesnotmonkeys:20081226100433j:image:right

8月23日放送の「クローズアップ現代+」、「“加害企業”救済の裏で〜水俣病60年「極秘メモ」が語る真相〜」

番組で紹介された文書の内容について、藤井裕久元財務省が率直に「この通りだ」と認めていたのは印象的でしたが、やはり姑息な手法が被害者への誹謗を助長したのではないかと思わざるを得ません。原因究明の遅れには国にも責任があること、患者の犠牲で達成された経済成長はこの社会の多くの人間が享受したことを前提に、正面から確実に補償を実行する方法を議論すべきだったと言わざるを得ません。

2016-08-01

[]日本の縮図

f:id:apesnotmonkeys:20081226100639j:image:right

テレ朝系列の朝のワイドショーより。なにが「うまいものはうまい」だよ。なにが「子供が楽しみにしているので」だよ。

f:id:apesnotmonkeys:20160801071023j:image

絶望的な気分になるのは、例の金魚の放流の件を「きちんと議論して」云々とまとめている点です。「絶滅危惧種をとっちゃダメ」とか「人間がいじくり倒した生物を放流しちゃダメ」とかって、そんなの議論するまでもないことじゃないですか。

俗情が専門家の知見をやすやすと踏み潰していくという点で、歴史修正主義にも通じる問題ですね。