東京の古書即売会 古書会館/書窓会(マド展)

東京では現在、三個所の古書会館でほぼ毎週末即売会が行われている。三個所というのは、神保町にある東京古書会館、五反田にある南部古書会館、高円寺にある西部古書会館である。即売会にはそれぞれ○○展/△△会のような名前が付いていて、「同人」の古本屋が集まり、数棚ずつ並べて古本を売るのである。

目録を発行している○○展/△△会は多い。目録とは「同人」が出品する本の抄録だ。目録は○○展の取りまとめ役に頼めば数週間前〜数日前に無料で入手できる。目録の中に欲しい本があれば、その本屋に電話/FAX/メールで注文する。注文が多い場合は抽選となり、抽選結果は○○展の開催日に分かる。○○展の会場で直接問い合わせるか、会場に電話して問い合わせることになる。当たったら来場時に購入するか発送を依頼するか、それも事前に伝えておく。

○○展/△△会は参加する古本屋が異なるので出品傾向が異なる。

ここでは、書窓会(まど展)出展社について記す。2017/4/7現在の同人は以下のとおり。日本の古本屋のリンクを張っておく。


小林書店
みはる書房
杉波書林
古書赤いドリル
楽水書房
魚山堂書店
かわほり堂
夏目書店
あきつ書店
二の橋書店
けやき書店
玄書房
叢文閣書店
松雲堂書店
キヌタ文庫
石黒書店


リンク先をご覧になれば分かる通り、本屋ごとに得意とする分野は異なる。そして、実店舗がある本屋と、事務所だけの本屋がある。※印の本屋は実店舗はなく、(日本の古本屋を介しての)ネット通販はせず、即売会での販売のみだ。3店の大雑把な傾向は、

小林書店:江戸時代の和本等
古書赤いドリル:アナキズム
夏目書店:明治大正の版画等

というかんじだろうか。

当日、各店舗の棚のレイアウト図が掲示されるが、混雑する本屋の位置は大体決まっている。


ところで、即売会で気に入った本屋の実店舗に行ってみたら、棚に並んでいる本が全く違っている、ということもよくある。実店舗は実店舗の、即売会は即売会の、ネットはネットの、異なる客層向けのコンテンツということなのだろう。