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途中出場を果たしたミリガンとチームの固定化

 先週末の水戸戦でメルボルン・ビクトリーからジェフに復帰したミリガンが、途中出場を果たしました。
 今更な話ですけど、オフにレンタル移籍したのに、この時期に早くもジェフに復帰して試合に出ているというのは、なんと言うか不思議な感じですね。


 水戸戦でのミリガンは、後半40分に兵働に代わって守備固め的な起用となりました。
 短い時間ではありましたが、ボランチで起用され左サイドからのクロスをDFラインで跳ね返すプレーなどには可能性も感じました。
 ボランチのところで跳ね返すことができると、CBで跳ね返すよりも高い位置で対処できる分、安全かつ次への守備への対応もしやすくなると思います。
 水戸戦を見る限りではモチベーションも低くないようですし、これで選手層の厚みの面でも大いに期待できるのかな?と感じました。



 ただ、スタメンに割って入るのは、やはり簡単ではないのかもしれませんね。
 実力云々の問題以上に、現在のスタメンはかなりきっちりとそれぞれのタスクが定まってきてしまった印象で。
 藤田はポストと守備をメインに裏への飛び出しも狙う。
 兵働は基本2トップの位置にいながらも、ビルドアップ時は下がってパスワークに関与する。
 SH2人は中に絞って仕掛けて、SBはクロスを狙う。
 ボランチは1人が前に出てパスワークに参加し、もう1人はバランスを取りながらサイドチェンジを担当する…などなど。


 役割がはっきりしているのはすごくいいことだと思うのですが、その反面、各選手のタスクがはっきりし過ぎていて現状だとチームとしての余白はあまり感じないのかなぁ…とも。
 思ったより早くチームができすぎていて、”高み安定”ではなく、”平凡な安定”レベルな感じでしょうか…。
 実際、水戸戦も勝利はしましたけど、結局は深井の仕掛けで勝ったような試合で、内容に関してはここ数試合、停滞している部分もあるようにも感じます。
 これまではちばぎんカップでのトップ下米倉がボランチの位置まで下がって、ボランチ兵働などとパスワークを形成するパターンや、両SHに伊藤、兵働を置いてパスワークのポイントを作ってうまくSBを活かすパターンなど、いろんな形を試してきましたが、現在は今のシステムで落ち着いてしまった印象で。
 かといって、これを変えるリスクというのも十分理解できるところが、また難しく感じるところだったりするのですが。



 まぁ、ともかく水戸戦の内容ではまだまだJ1へのストレート昇格(ようするに上位2チーム以内)に向けて十分でないと思いますし、選手個々にしてもチームにしても成長していってほしいところだと思います。
 ミリガンはレギュラー入りしてチーム力を高めるにせよ、直接的ではなくチーム内の競争を増すという意味でも、頑張ってほしいところではないかと思います。
 改めて、お帰りなさい。