先週、東京Vで選手登録を済ませた巻が、熊本戦で途中出場し東京Vでのデビューを果たしました。
4-2で東京Vがリードしていた状況で、新戦力の選手を試しやすい状況ではあったと思いますが、ひとまず試合に出場できて良かったですね。
そういえば、巻はアムカル・ペルミでも深センでも、登録直後の試合でスタメン出場しているはずです。
基本的には今期の東京Vも、伝統に違わずテクニックの秀でた選手が多いチームだと思います。
選手の移籍などもあってか、昨年の方がよりショートパスを繋いでいたイメージがあり、今年はサイドチェンジと裏へのスピードも交えて…といった印象もありますが、それでもベースにある部分はテクニックなんじゃないかなと私は思います。
その中に巻が溶け込めるかどうか。
うまくアクセントとなれるのか、それとも悪い意味で浮いてしまうのかが、まず気になるポイントですね。
少なくとも登録直後に試合に出してもらえたわけで期待されている部分はあるのでしょうから、あとは連携を深めていって選手や監督からの信頼を勝ち取れるかどうか…ということになるのではないでしょうか。
まぁ、”違い”があるといってもロシアや中国のチームに比べれば、今までやってきたサッカーとの”違い”はそこまでないでしょうし、そこまで違和感はなくやれると思いますが。
東京Vは7月末に中谷を獲得し、この試合ではスタメン出場。
中谷と言えば、一度はジェフにも練習参加していましたね。
また、元ジェフの佐伯もいて、同郷で日本代表でもお世話になった土肥も所属していますね。
しかし、土肥は左アキレス腱断裂で長期離脱中。
和田、菊岡、平繁なども負傷中とのことで、怪我人が多い状況ですね。
それでも熊本には5-2で勝利。
ちょっと相手の出来が悪かったと言うのもあるのでしょうけど、サイドチェンジだとかサイドからのゲームメイク、中央のパスワークでの崩し、井上、阿部あたりの飛び出しを使っていくパターンなど、攻撃の狙いは見えていたんじゃないのかなぁと思います。
全体の質や量に関しては、置いておくとしても。
まぁ、ちょっと最近のジェフが見えていなさすぎる…というのもあって、そう見えてしまうところもあるのでしょうけど(笑)
熊本戦での巻は後半42分、阿部拓馬に変わって出場。
サイド攻撃の展開からニアに走り込んでボールを要求したり、GKからのロングボールに対してターゲットとなったり、サイドに流れてスペースを作ったり、後ろからのボールを前に出したりと、短い時間の中で巻らしいプレーは十分にできていたと思います。
上で「浮いてしまう心配」を書きましたが、思った以上に上手くフィット出来ている印象でした。
そうなってくると、今後は結果を出してスタメンを目指してほしいところ。
しかし、阿部・マラニョンの2トップはなかなか強力で(決定力不足が言われていたマラニョンがこの試合2ゴールを決めているのは、巻加入の刺激もあってなのでしょうか…笑)役割分担もうまくいっているように思いますし(チャンスメイクのマラニョンと現在得点王の阿部)、簡単な壁ではないように思います。
ともかく、まずは戦力としてチームに貢献することが重要ですね。
そして、次節ではジェフと対戦することとなります…。