『赤髯王の呪い』感想
- 作者: ポールアルテ,平岡敦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/08/15
- メディア: 新書
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「赤髯王の呪い」
表題作。過去と現代双方の事件の絡め方がうまいです。不可能犯罪とおどろおどろしい雰囲気が楽しめる良作。ラストの処理の仕方にフランスミステリらしさも漂わせています。
「死者は真夜中に踊る」
カーの某作と同趣向の作品。小物の扱い方がうまいです。
「ローレライの呼び声」
短いながらもすっきりとまとまった作品。これもカーの某長編に近いといえば近いですね。
「コニャック殺人事件」
不可能性を前面に出した作品。トリック自体はやや素朴な印象を受けますが、前例はないようですし、楽しめます。