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ゆっくりいこう

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2016-09-28

[] 長澤「前に運ぶところがうまくいかなかった」

 東京V戦では多くの選手のコンディションが上がらない中、長澤はしっかりと動けていた印象があります。

 長澤は天皇杯川崎戦でも120分フル出場し、中二日で東京V戦でも90分間プレーしたことになります。

 川崎戦に出場したのはアランダや山本などが負傷中であるという理由もあるのかもしれませんが、それでもあの試合の後にあれだけ走れたということで、やはりタフな選手なのではないかと感じます。



 今年のジェフは例年以上に、コンディショニングや怪我に苦しむシーズンとなっている印象です。

 阿部が5月頃からコンディションが上がらなくなったところから始まり、近藤や富澤、山本など怪我人も非常に多かった。

 アランダも万全ならば素晴らしい選手ですが、あれだけ離脱期間が長いと評価も厳しいものになってしまうのではないでしょうか。


 最近はスタメン出場している比嘉も何度も足を釣っているようで、東京V戦での阿部への交代も戦術的な理由というより比嘉の体力面を考慮したものなのかもしれません。

 阿部の途中投入はこれまでにも何度かありましたが、うまくいかないことの方が多いように思います。

 それでも途中投入が続いているのは比嘉が90分持たないことと、阿部の状態が上がらずスタメンで起用できないことによって、2人でポジションを受け持っているような状況なのではないかと思います。

 それによって貴重な交代カードを1つ使わざるを得ないわけですから、悩ましい問題ではないかと思います。


 こうなってしまったのは、やはり選手の大幅入れ替えの中、ベテラン選手が主軸と考えられた構成になっていること。

 そして、若手から中堅選手もコンスタントに出場できていなかった選手を多く集めたため、体力的な問題が出てしまっているところもあるのかもしれません。

 また、ボランチなどポジションによっては、人数不足も大きな問題となりましたね。

 来年はよりタフで安定感のある選手を補強し、バランスの良い選手構成を考えないといけないのかもしれません。



 東京V戦では動ける選手が少なかった中で、長澤が奮闘していた印象があります。

 特に前線の選手による裏への動きが少ないため前にボールを出せない状況で、自分で持ち上がるプレーが目立っていたように思います。

 うまく相手の間を取って、スルスルと前に出ていく。


 確かに時には強引とも感じるドリブルもありましたが、あれだけボールが前へ運べない状況だと、多少無理をしてでも試合を動かそうとしなければいけないところもあるでしょう。

 長澤によるドリブルでの持ち上がりには、「何とかしなければいけない」という強い意志も感じました。

 その動きに反応して前に出ていく選手が少なかったのは、残念なところですね。

 まだ、そのあたりは長澤のドリブルにどのように反応していいのかわからない、チーム熟成の問題も感じました。



 ただ、パス出しにおいては、まだ消極的な部分もある印象です。

 船山がスッと下がって足元で受けようとした際にも、無理に出さず後ろに下げてしまったり。

 長澤からの大きな展開やラストパスといったプレーも、あまり見られませんでしたね。


 これはチームとしてのビルドアップにも、課題があるのかもしれません。

 チームとしての1つ目の狙いが裏であることは見えてきていますが、裏が狙えない時はポストプレーからの展開を狙っている印象があります。

 そのため結果的に前線の選手が動けない状況になると、足元で受けようという動きが増えてしまうところがある。

 楔のパスを引き出す動きと、裏狙いの関係性やバランスには、改善の余地があるのかもしれません。



 また、前方の選手がポストプレーをしても、そこへのサポートからの展開が作れていない印象があります。

 町田などがうまくポストプレーの落としを受けに行ければ良いのですが、相手チームによる町田への警戒も厳しくなっている印象で、町田1人が受ける形ではチームとして成立しないでしょう。

 楔のパスを出してもポストプレーから次への展開が作れていないからこそ、長澤は楔のパスを出さなかった可能性もあるのかもしれません。


 長澤は試合後に「無理して(ゴール前に)入れてしまうシーンもあったので、我慢して自分たちのペースでパスを回し続けられれば良かった」と話しています

 この試合では相手DFのロングボールへの対応が不安定で、ジェフはそこを狙っていた印象もあり、それがうまくいった場面もありました。

 しかし、長澤としては、全体としてもっとじっくりパスを回したいという意識もあるのかもしれません。

 後方で素早くパスを回して相手を振ったり、そこから楔のパスを出して落として崩しを狙ったりといった展開が作れればいいのかもしれませんが、そこの構築がまだもう1つなのかなとも思います。



 裏狙いは1つの共通意識として出来ているとして、裏狙いばかりになってしまったり、警戒されてしまった時に次の形が作れるのか。

 そこがチームとしての今後の目標となるのでしょうか。

 ただ、個人的にはもっと長澤が自発的にパス出しで、チームを動かしていっていいのではないかとも思います。

 長澤には周りの動き出しを待つのではなく、周りを動かすようなパス出しを期待したいところではないでしょうか。


 それだけの戦術眼やテクニックのある選手だと思いますし、ジェフはパサータイプの選手が少ない状況でもあります。

 長谷部監督になってから周りとの"違い"をはっきりと出せるようになってきていますし、ここ最近は体力面でもタフな部分を見せている。

 主軸選手として安定したプレーが出来ることは極めて重要なことだとも思いますし、チームとしても長澤がより本領を発揮できるようにしていきたいところではないかと思います。

2016-09-27

[] オナイウのアシストから吉田が4月以来のゴール

 東京V戦でオナイウの鋭いクロスに吉田がピンポイントで合わせて、同点ゴールを決めました。

 吉田のゴールは実に4月23日山口戦以来で、今季3ゴール目となりました。

 これでチーム内の得点ランキングでは4得点の長澤に続き、井出、オナイウに並ぶ5位となったそうです。


 途中出場でオナイウと吉田が2トップを組む形となりましたが、2人とも良い動きを見せてくれていたのではないかと思います。

 東京Vの選手たちの足が止まっていたこととエウトンと船山の運動量が少なかったこともあって、より2人の前への積極性が目立つ展開だったのではないでしょうか。

 得点が生まれたオナイウのクロスも、それに合わせた吉田の動きも決して簡単ではない状況だったと思います。



 2人による2トップの相性も、悪くなさそうでしたね。

 吉田は船山のように相手との駆け引きで裏を取ることが出来るわけではないですが、体を投げ出してもゴール前に飛び出すことが出来る。

 オナイウは跳躍力などがあるものの、サイドなどに流れてそこで受けるプレーが多い。

 そのため吉田が中央でゴール前に出ていき、オナイウがその周りを動くという関係性が出来ていたように思います。


 ただ、欲を言えば試合終盤の流れで、1つでもゴールを決めてほしかったところ。

 オナイウは2度のシュートチャンスがあり、どちらも簡単ではない体勢だったと思いますが、枠には飛ばしたかったところではないでしょうか。

 吉田もワンタッチでの落としを効果的に使えてはいましたが、ゴール前で受けてもたついてしまうシーンもありました。



 このあたりが、まだスタメンを勝ち取れない課題の1つなのかなとも思います。

 確かにレギュラーポジションを確立しているエウトンも船山も、決定力には課題が残る。

 ただ、それでもエウトンはフィジカルコンタクトの強さで、船山は相手との駆け引きなどで決定的な攻撃を作り出せる選手だと思います。


 以前にも話しましたが、長谷部監督は就任以降「フィニッシュの質」を課題としてあげているだけに、ゴール前で明確な強みを持つ2人を選んでいるのかなと思います。

 その分、守備においてはどちらも課題があり、守備の不安の残る2トップになっている。

 実際、東京V戦ではそこからチーム全体が苦しんでしまった印象もあります。



 エウトンも船山も大事なところでは守備をしているし、やることを限定してあげればある程度守備も出来る選手だとは思います。

 しかし、守備を限定してあげるためには、ファーストディフェンダーの働きが必要となる。

 2トップのどちらかがファーストディフェンダー役をこなさなければいけないことが多いわけですが、2人はファーストディフェンダーをこなせるほどの守備力を持ち合わせていない。

 結果、前から守備をはめきれず、互いの守備を限定することも出来ずに苦しんでいるところがあると思います。


 そのため長谷部監督になってからも、一時は吉田がスタメンとして起用されていたのでしょう。

 しかし、吉田にとって厳しかったのは、8月14日に熊本戦で走れなかったこと。

 あの試合は真夏の連戦だったことも大きかったのでしょうし、公式戦で久々にスタメン出場したことで体力的に厳しいところもあったのかもしれません。



 ただ、走れない状況になると、何もできずに消えてしまうという課題も見えてしまった。

 エウトンや船山はコンディションが悪くても、攻撃時の大事なところでは一仕事こなすことが出来る。

 同じ走れない状況に陥る可能性があるのなら、攻撃力のある2人の方が期待できるということだったのかもしれません。

 実際にあの試合から、吉田の出場機会は遠のいてしまいました。


 プレーの安定感ということで言えば、オナイウも大きな課題があると思います。

 調子の良い時や途中出場でフレッシュな状況であれば、素晴らしい爆発力を見せてくれる時もある。

 しかし、好不調の波が激しい印象があり、スタメンで起用されると良さを出し切れないことも多いように思います。

 だから、天皇杯川崎戦でもスタメンはオナイウではなく、吉田だったということなのでしょうか。



 とはいえ、2人が東京V戦で良いプレーをしてくれたことは、来季に向けても明るい材料ではないでしょうか。

 やはり2トップがともに守備で計算できない状況でフルシーズンを戦うのは厳しいのではないかとも思いますし、来季以降は2人のチャンスも広がるかもしれない。

 また、今年の残りシーズンを考えても、オプションの1つとして計算できるかもしれません。


 オナイウのアシストと吉田のゴールということで、共に1つずつ成果は出せた試合だったと言えるでしょう。

 しかし、2人への期待を考えれば、まだまだ物足りない状況だと思います。

 残りシーズンでさらにアピールしてほしいところですね。