実つく日々と。

2016-03-01

にがつ




まだ目覚めたばかりの

新しいいのちのつぶつぶが

瞼にくっつき 目を閉じさせる


鼻をひくひく

匂いだけ嗅ぎたくなる


おはよう

おはよう

おはよう


つぶつぶをからだの胸のまん中あたりに

そっと置いて じっとしてる


苦味も旨みも

酸いも甘いも


また今日からうまれはじめる



小さな足がたくましく育ってもまだ


ずっと

ずっと

ずっと


うまれつづけるんだよ


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2016-01-23

白ネギ姫



白い道を歩いた


まだ誰も足跡をつけていない


まっさらな道


白い息を吐きながら


すこしふくらんだ道を歩いていく


歩けば歩くほど


わたしは白い世界に染まっていく


やがて身体は熱をもち


静かに胸は高鳴りはじめ


そうして生まれた白くて甘い鼻歌が


冷たい風にとけていく


お鍋に入った白ネギが


だんだんと甘くなってゆくのは


彼らのなかのワクワクが


こっそり誘い出されたせいか?

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2015-12-25

パパイヤ

そういえば

南の国のあの一番西の端にあるあの場所に

パパイヤの木があった

パパイヤの木は

家の裏の畑の側に

唐突に

立っている

どうしてか

にやけているようにみえる

パパイヤの実、

どうして

わらっているの

2015-06-15

梅雨ダンス

紫陽花がささやいてる

ここ ここ

紫陽花はおどる

雨にうたれて

うたいおどる




梅の実は

そのうわさをききつけても

うたわずに

じっとしてる




でもいつか

おどることができたらいいのに

紫陽花にみまもられながら

雨と雨のあいだをとおりぬけて

雨とダンスを

おどってみたい



恋いこがれて

梅の実は



香る




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2015-06-03

五月


とんがり山

こんにちはー


どこ

とせのびしていた


あのひ あのころ


とんでは はねて

ころげて ふりむき


でんぐり かえる


みるみるうちに

そらにむかって

のびてく

てとて


きみのうまれた

このあおいときを


ぎゅーとしぼって

ごはんにかけたい


ふふふ


すきっぷしたくなるかも


こころの太陽


うまれてきてくれて

ありがとう


五月


かぜと

あおと

ひかりが

おどる



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