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2011シーズン報告会開催について

「2011シーズン報告会」開催について(ジェフ公式サイト)


 12月18日日曜日に、2011年のシーズン報告会が開催されると発表されました。
 この背景には、サポーター有志が署名活動を実施したことがあると思います。
 ひとまず、お疲れ様でした。



 個人的にもクラブから聞きたいことはあります。
 まずは『チームの運営・方向性』について。
 クロアチアクゼ監督(08年〜)、イングランドのミラー監督(08年5月〜)、ジェフOBで日本人の江尻監督(09年7月〜)、オランダのドワイト監督(11年〜)、日本人の神戸監督(11年10月〜)と一貫性のない監督交代を頻繁に行っている状態ですから、一般的に見ても「方向性の曖昧さ」、「軸のない強化方針」などが言えるはずで。
 また、結果に関しても、「J1復帰」を2年連続で掲げておきながら失敗しています。
 どちらに関しても「どうしてそうなったのか」、そして、「今後どうしていくつもりなのか」を聞きたいというのは、ジェフを応援する者として当然ではないかと私は思います。


 そして、経営面に関しても、不安要素は多い。
 このままのペースでいけば、債務超過に陥る可能性があり、赤字も続いています。
 Jリーグの公表したデータによればジェフは3年連続で赤字となっていますから、2013年から実施されるクラブライセンス制度が導入されれば、「債務超過」の面でも「3年連続赤字」の面でも審議される可能性があり、Jリーグから退会される可能性なども考えられます。
 これはクラブにとって大きな危機となるわけで、詳細はともかくとしても今後どうやって黒字転換をしていくのかなど、大枠での経営方針を伺いたいところではないかと。
 このあたりの問題に関しては長らく聞いてみたい内容だったわけですが、なかなかサポコミなどでも話題に取り上げられてきませんでしたしね。
 どうしても時間などの都合上、二の次に回されてしまうテーマであり、今回も経営面の話を聞けるかはわかりませんが、個人的にはクラブにとって非常に重要な要素なはずだと思っています。


 それに加えて、11月末で三木社長が辞任され、島田新社長が就任されました。
 これによってクラブ方針に関して、変化する部分と維持される部分などがあるでしょうし、そこに関しても聞きたいところではないかと思います。
 島田社長の最終節でのご挨拶は好感の持てる物ではありましたが、具体的な今後のクラブ運営などに関しては触れられませんでしたしね。



 前提としてクラブはサポーターに対し、大枠でのクラブ運営や方向性に関して説明する責任があると私は思っています。
 これは辞任された三木社長も話していましたが、クラブとサポーターというのは単純にモノやサービスを売り買いするだけの間柄ではないはずで。
 例え良い結果や魅力のあるクラブ・サッカーができていなくとも、そこに行きつくプロセスも含めて応援・支援していくのが、サポーターではないかと思います。
 だからこそ、負けた時でもクラブがダメな時でも、辛いながらも(例えチケット代や労力に見合わなくとも?)応援し続けていく…(笑)
 そういった関係だと思っていますので意見交換まではいかないにしても、大枠でのクラブの未来や今後の方針は提示する必要性があるのではないでしょうか。



 ただ、今回行われた署名活動に関しては、署名しませんでした。
 以下はあくまでも私の意見ですが、まず1つは時期に関して。
 早期に「来期の強化方針、体制を説明し、サポーターと意見の交換をする場」を要求するということですが、個人的な意見としてはあまりそこに関してメリットを感じませんでした。
 毎年2月頭にはサポコミが開催され今オフもそれが行われるものだと私は信じていますし、今回の件は例年のサポコミと時期が変わるだけで、基本的な内容はあまり変わらないものではないかと考えました。
 署名の文面によりますと、来期の方針・体制が決まった後に「お披露目」されることが問題であるということですが、12月頃には既に水面下では動いているはずですし、すでに方針・体制の準備は動き出しているでしょう(もちろんそのあたりは理解された上での話だとは思いますが)。
 来期構想のタイミングとしては今さら引き戻せない時期だとも思いますし、それならば逆に来期体制が整った2月に説明を伺った方がクラブも具体的な説明もしやすいでしょうし(交渉中や交渉前では言えないことも多いでしょうし)、聞く方も納得しやすい部分があるのではないかと私は考えました。
 シーズンシート購入の判断材料にしたいとか、あとからオフの言い訳のような話は聞きたくないという方もいるのかもしれませんが、私としてはそのあたりの重要性はあまり感じなかったということになります。
 単純に12月には、天皇杯の勝ち残りやジェフリザ、ジェフU-18の最終戦なども残っていましたし、サポの日程などを考えても早期開催が有意義なものなのかどうか(多くの方が参加できるかなど)…といったところも考えた部分です。
 2回開催すればいいということも考えましたが、コストなどを考えれば1回で済むのなら1回に限った方が良いと思いますし、何度も要求するのもどうなのかな?と思いますしね。


 それともう1つは署名の文面に関して。
 細かな表現だとか、開催要求の形式、規模、内容などが不透明であることなども気になりましたが(ですから、開催決定後署名サイトで「要望を全面的に実現したとは言えません」と書かれていることに若干の違和感を覚えました。「意見交換の場」という点について…なのでしょうか。それ以外に関しては今回の報告会と署名内容は合致しているはずだと思いますが)、それよりも「三木社長の退陣を要求する事も辞しません」という一文に関して。
 確かに私自身も三木社長の言動には強い疑問を感じていましたが、今回の開催要求と退陣要求活動を天秤にかけるような文脈には、個人的な意見とは少し違う印象を受けました。
 もちろん今シーズンの責任も込みで…ということと、「退陣を求める」ではなく「退陣を要求する可能性」に関して触れているわけではありますが、それでも自分としては早期の開催実施にクラブが応える必要性に関してはあまり強く感じておらず、(時間的な問題などもあって)早期開催に応えられない状況がクラブにとって大きな問題だとは思えませんでした。
(「サポーターの声に耳を傾けないクラブの姿勢に対して」とありますが、そのサポの要求がクラブにとって正しい選択なのか、クラブにとって重要性が高いのか…といった問題もあります。状況次第ではありますが、サポの意見を全て鵜呑みにするクラブが良いクラブ、というわけでもないはずですから。)
 もし三木社長にこれまで数々の言動や結果の部分に関して(あるいはサポの声が届かないという点も含めて)の責任などを追求するのであれば、それはまた別問題として考えるるべきではないのかなぁと。
 その三木社長も辞任されてしまったわけで、この文章は実質的には無効ということにはなるのでしょうけど、そこは自分の中で信頼できる文章なのかどうか…などに繋がってくるところでした。



 公的な文章に署名をするということは、署名する側もその文章に対しての責任が発生するはずだと私は思っております。
 熱意を伝えることも重要かもしれませんが、それだけが狙いならば他の方法も考えられるはずで、こういった活動を尊敬するからこそ、安易に自分の名前を書くことは失礼に値するものだと私は考えました。
 もっと簡単に言えば、この文章は自分の考えを本当にしっかりと代弁してくれているのかどうか?というところが問題になるわけで、今回に関しては私の考えとは若干のズレのあった内容だったということになります。


 だからこそ、こういった署名の文章は、簡潔で行き過ぎない内容の物が多いのだろうなぁとも思ったのですが。
 そういう意味では私も勉強になった部分があります。
 ともかく、報告会に関しては開催が決まったわけですから、署名をしなかった私は聞きに行く資格などないと考えますが、決まったからには良い会になってほしいと素直に思っています。