2010年03月13日
カルシウム600mgでは不足
ニュージーランドの研究者らが、中高年男性の骨密度(BMD)に対するカルシウムの影響を調べました。
40歳以上(平均57歳)の男性323人を無作為に3群に分け、(1)カルシウムをサプリメントで600mg/日、(2)同じく1200mg/日、(3)プラセボ のいずれかを2年間服用させました。96%の人が脱落せず試験を完了しました。
するとカルシウム1200mgの群では、測定したすべての箇所でBMDが1から1.5%増加していました。これはプラセボ群を上回っていました。
600mgの群では、測定したどの箇所でもプラセボ群との違いはありませんでした。
年齢や、食事からのカルシウム摂取量は、BMDとの間に相関はありませんでした。
1200mgの群では、血清中の副甲状腺ホルモンのレベルが2年目には25%低下しました(P<0.001)。同様に総アルカリフォスファターゼ活性は8%(P=0.01)、1型プロコラーゲンNプロペプチドは20%(P<0.001)低下しました。血中のカルシウム濃度が高まり、骨の代謝が安定してきたことを示しています。
カルシウムサプリの摂取は、歯の喪失、便秘、痙攣には影響を与えませんでした。1200mgの群では転倒の頻度は少ない傾向にありましたが、血管の疾患はカルシウム摂取群で多い傾向がありました。
骨密度を増やすためのカルシウムは、必ずしも食事からでなく、サプリでもいい、というデータです。
これは研究なのでカルシウムだけを服用しましたが、実生活ではビタミンDも合わせて摂ったり、運動したりすれば、もっと良い結果が得られるはずです。(右は骨粗しょう症)
(last updated 3/12/2010 H)