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ゆっくりいこう

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2018-06-22

[] 堅守速攻というベースを持つ松本山雅

 ロシアW杯も盛り上がってきましたが、明日のジェフは松本との対戦です。

 今季の松本は、開幕戦から第6節まで勝ち星なし。

 かなり厳しいスタートとなりました。


 しかし、松本は一昨年や昨年も、シーズン前半は苦戦。

 それでも後半から巻き返して、上位進出を果たしています。

 今シーズンも開幕直後こそ苦戦したものの、現在は8勝7分4敗で5位につけています。



 一時的に苦戦しても立ち直れるのは、チームのベースがしっかりとしていて、戻るべき形があるからではないでしょうか。

 今年もフィジカル重視で、堅守速攻のサッカーが基本となっている印象です。

 そこからの伸び代に苦労しているところもあるのかもしれませんが、根本的な部分でやるべきことが明確になっているのが、松本の強さなのだろうと思います。


 今季は反町監督を続投した上で、強化スタッフを交代しチームに新たな風を取り入れようとしているようです。

 それもあってか、今季は前線選手が多い編成になっている印象です。

 現在は3-6-1で前線の候補には、高崎、山本、工藤、セルジーニョなどに加えて、永井、中美、前田直輝、前田大然と多くの選手が控えています。


 高さのある選手もいれば、スピードのある選手もいて、テクニックのある選手も控えている。

 ここ2戦は永井を1トップに前田直輝、前田大然を2シャドーに起用しています。

 3人とも守備で相手を追える上に、スピードあるカウンターも狙える選手となっています。



 前節大分戦でも、狙い通りのカウンターから前田直輝がゴールを決めて先制。

 しかし、今季はCBでの起用が増えている岩間が、22分に1発退場。

 そこから失点が重なり、1-4で敗戦となってしまいました。


 この大敗がジェフ戦でも尾を引く形となるのか。

 また橋内も負傷中で岩間も出場停止ということで、怪我明けの浦田がCBに入ることになるのではないかと思いますが、3バックの連携なども気になるところです。

 また、セルジーニョも現在は負傷中とのことです。



 元ジェフのパウリーニョは、今季もここまでレギュラーポジションでプレー。

 昨年、一昨年はジェフからのレンタルということでジェフ戦には出場できなかったため、久々にジェフと対戦することになりますね。

 今年は愛媛から加入した藤田が守備で貢献しているので、良い関係を築けているようにも思います。


 対するジェフは、なかなかチームのベースが作れていない印象です。

 愛媛戦でのジェフは、確かに前には行けていたかもしれない。

 しかし、前への姿勢は見せられてもそれで裏を取られていては、信頼しうるチームのベースとまではならないと思います。



 これは昨年も同じで、前からハイプレスにはいくけれども、ハマりきらずに中盤や裏を取られていた。

 その結果、夏場以降に大きく苦戦。

 結局、引いて守る形にシフトしたわけですから、昨年のハイプレスもチームのベースとして確立したとは言えない内容だったと思います。


 松本戦ではアウェイゲームですし、相手は前に出てきてくれた方が戦いやすいチームなのではないかと思います。

 それに加えてここ最近のジェフの戦い方も考えると、愛媛戦ほど前には出て行かないかもしれませんね。

 そうなれば、また違うサッカーが求められるかもしれません。



 状況や相手によって戦い方を変える必要性もあると思いますが、すべてを頻繁に変えていてはチームの軸が確立していかない。

 「ここだけは譲れない」というものを作っていくことが、大事なのだと思います。

 それが出来ていないとチームは徐々に悩み始めて、迷子状態になってしまいますね。


 チームのベースが作れないのは、今年に限らず長年のジェフの課題でもあると思います。

 例えば日本代表なら他国との対戦が基本となるため、日本人選手の強みと弱みを考えて、そこから方向性を決めるべきだという発想も出来るでしょう。

 ただ、同じ国のクラブとの対戦が基本となるクラブチームの場合はそうはいかず、一から自分たちの強みを作っていかなければいけない。



 だからこそ、GMを中心としたフロントが確固たる決意を持って、「こういったクラブを作るんだ」というビジョンが必要なのでしょう。

 そして、それに沿った監督選びをしていく…という順番だと思います。

 そのあたりに強みを作れないことが、今のジェフの大きな悩みですね。


 とはいえ、短期的に見れば、1試合1試合に集中して頑張って行くしかない。

 昨年も松本戦はアウェイでは1-3で敗れているものの、ホームでは5-1で大勝していますし、チャンスは十分にあるでしょう。

 松本のジェフ対策も気になるところではありますが、まずはジェフがどのような戦い方で試合に臨むのかを明確にした上で、良い試合をしてほしいと思います。

2018-06-21

[] バイタルエリアで前を向かれて失点

 愛媛戦でのジェフはバイタルエリアを空けて、神田にミドルシュートを放たれ失点しています。

 相手の見事なシュートでしたし、この場面だけスペースが空いたのであればまだ仕方ないかとも思うのですが、この直前にもバイタルエリアから神田にミドルシュートを放たれています。

 さすがに二連続で同じ選手に同じような形からピンチを作られては、失点もやむなしと思うべきではないかと思います。


 失点シーズンを図にすると、大体こんな感じに。

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 火曜日にも話したように、まず左CB前野が左サイドにパスを出そうとしたところで、右SH清武が遅れて前野へチェックに行こうとしましたが、間に合わず。

 左シャドーの河原がボールを受けに左サイドへ開いたため、矢田が遅れてついていきます。

 そこから前の小池へ、パスを繋がれています。



 河原、小池とパスを繋いでいる間に、前野がジェフのSBとCBの間を狙って飛び出してきました。

 清武も遅れて対応しようとしますが、前野に対応するため熊谷も外に出ていってしまい、ボランチが2人とも外に引き出されてしまいました。

 愛媛は小池、前野と左サイドで繋いで、河原にバックパス。


 そして、河原が中央に繋ぐと、右シャドーの神田がバイタルエリアでフリーな状態に。

 神田が余裕を持ってシュートを放ち、1点を返したことになります。

 確かに神田のシュートは良かったですが、図で見ても分かるように、ジェフは非常にバランスの悪い状態だったことが見て取れます。



 88分にも神田にバイタルエリアから、ミドルシュートを放たれています。

 この場面ではジェフが得た右サイドでのスローインを相手に拾われたところから、中盤後方にいた神田に縦パスを出されています。

 そのボールを低い位置でスローインを受けようとしたラリベイが触るも、愛媛に囲まれてボールを奪われてしまいます。


 そこから有田が左前方にドリブルで持ち上がってキープ。

 そこからパスを受けた神田がバイタルエリアで受けてシュートを放ち、GKロドリゲスがセーブしています。

 失点にはなりませんでしたが、距離で言えばゴールが決まった場面よりも前でシュートを放っており、危険な場面だったと思います。


 この場面では初めに中盤の低い位置で神田が受けたため、そこへ熊谷が潰しに行きましたが、間に合わず。

 その後、ラリベイが触ったために、熊谷が戻る判断が遅れたように思います。

 しかし、神田にアプローチに行ったからには、何とか熊谷が戻って神田に対応してほしかったところではないでしょうか。



 どちらも結果的に、右サイドで繋がれてダブルボランチがサイドに釣り出され、ボランチエリアを空けてしまい、シュートを放たれています。

 失点シーンでの河原への矢田のアプローチも甘かったですし、88分の熊谷の戻りも遅れてしまいました。

 また、全体としての守備の在り方にも、課題があったのではないでしょうか。


 ジェフはマンマークで潰しに行く意識の強いので、ボランチもどんどん人に付いて行ってしまう。

 その状況で前からプレスに行ってコースを限定できていれば、熊谷が相手を刈るポイントもハッキリするため、人に強い熊谷の良さも出る。

 しかし、疲れてくると選手個々がマークに付ききれなくなり少しずつプレスが遅れてくるわけですが、にもかかわらず中途半端に人ついて行ってしまうため、ポッカリとバイタルエリアなどが空いてしまうことが多いように思います。



 熊谷もある程度の状態なら相手を潰せてしまうため、結果的に不用意に外に潰しにいってしまうところがある印象です。

 そのため疲れなどで相手を潰し切れない状況になると、危険なエリアを空けてしまうことが多い。

 そういった状況で戻るのを諦めてしまうことと、スペース管理の部分が今の熊谷の課題と言えるのではないでしょうか。


 矢田も失点シーンでも見られたように、要所要所で守備の寄せが甘い。

 また、攻撃センスも中盤後方では、あまり活きないことが多い印象です。

 かといって純粋なサイドアタッカーといったイメージでもないため、ボランチでもSHでもなくインサイドで活きるタイプなのだろうと思います。



 熊谷も矢田も守備面やバランス感覚では不安があるため、愛媛戦ではベテランの勇人がスタメンだったのではないでしょうか。

 ただ、試合勘にも問題があったのか、前からのプレスがハマらなかったためか、バランスを管理しきれなかった印象があります。

 イエローカードも受けていたし、パスミスも多く前半で変えられてしまいました。


 こうなってくると熊谷を主軸に考えるとして、ダブルボランチのパートナーに悩むところですね。

 小島と熊谷もダブルボランチだと連携がもう1つといった印象でしたし、小島は現在負傷中なのでしょう。

 いっそ真希にしてはどうか…とも思うのですが、ボランチとしてのプレーは離れているだけに、いきなり使うには不安があるでしょうか。


 ダブルボランチを試してこなかったこともあって、誰を使うにしても悩みがあるのかなと思います。

 しかし、どの選手を起用するにしても、最低限の約束事は必要でしょう。

 現状だとマンマークベースで選手個々の判断で戦っている印象がありますから、誰がどのようにスペースを埋めるのか、サイドにどのようにサポートするのかなどを整理していかなければいけないのではないでしょうか。