Hatena::ブログ(Diary)

りんごとサイコロ

December 29 (Thu), 2011

2011年読書事始め

激動の2011年が終わります。
今年は読書を始めました。70冊読んだ。現代の読書の始め方。
f:id:appleanddice:20111229030737j:image:w360

1. モチベーションをあげる

何かを始めるのは難しいことですが、続けるのはさらに難しいです。継続に一番大切なのは、モチベーションだと思います。モチベーションをあげる方法は2つあって、"好きという気持ち"と"ハングリー精神"。それほど読書してこなかったのに、急に読書量を増やし、それを1年間継続できたのもモチベーションがあったからです。
私は情報収集として、はてなブックマークというサイトをよく見ます。はてなブックマーク(はてブ)はWebブラウザブックマーク機能をみんなで共有しようというサービスです。誰がどんなサイトに注目しているかが分かり、コメント機能によりみんなの意見も知れます。さらに、"最近の人気エントリー"では最近多くの人がブックマークした記事が挙げられているので、ネット上のホットな話題を知ることができます。
はてブユーザーには (好意的な言い方をすれば) 向上心のある知的な人も多いため、時事、ITを中心に多様な話題に触れることができます。そういうのを見続けていると己の教養のなさっぷりに情けなくなってきて、"ハングリー精神"が上昇してきます。はてブのエントリーでは本を紹介してる記事も多かったため、いよいよ読書を始めました。
モチベーションの次に、時間も大事です。時間は作るものといっても、激務だったり、家族がいたりするとなかなか難しいと思います。幸いなことに、私はある程度時間を確保できました。

2. 本を選んで買う

何かを始めるときには、その分野、世界がどういう構造になっているかを知ることも大事です。読書でいうと、選書が大事です。これまでも何度か読書を習慣づけようとしましたが、読む本がいちいち面白くなくて続きませんでした。今回どの本を読むかは他人の意見を最大限利用することにしました。
はてブで勧められていた本、よく挙げられている本に注目。はてブ以外ではTwitterFacebookブクログで友人が言及している本を参考にしました。それらをamazonで検索し、カスタマーレビューが高評価であった場合にamazonの"欲しいものリスト"に登録します。こういう時、ソーシャルってやっぱ意味あるんだな、てかすごいなと感じます。
たまに大きい書店に行ったときに、欲しいものリストから読みたいと思ったものをまとめて購入していきました。書店で買うという行為が好きなんです。この1年では、オアゾ丸善、チャスカ丸善がほとんど、他にamazonブックオフを利用しました。今年は投資だと思って、読む本は全部買っちゃいました。

3. 本を読む

ソーシャルフィルタがかかっているだけあって、本のハズレ率は劇的に下がりました。それにより、"好きという気持ち"が上昇。経済、歴史、宗教、科学、IT、SF純文学など手広く読みました。途中でつまらないと思っても、一応最後まで読みました。気になった箇所があった場合、小説系は付箋を貼りました。小説以外はそれでは足りないので、赤鉛筆で線を引きながら読みました。
平日にちょこちょこ読み、土日に一気に読み進めました。10分くらいの細切れな時間を利用して読み進める方法は合いませんでした。
読んだ本はBooks for Macで記録管理。冊数にもこだわっていたので、読了した本がどんどん増えていくのは楽しかったです。レビューとして、あらすじ、要旨、印象に残った部分、感想なんかを書き、そのあとにamazonカスタマーレビューを眺めていました。ブクログアカウントも作りましたが、人と共有できるようなレビューを書いていないので、まだ活用できていません。
f:id:appleanddice:20111229025021j:image:w360

その他もろもろ

  • 金: 今年は全部購入しましたが、この出費はさすがにバカにならない。小説を中心に図書館を利用しようと、図書館カードを作成しました。図書館遠いんですけどね。。
  • 時間: 読むの遅いです。今年のような贅沢な時間の使い方もアレなんで、速読を身につけたいです。
  • 量: 中身のある本も読もうとするなら、50冊/年 読めれば十分かなと思っています。
  • 電子書籍: まだまだ発展途上ですね。出版社はアホやってないで早く統一して形にしろ、てか電子書籍に後ろ向きとか愚の骨頂。媒体としての電子書籍を考えると、紙の書籍と違って本の厚みを感じ取れないため、自分がいま全体のどの辺りを読んでいるかが分かりにくです。これを克服できる方法があればすばらしいと思います。


紹介

最後に今年のマイベストを3冊ご紹介。今年読んだってだけで、今年発売されたわけじゃありません。ちょうど芸術系、理系、文系と1冊ずつ、どれも有名な本です。

今日の芸術

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)

この本については別記事でも紹介しました。芸術の入門と絵に対する姿勢が書かれています。そして岡本太郎の爆発する情熱、エネルギーを感じ取れます。

物理学はいかに創られたか

物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書)

物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書)

今頃読んだのを恥ずべきですが、今頃読んだんだからしょうがないじゃない。2分冊で上巻は古典物理学、下巻は現代物理学です。日本すべての高校生に読んでほしい。世の中すべての人に科学的素養と論理的思考力を身につけてほしい。そうすれば震災時ももっと落ち着いた対応ができたはず。
とくに上巻がすごい。ちまたにある物理本 (弦理論とか) では、何をいってんのかさっぱり分からない。数式が出てこないので検証する手段もなく、言われた通りに受け入れるしかない。へーそうなんですか、ぐらいの感想しかもてません。一方、古典物理学は直感的に分かりやすいし、高校の教科書を見れば式も追える。この本には物理がどうやって発見されたか、自然をみつめそこに法則性を見いだすとはどういうことかが、丁寧に述べられています。途中、胸がいっぱいになって読み進められなくなることが何度かありました。そこらの高校の先生になって、なんとか物理のこのすばらしさを伝えたいと思いました。

一九八四年

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

1984年が1984年のようにならないのは。。ということで、今回のAppleネタはここに入れました。
読み終わった瞬間に「完璧。」とつぶやきました。物心ついた時すでにソ連はなかったため、どうしても北朝鮮を重ねてしまいます。全体主義権威主義の世界とはどういうものか感じ取れます。その世界は間違っていると直感的には思うけど、果たして本当にそうなのか。何が正義か、善かが分からなくなります。しかしこういう作品を読めること自体、こうしてブログを書けること自体、実はありがたいことなんですよね。
先日、金正日総書記が死去しました。北朝鮮の国民が嘆く姿は、物語中の"2分間憎悪"を彷彿させます。ただ、彼らには彼らのやり方があるのです。北朝鮮だから、というメディアの一方的な報道には違和感を覚えます。(北朝鮮を擁護しているわけでは決してありません。)


この歳になってやっと読書の仕方が分かり始めました。視野が広がり、このブログを始めるきっかけにもなりました。みんながどんな本を、どういう風に読んでいるのかも気になります。
来年も面白い本を読めるといいな。では、よいお年をー。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証