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ゆっくりいこう

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2017-03-16

[] プレスのかけ方と町田・アランダの重要性

 開幕からここまでのジェフを語る上で、大きなポイントとなっているのはプレスではないかと思います。

 特に山形戦、名古屋戦では相手が3バックということもあって、プレスをはめやすい試合が続いている印象です。


 J1甲府も同じような5-1-2-2ですが、やはり相手が4バックだと相手SBをどう埋めるのかといった問題は出ているようです。

 しかし、幸いにも今季のJ2は3バックが急激に増えて、4バックの方が珍しいような状況になっています。

 プレスをはめきることが重要なジェフとしては、3バックが増えてミスマッチが生じにくいという状況は大きな追い風なのではないでしょうか。



 ジェフのプレスの前に、まずは名古屋の守備に関して軽く触れていこうと思います。

 先日も話した通り、名古屋は1トップ2シャドーがジェフのダブルボランチの前に立ってパスコースを消す形からスタートし、そこから3バックにプレスをかけていく。

 ただ、実際には寿人のジェフDFへのプレスがもう1つで、3バックにプレスをかけられる回数は非常に少なく、アランダに通されることが多かった。

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 アランダにボールが入ったら、寿人がプレスバックするか、ボランチの一角が前に出てくる。

 前々節の山形と違ったのは、ボランチがアランダをケアするケースもあったということですね。

 ただ、名古屋のボランチはジェフのインサイドも見なければいけないから、どうしても寿人のプレスバックが大事だったと思います。

 しかし、寿人はそこの守備ももう1つで、名古屋はアランダを自由にさせていた印象です。



 もともと風間監督は川崎時代から大久保に守備を免除させていたところがあり、寿人に対してもそこまで守備は頑張らなくていいという指示だったのかもしれません。

 その分、攻撃で貢献できれば良いという考えなのではないでしょうか。

 ただ、寿人は過去2試合でも惜しいチャンスでシュートを決めきれず、ジェフ戦でも8分の決定機を外しており、もう1つ波に乗り切れていない印象です。


 名古屋も山形も1ボランチのアランダを止め切れなかったところが、守備で苦戦した大きな要因だったと思います。

 加えて名古屋は2シャドーも攻撃的で中央高めに位置していたため、そこをかわされるか中盤で奪われると一気にスペースが生まれてしまう。

 せめて1トップ2シャドーではなく2トップとトップ下の関係にすれば良いようにも思うのですが、2トップでは広く開いた3バックを追い切れないという不安があるのでしょうか。


 このあたりが、3バックが流行している1つの要因なのかなとも思います。

 とはいえ、3バックが広く開いたビルドアップは、うまくできなければ逆に孤立する可能性もある。

 今のところはそこを狙われるようなことはありませんが、今後気になるところでもあると思います。



 対するジェフのプレスは、山形も名古屋も3-4-2-1ということで、同じようなプレスのかけ方だったと思います。

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 基本的には相手の3バックとダブルボランチに、2トップと2インサイドで前から選手を捕まえていく。

 そうなると、相手の後方は5人で、ジェフのプレスは4人。

 それだけだと、ジェフは数的不利となります。


 しかし、その空いた選手にパスが出た瞬間に、中盤の底で余ったアランダが激しくプレスをかけていく。

 アランダはボール奪取能力が高い上に、予測判断にも秀でている。

 さらにジェフは前4人でプレスをかけてパスコースを限定しているため、アランダが潰しに行く相手の的が絞りやすい状況になっている。



 特に多いのが町田が中盤から相手3バックまでプレスに出て行き、プレスのスイッチとなって相手にパスを出させたところで、アランダが潰しに行ってボールを奪う。

 この展開がNYC札幌戦から、良く見られるパターンだったのではないかと思います。

 町田のチェイシング能力、アランダのボール奪取能力によって成立している印象です。


 実際の試合ではアランダが後方に下がった相手ボランチに対して思い切って出て行き、その分町田が下がってカバーする動きをするケースもありました。

 アランダも町田がバランスを取ってくれると信じて、前に出ていけているところがあるのではないでしょうか。

 アランダと町田の2人がこのプレスを支えていると言っても過言ではないように思いますし、この2人の代えはなかなか効かなそうな気がします。



 相手WBが後方でビルドアップに参加する場合は、ジェフのWBが前に出ていく場面もありました。

 特に北爪の前に出ていく動きは山形戦で効いていて、対面の瀬川に横パスが出た瞬間に相手を潰し、そこからチャンスを作っていました。

 北爪の守備での貢献度もあって、結果的にジェフの左サイドを狙われることが増えている部分もあるように思います。

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 また、名古屋はボランチの宮原が下がって、右寄りの4バックになる時間も長かった。

 この時は右サイドに寄りがちなCB大武を熊谷がサイドに開いて睨みつつ、最終ラインの他2人を2トップが見る。

 そして、アランダと町田が余った二人にプレスをかけて、ボールを奪いに行くことが多かった印象です。


 プレスをかける相手は異なりますが、前方の4人のうち3人で相手3選手を"ロック"しておいて、残りの2人をアランダと町田で潰しにかかる…という手順が基本だと思います。

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 名古屋としては右サイド後方からビルドアップをスタートしたかったのかもしれませんが、この試合が初スタメンの右CB大武はそこまでパス出し能力に秀でたタイプではなくパス出しの起点にはなれなかった。

 また結果的に4-1-5に近い布陣になって中盤が少なく、前線と最終ラインの距離も空いていたので距離感も悪かった。

 この日の名古屋は全体的にチグハグでしたね。



 ジェフとしてはこういったプレスを維持できているのも、コンパクトな隊形が維持できているからこそでしょう。

 相手ボランチにパスが出た瞬間にアランダが潰しに行けるのも、左WBに横パスが出たタイミングで北爪が前に出て行けるのも、それだけ相手と近い距離にいるからこそ。

 大事なのは相手にパスを出させておいて、そこを予測して潰しに行ける位置取りで、その距離に選手がいなければ成立はしない。


 コンパクトな時のジェフは、2インサイドと1ボランチが横並びになることも多い状況です。

 その状況なら町田がマークを捨てて相手最終ラインまでチェイスに行ってもアランダがいるし、逆にアランダが無理に前に出たとしても町田がカバーすることができる。

 実際、1ボランチのアランダが相手DF付近まで潰しに行くことも珍しくないわけですから、相当な距離感で戦えていると言えるでしょう。



 しかし、これが間延びしてくるとアランダや町田が高い位置までプレスにいけなくなるだけでなく、1ボランチと2インサイドの間隔が広がって1ボランチ脇にスペースが出来始める。

 そうなった時に、どうするのか。

 フルシーズン、90分間を通してコンパクトな状況を維持できるならいいのでしょうが、もしそれが現実的ではないとしたらどういった対策を考えていくのか。

 名古屋戦で見せた5-2-1-2が、その解の1つになるのかどうかも含めて今後に注目ですね。

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