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米国統合医療ノート RSSフィード

 食事・微量栄養素・サプリの研究が世界中でどんどん進み、その効果も限界も、
 次第に明らかになっています。このブログではその最新情報をご紹介します。

2011年03月01日

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魚油は肺がんの治療効果を高める

肺がんの化学療法に魚油(EPA+DHA)を併用すると効果が高まる、という報告がカナダからありました。掲載になったのはアメリカがん協会のCancer誌です(ソースはこちら)。

==要約==
対象になったのは46名の非小細胞肺がんの患者さんです。うち31例は標準治療(カルボプラチン+ビノレルビンまたはゲムシタビン)を受けました。15例はそれに加えて魚油(EPA+DHAを2.5g/日)を摂りました。

効果は臨床診断と画像診断で判定しました。反応率=全患者に占める(完全奏効+部分奏効)の割合、と定義しました。

副作用は化学療法の各サイクルの前に看護師が判定しました。生存率は試験開始の1年後に判定しました。

まず反応率を比較すると、標準治療群の反応率25.8%でした。これに対し、魚油を併用した群の反応率は60.0%と、著しく高まりました(P=0.008)。

臨床診断で有用性が認められた例も、標準治療群の41.9%に対し、魚油を併用した群では80.0%と、有意差がありました(P=0.02)。

抗がん剤の投与量を制限しなければならないほどの副作用が発現した割合は、両群で差がありませんでした。

1年後の生存率は、標準治療群が38.7%、魚油群が60.0%と、魚油群が高い傾向にありました(P=0.15)。======

魚油は、フィッシュオイル、EPA/DHA、オメガ3、n-3などの名前でも呼ばれます。魚油とがんについては、これまでも大腸がん乳がんすい臓がんのリスクを減らすことを示唆する研究をご紹介しました。

また魚油は乳がんの再発も抑えるようですし、さらにDHAが乳がん化学療法の効果を増強するという記事も書きました。

今回の報告も同じ方向を示しています。魚油(オメガ3)はほんとに重要な栄養素ですね。お魚は十分食べていますか?あるいはサプリは飲んでいますか?

(last updated 3/1/2011)

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