もはや刑事訴訟法の改正は不可欠


厚顔無恥」とはこのことでしょう。

静岡地裁が再審開始を決定した袴田巌さん(78)の即時抗告審で、弁護側が地裁段階から開示を求め、検察側が「存在しない」としてきた衣類5点の発見直後の写真のネガが存在していたことが分かった。弁護団が5日、記者会見して明らかにした。
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 弁護団によると、検察側は7月17日に提出した補充意見書に「地裁の決定後にネガが警察で発見された」と記載。


 東京高裁で5日に開かれた裁判所と検察側、弁護側による初の三者協議で、弁護側が説明を求めると、検察官が謝罪し、経緯などを文書で回答すると応じた。発見されたネガは111枚あるとみられるが、一部は既に検察側が鑑定している。

弁護側の開示請求に対しては「ない」と言っておきながら、静岡地裁の再審開始決定をうけて反論の必要が生じたらヌケヌケと出してきたわけです。「地裁の決定後にネガが警察で発見された」などという白々しい言い分はとうてい信じることができません。
もはや刑事訴訟法を改正して、検察には全証拠の開示を義務づけ、証拠隠しが判明した場合には直ちに公訴棄却となるようにするしかないですね。