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2011年08月25日

082511

食事療法でコレステロール低下

コレステロール(特にLDLコレステロール)は動脈硬化をもたらし、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。LDLコレステロールが140mg/dLを超えると脂質異常症(高脂血症)と診断されますので、それより低く保ちたいものです。

コレステロールの大部分は過剰な栄養(脂質、糖質、タンパク質)から作られます。したがってカロリーを抑えるとコレステロールは下がります。

また、コレステロールを下げると言われている食材があります。植物ステロール、大豆タンパク、粘性繊維(可溶性の食物繊維のうちネバネバしたもの)、ナッツなどです(以下「良い食材」と呼びます)。良い食材を積極的に食べるのも、コレステロールを下げる方法です。

カロリーを抑えるために食事をがまんするのは強い意志が必要なので、良い食材を食べてコレステロールが下がれば、そのほうが現実的です。

カロリーを抑えるのと良い食材を食べるのは、どちらが有効か。カナダの4病院の共同研究がアメリカ医師会雑誌(JAMA)に掲載になりました(ソースはこちら)。

==要約==
2007年6月から2009年2月の間に、カナダの351人の高脂血症患者が試験に編入しました。

患者たちは次の3つの群に無作為に割り付けられ、それぞれ6ヶ月間にわたって指定の食生活を送りました。
1)低カロリー群:飽和脂肪酸の低い食事、
2)良食材・低管理群:良食材を食べて2回カウンセリングを受ける、
3)良食材・高管理群:良食材を食べて7回カウンセリングを受ける。

脱落率は、低カロリー群が26%、良食材低管理群が23%、良食材高管理群が18%と、差がありませんでした(P=0.33)。

LDLコレステロールは171mg/dLから、低カロリー群が8mg/dL(3.0%, P=0.002)、良食材低管理群が24mg/dL(13.1%, P<0.001)、良食材高管理群が26mg/dL(13.8%, P<0.001)、それぞれ低下しました。

%で表した場合、良食材の2群の低下率は低カロリー群より有意に大きいという結果でした(P<0.001)。良食材の2群の間では有意差はありませんでした(P=0.66)。
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コレステロールが高いとスタチン剤が処方されますが、その乱用は心配だと前に書きました(こちら)。意識して良い食材を摂るだけで、コレステロールはこれほど下がります。安易に薬に頼る前に、食事を変えてみるのも一つの賢明な選択肢です。

なお植物ステロール(フィトステロール)は、ゴマ、ナタネ、大豆など植物性の油に含まれています。この試験ではマーガリンで摂取したようです。それにしても、大豆はいい食材ですね。

(last updated 8/25/2011)