氷見事件で捜査員らを刑事告発、そのほか

 2002年に富山県氷見市で起きた強姦冤罪(ごうかんえんざい)事件で再審無罪が確定した柳原浩さん(47)の支援者が、虚偽の捜査資料を作成したとする有印公文書偽造・同行使容疑で、26日に当時の県警捜査員ら4人を富山地検刑事告発することが分かった。柳原さんが国や県に約1億円を求めた国賠訴訟で虚偽の証言をしたとして、捜査員2人については偽証容疑でも告発する。
(後略)

この事件に関しては柳原さんが無実であったこと、にもかかわらず自白を強要されたこと、この2点については疑う余地がないわけです。司法が身内庇いに終始するのかどうかが問われることになります。

三重県名張市で1961年3月、女性5人が殺害された「名張毒ぶどう酒事件」の第8次再審請求異議審で、奥西勝死刑囚(88)の弁護団は17日、検察側に全ての証拠を開示させるよう名古屋高裁に申し立てた。


 弁護団は申立書で、検察には裁判所に提出していない証拠が膨大にあるとし「(奥西死刑囚に)有利な証拠がある可能性は否定できない」と主張。奥西死刑囚が自白する直前に作成した供述調書や、検察側が保管している証拠の一覧表の開示を求めた。
(後略)

この事件については「もう時間がない」に尽きます。検察にやましいところがないのなら、さっさと証拠の全面開示に応じるべきです。さもなくば「死ぬのを待っていた」というそしりを免れないでしょう。

  • 朝日新聞DIGITAL 2014年11月21日 「PC遠隔操作、片山祐輔被告に求刑10年 東京地裁公判」

(前略)
 事件では、PCを遠隔操作された4人が、警視庁、大阪府警、神奈川県警、三重県警に誤認逮捕された。検察側は論告で、「身に覚えのない罪で逮捕・起訴されるという苦痛を与えた。刑事司法制度への国民の信頼を揺るがしかねない重大な犯罪だ」と主張した。
(後略)

「身に覚えのない罪で逮捕・起訴されるという苦痛」だけですか? 身に覚えのない罪で自白させられるという苦痛は? そしてその苦痛に責任を負うべきなのは誰でしょうね?