美山へ。
美山。
京都の北部に位置する、茅葺屋根で有名な美山。
美しい名を持つ山深い土地。
田歌(たうた)。という名の集落もあり、
昔むかし、この場所にこんなすてきな名前をつけた人たち。
なんて豊かなんだろう。
夏の終わりの終わりに、美山へキャンプに行ってきました。
女ばかり子連れのお気楽キャンプ。
本当におひさしぶりの大好きなキャンプ場。
スペース・ウッド。
川の形は多少変わっていたけれど、
「人がいない。なにもない。川が綺麗。」は、ちっとも変わらない。
着くなり川で遊びだす子どもたち。
日暮れが近づき、肌寒くなってもまだ遊ぶ。
唇を紫色にしながら、「冷凍遊園地」と川を名づけて遊ぶ。
…おみそれしました。
今回のスペシャルメニュー。
「竹パン」
さこまちゃんのこねてきてくれたパン種を竹に巻きつけて、焚き火で焼く。
本日の夜ご飯。
ロールキャベツならぬ、重ねキャベツ。
ささみの塩焼き。
きのことしし唐のバターバジル炒め。
アボガドとトマトのサラダ。
ごはんと竹パン。
竹パン、最高においしかった!焚き火力、おそるべし。
夜のお楽しみに向けて、焚き火の準備。
師匠と弟子。
弟子は夜の間、ずっと焚き火師匠の横にいて、枝をとってきたり、うちわであおいだりしていた。
昔からキャンプに行くと、いつも火の世話をしてくれるシンシン。
なんとなく、手を出したらだめなんだろうな、といつもおもう。
ビスケットの上にチョコレートをのせ、焼いたマシュマロをのせます。
欧米かっ!っていわれそうですが、みんなみんな大好き。
夜もふけていき…。
子どもたちが寝静まり、大人の時間。
ワインを片手にあの話この話。
気がついたら、月の位置が変わってる。
色んな話をしたんやねぇ。
「あ、月が動いたんじゃなくて、私たちが動いたんや」
シーンと静かな綺麗な夜。
こんなにも優しく月の周りをまわる私たちの大地。
朝。
びっくりするほど、熟睡した私が起きだした時には、もう川へ向っていた子どもたち。
朝食。
オムレツにソーセージにサラダに美味しいパン。
キャンプで飲むコーヒーの美味しいことといったら…。
「おいしいねぇ…」大人、しみじみつぶやく。
魚釣り名人シンシンが釣ったウグイをさばく。
キャンプのリーダー、肝っ玉ミックによる魚のさばき方講習会。
昨日の重ねキャベツの残りものがカレーに。
伸びたパスタ。
焼きとうもろこし。
さばいたウグイ。美味しかったね!
ぷーっ。川に向ってスイカの種を飛ばす。
川下で美味しいスイカが実ったら、かわいい彼らの仕業です。
友達が大好き。
また会おうと別れ際、抱き合う二人。
なんて素敵な光景。
子どもたちに大好きな友達がたくさんいるって、本当に幸せなことだなぁ。
そして、綺麗な川に躊躇なく入れること。
男の子が真剣に釣ってくれた魚を食べられること。
草の生えた地面の上に寝っころがれること。
なんてすばらしいことなのだろう。
今回のキャンプは、そんなことも考えさせられた。
みんなみんな、ありがとう。
「またおいで。」