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ラスト4試合でオナイウが3ゴール

 さて、ニュースも気になりますが、その前にまずはしっかりJ2最終節を消化してしまいたいと思います。
 最終節も終わって、今季の最終順位が確定しました。


 優勝は札幌となりましたが、先日説明したように現在の札幌は戦術の穴も感じるだけに、少々意外でもありました。
 あそこまで書いてしまうと札幌サポさんには怒られるかなと思われたのですが、コメント欄でも札幌サポさんから感想をいただき納得いただけたようですので大きく間違った分析ではないのでしょう。
 それだけ、ジェフも含め他のJ2チームが物足りない相手だったとも言えるのかもしれません。


 2位の清水も小林監督は確かに無難なチームを作り上げたとは思うのですが、特段の強さは感じなかったように思います。
 シーズン終盤に巻き返したところからも、シンプルなチームを作り上げた上に、大前が復帰してチョン・テセと違いを見せたことが大きかったように思います。
 ちなみにこの二人は35節から39節までいわゆるアベックゴールを決めており、テセに至ってはそのまま7連続ゴールを決めラスト8試合で9ゴールを稼ぐ驚異的な成績を残しています。



 清水が土壇場で2位に浮上した結果、松本が3位に下がりPO出場となりました。
 シーズン後半だけを見ると上位2チームより松本の方が安定しているようにも見えましたが、引き分けが多かったのが痛かったのではないでしょうか。
 では、なぜ引き分けが増えてしまったのかを考えると、札幌の都倉、清水のテセと大前のような強力なFWがいなかったことが、大きかったのかなという気がしないでもありません。


 POも本命は松本ということになるのでしょう。
 また"ズッ友"京都にも頑張ってほしいですが、やじ馬目線でPOの盛り上がりを考えると、C大阪にも簡単には負けてほしくない。
 ただ、来季ジェフが戦いにくい相手ということを考えると、やはり上に行ってほしいのは松本ではないかと思います。



 J2残留争いに関しては、元ジェフ吉田監督率いる岐阜が残れてよかったですが、金沢も北九州も良いチームだったとは思うので複雑ですね。
 昇格が決定した大分とは以前サポと仲良くしてもらいましたし山岸もいるので嬉しいですが、金沢と栃木の入れ替え戦はどちらに肩入れしてみるべきなのか…。
 J2代表としては金沢に頑張ってほしいですが、栃木もパウリーニョやイがお世話になったクラブですし、何より入れ替え戦によって運命が大きく変わるとも言えるだけに、簡単には口に出せない難しさがありますね。


 昇格する分には明るい材料なのでまだいいでしょうが、入れ替え戦は降格も絡むことになるので怖いものがありますね。
 来季は以前の一部報道によると、J1昇格POを廃止してJ1とJ2も入れ替え戦を再開するとか。
 それはそれで、お互いに胃の痛くなるような戦いになりそうですね。



 さて、ジェフは最終節となった讃岐戦で、試合終盤にオナイウがヘディングでゴールを決め、1-1の引き分けに持ち込みました。
 これが今年のジェフにおけるラストゴールとなりましたね。
 オナイウは今季6ゴールを決めたことになり、チーム内では11ゴールの町田、10ゴールのエウトンに次ぐ、単独3位となりました。


 オナイウの出場時間を考えると、5ゴールの船山はもちろんですが、同じく5ゴールに終わった井出も少し物足りなく感じます。
 それだけオナイウが、少ない出場時間で得点を上げられたともいえるでしょう。
 特にラスト4試合で3ゴールをあげたことが大きかったですね。



 金沢戦でヘディングゴールを決めた時にも感じましたが、オナイウは以前より体が出来てきたのではないでしょうか。
 前から跳躍力のある選手ではありましたが、体幹が強くなってジャンプ中にも体がぶれなくなった印象があります。
 だから、身長190㎝とオナイウより10㎝も高いエブソン相手に競り勝って、ゴールを決めることができたのではないかと思います。
 そういえば讃岐戦でも、船山のアシストからゴールを決めたことになりますね。


 シーズン終盤のオナイウははコンディションも良いのかなと感じましたが、自信も付けていった印象があります。
 ゴールを決める前にもクロスボールに合わせてヘディングでゴールを狙っていましたが、オナイウは高さが武器ではあるもののゴール前で飛び込んでいく形に持っていけることが少なかったと思います。
 オナイウ自身も「クロスを狙って行けと言われ、どんどん要求した」という話をしていますし、チームとしてオナイウを活かす形を作れるようになった結果、本人も良さを出せるようになりそれが自信にもつながったのではないでしょうか。


 そこは長谷部監督の手腕の1つと言っていいのではないかと思います。
 ただ、この試合でもポストプレーでミスはありましたし、そういった細かな仕事の精度を上げられるか。
 そして、安定して良いプレーができるようになっていくかが、来季に向けての大きな課題なのでしょうね。



 一方でこの試合でもスタメンだったエウトンに関しては、最終節でももう一歩足りない部分を感じました。
 確かに足元の技術はあって、相手を背負った状況でも倒されない強さもある。
 その強さを活かしたシュートなども武器だと思います。


 しかし、守備に関しては課題がある上に、裏に飛び出すことができない。
 オナイウは讃岐戦でもうまく裏に抜けてボールを受けたシーンがありましたが、ああいったプレーがないと相手の守備陣が予測しやすい状況になってしまいます。
 そういった部分を免除する分、何かしら強力な武器を持ち合わせているのであれば良いのでしょうが、そこまでずば抜けたゴール前での強さや得点力はないように思います。



 基本的には真面目な選手なのでしょうし、ベテランということもあって"使い勝手"も悪くないと思います。
 ポストプレー時の技術だけでなく、視野も広いので味方選手に落とす時の判断も良い。
 ただ、FWとしての迫力という点ではもう少し期待したいところで、そういった意味でもやはり森本に近い選手なのかなといった印象です。


 しかし、例えばケンペスなどは高さやパワーなどは強力でしたが、守備やポストプレーなどの雑務に関してはまったく計算できなかったですし、"使い勝手"という意味では非常に難しさのある選手でした。
 そう考えていくと、FWの選択というのは難しいところがありますね。
 もちろん守備もポストプレーもできて、裏にも抜けられてパワーもあって点も取れて…ということになればいいのでしょうが、そこまで良いストライカーが期待できるとも思えませんし。


 FWに関しても、まずは来季の監督がどういった前線を希望するのか。
 エウトンに関しても関塚監督の要望を聞いた上で補強されたのではないかと思いますし、チームのスタイルによって求められるものは大きく異なるでしょう。
 来季のチームがどういったサッカーになるのか、来季監督がどういったサッカーにしたいのかによって、エウトンなどの去就にも影響が出てくるのかもしれませんね。