第10回ISDオープン・アタック25祭

 さて、クイズ遠征第2弾・新潟編である。今度はY崎さんの車にたかひでさんと自分が乗り込み、朝に合流して出発。途中、大会に冠されている「アタック25」の音声だけを聴きながら(運転中なのでナビの画像は地図だけになるから)移動し、10時には新潟入り。会場時刻の10時半にはもうかなりの人が集まっていて、久々に日本遠征党党首・クラッチさんにも会う。さあメンバーは揃った、果たして「必要なのは洒落を許せる寛容な心」が売りの大会はどんなクイズを見せてくれるのか、既にwktkだ。そしていつものように「六甲おろし・オマリーバージョン」をBGMにして、オープニングセレモニーと相成るのだった。
 ちなみに「アタック25」とあるが、一般的に知られてる「パネルクイズアタック25」をやるとは誰も言ってない。まずは、コース選択も兼ねたペーパークイズからスタート。
・ペーパークイズ「アタック25」
 問題は全部2択だが、得点が25点ちょうどになるように解答すること。1点でもオーバーすれば“ドボン”となり0点。ただし未解答の場合はその分だけマイナスされる。つまり25問正解でも、残り25問が未解答ならその分マイナスされて0点扱い。初っ端から普通じゃないなぁ。
 なお解答時間は「アタック25のテーマ曲を25回繰り返す間」と、これまた普通じゃない。しかも最後の1回は主催者がアカペラで歌い出し、最後は参加者全員で大合唱。「♪パネルクッイッズ〜〜〜(アタック!)にじゅうご〜〜〜!!」……何たるカオス。
 昼休みを挟んで、コース別クイズがスタート。しかしここからさらに普通じゃなくなるのがISDのISDたる所以なのだ。
・アタッ725
 30問限定。ペーパークイズの得点を持ち点とし、正解すれば1〜10問目までは100点、11〜20までは200点、それ以降は300点が加算される。お手つき誤答は持ち点が半分になる。30問終了時点で得点が725点に最も近い人から上位5人にプレイヤーズポイント獲得。
・アタック2/5
 30問限定。ちなみにこれは「5分の2」ではなく「2月5日」で、2月5日にまつわる問題しか出ない。3問正解で勝ち抜け。
・アタック2.5
 30問限定。2問正解すると「アタックチャンス」として「2.5」に挑戦出来る。何が2.5かというと……何と視力が2.5。ランドルト環がどっちを向いてるかを当てたら勝ち抜け。
・アタッタ25
 30問限定。1問正解ごとに駄菓子屋でおなじみの「当たりくじ付ガム」を引ける。ソーダ味=1点、青玉=2点黄玉=3点赤玉=1発勝ち抜け。5点取るか赤玉が出れば勝ち抜け。
 自分はこれに参加。赤さえ出れば一発勝ち抜け……だけど、確立は15分の1。そう簡単には出ません。しかし問題が進むにつれ、無難に得点を重ねて勝ち抜ける人、かと思うと本当に赤玉を出して抜ける人も現れた。かくいう自分は1回目で黄色を出し3点獲得。2回目でソーダ味を出しリーチ。そしてこの次の問題を正解して連答となり、3回目のチャンスが。これで何色が出ても勝ち抜けだよね、と思いながらボタンをポン。





赤。





今頃かい。




 場内大爆笑。そりゃそうだ、残り10問も無い状態でこれだもの。
コンタック25
 おそらく今回一番の馬鹿企画。30問限定で、3問正解で勝ち抜け。ただし解答者は事前に錠剤(フリスク)を10個飲んでもらう(水無しで)。1問正解で次はオブラート5枚を食べてもらう(もちろん水無しで)。2問正解で今度はカプセル3個(中身無し)を飲んでもらう(当然水無しで)。
 で、食べたり飲んだりしている間、問題には参加出来ないのでもうみんな必死。しかも間違えた場合はもう一度同じことをせねばならないので、とにかくせわしないラウンドになった。
・アタック25g
 30問限定。2問正解で「アタックチャンス」に挑戦出来るが、ここで出てくるのは粉末洗剤のアタック。これを25gきっかり測れたら勝ち抜け。なお20〜22gなら1点、23、24gなら2点が入るが、25gをオーバーした場合は“ドボン”で1点も入らない。
 何度やっても20gに届かなかったり、はたまたオーバーしてしまう人がいるかと思えば、1発で25gを出す人も。
・アタッ9×2=15
 本当なら9×2=18だがこれがヒント。問題を読み上げて正解を出すのと同時に、問題文に含まれた誤りも挙げる。普通に正解すれば1点、誤りまで指摘出来たら3点。
・オタック25
 全30問のジャンル別カルトクイズ。各ジャンルでの正解数を掛け算して出た数字がそのまま得点となるので、複数のジャンルで正解すればより得点を稼げる。
 自分はもう一つこれに参加。「オタック」という言葉に誘われてはみたが、そのジャンルというのが「東京ディズニーリゾート」「ジャニーズ」「水曜どうでしょう」「金魚」「高校生クイズ」「新潟の文豪」……うわぁ、俺の好みと全然被らない! 結局良いところはなく、逆に金魚問題で2問誤答。
・アタッ国15
 国名当てクイズ。正解するごとに、裏に文字が書かれているパネルを1枚ずつめくり、隠された国名を当てる……って、これ東北クイズ大王の準決勝じゃねぇか(笑)。なおマスは7つあるが、7つ全てが文字で埋まっているわけではない。これが曲者で、7マスあるのに2文字の国名だったりする(つまり5マスは空白)。国名の知識よりも、その辺の意図を読んで推理する方が重要なクイズでした。
・アタック児玉
 児玉は児玉でも清ではなく新幹線。要は双六クイズで、正解したらサイコロを振り、いち早く朝日放送までたどり着けた人(もしくは問題終了時に一番近い人)が勝ち。ここで司会者からツッコミ。「まあ児玉さんは、こだまどころかのぞみのグリーン車に乗ってると思いますが」。
・アタック25択
 その名の通り選択肢が25個あります。
 ……てな感じでまるまる予選を行い、ポイントを稼いだ上位6名が挑んだ決勝戦のタイトルは「アタック25か?」。5×5のマス目を使うところは同じだが、数字が書いてない。そんな状態からスタートして1問目の正解が出た。普通ならここでど真ん中の13番に入る……が、あれれ? 真ん中じゃないぞ。そう、実は数字が全部でたらめに付けられていたのだ。観客席にいる人には番号票が配布されたが、解答席の6人には何も無し。つまり山勘でパネル指定をしなくてはならない。逆を言えば運良く角を取れる、てなこともあるんだが。
 こうして25のマスが全部埋まる……が、終わる気配無し。それどころかアタックチャンスもやってない。どうするのかと思ったら、今度はマスが一回り分増えた! なんと決勝戦はアタック25ならぬ「アタック49」だったのだ。何か、RPGでラスボスを倒したと思ったらパワーアップしたみたいな展開だ。この増えた分のマスをめぐって逆転に次ぐ逆転が起きたりして、ようやく「アタック25祭」は終了。時刻は19時半。いやあ、長かった。
 1時間後には新潟駅前の居酒屋で懇親会。その間にホテルでチェックインを済ませ、会場へ。総勢40人ということで実ににぎやかだが、後で聞いたらその店にある一升瓶を全部飲み干したとか……どれだけ酒豪がいるのやら。23時に解散。自分はラーメンでも食おうかと思ったが、どうもそこまでの食欲が湧かない。結局どこにも寄らずにホテルへ戻り、そのままグッタリ寝てしまった。さて、明日もクイズだぞ……。