考具―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

考具 ―考えるための道具、持っていますか?

「企画型人間」になるための考えるための道具について紹介した本。
広告会社で働く人とかクリエイティブな仕事をする人とか、企画に携わる人とか関係なく、働く社会人であれば誰でも何かしら得る物がある本。
広告会社で働く人って、なんだか華やかでカッコイイなんて思ったりしてますが、実際のところはたくさんの案件を抱え激務で、それでいて常に斬新で面白いアイデアを求められているんですよね。
実際は大変なんでしょう。


1つ1つの考具そのものは、決して真新しいものではありませんが、21の考具を1冊の本にまとめることで、考えることの面白さや無限の可能性を感じさせてくれる点が本作の最大の良さだと思います。
全体的に余白や行間に余裕があるため、線を引いたり、メモ書きをしたりしてもあまり汚くならずにすむところも良いと思います。
今はまだ本作を読んで、引き出しが少し増えただけの状態ですが、生活の中でいろいろな考具を使いながら、引き出しの中を整理して、欲しいものを欲しいときに取り出せるようになりたいです。


イデアは既存の要素の新しい結び付きであるという。
既存の要素をいかに見つけ、結び付けるか。
その作業を漠然と頭のなかではなく、型にはめて行ったたほうが断然効率的だ。


本書にベースになっているのは「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ」に過ぎない、という定義。
言われてみればその通りだけど、目から鱗が落ちました。
しかも、何か新しいことを思いつかなきゃ、という脅迫観念からも解放された気がします。


トライエラーを繰り返すこと1週間、ついに念願の契約が取れた。
考具の使用後の感想は、みんなで楽しく使えるということにつきる。
本書で紹介されたツール群は以前からあるものだと思うが、個別列挙ではなく『情報を貯める→引き出す→組み合わせる』というアイデア創造プロセスに組み込まれているため、頭と体が反応しやすい。
今後も機会あるごとに本書を開けてみようと思う。