実践経営哲学

実践経営哲学 (PHP文庫)

実践経営哲学 (PHP文庫)

企業人・社会人なら読んでおきべきと思う。
以下の4点が心にとまった。
・素直な心になること 物事の実相・真実の姿を正しくとらえる←自分の利害や感情、知識、先入観にとらわれない その人を正しく、強く、聡明にする その涵養、向上に努め、養い高めねばならない←何者にもとらわれない(好き嫌いの感情や欲)・経営は創造であること 経営は生きた総合芸術である、絶えず生成発展する。
その過程自体が一つの芸術作品。


ともすれば、詐欺的な経営者が成功するようにみえる場合がありますが、これはやはり一時期の出来事に過ぎず、好不況の波にさらされているうちに、本物だけが残るといったことだと思います。
やはり、まずは10年会社が続いて本物といえるのだと思います。
また、自主自立の経営を目指すといった部分も大変参考になりました。


それだけごく基本的な事柄が書かれているということです。
「(自分の勤める)会社の存在価値はなにか」「会社はなぜ利益を上げなければいけないのか」といったプリミティブなテーマは、幸之助が語るからこその説得力があります。
このようなテーマのところは、できるだけ若いサラリーマンに読んで欲しいです。


私自身、サラリーマンとして生活していますが、この本を読むと経営者であれ被雇用者であれ一つの会社として共通の目的を持ち、その達成に向けて継続的に努力する事の意義がいかに大切であるかが認識されました。
これまでの「会社側は」という考えが大きく変わります。
この本は自分で経営をしようという方や経営に興味がある方、最もお勧めするのは就職活動をされている学生の方ではないかと思います。


やはりそこには哲学が必要だと。
そしてsの哲学を誰よりも強く、そして厳しく考え抜いたのがこの松下幸之助ではないだろうか? この本を読めば彼の経営哲学がいかに優れているか、そしてそれを守ることが難しいかが分かると思う。
一度読めば経営というものの考え方が大きく変わるのは間違いない。
彼の人間性あふれる一言一言が、世の中を良くしていきたいという事に繋がっているのだと思う。