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ゆっくりいこう

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2017-05-17

[] 0-3で敗戦 ハイプレス・ハイラインの構造上の問題は

 試合途中までは悪くない内容だったのではないかと思います。

 前半はアランダと町田のインサイドも効いていたし、熊谷も球際で戦えていた。

 悪い内容ではなかっただけにこれで勝てなかったダメージは大きい気もしますが、前節5-0で勝てている分傷は浅く済むのでしょうか。


 しかし、前半は攻め込むものの得点が取れず、後半に入ってやられてしまうという展開が"いつものパターン"となりつつあるだけに、チーム状況は深刻な気もします。

 それにしても、1つやられると一気にガタっと崩壊することが多いですね。

 一度失点すると守備だけでなく、攻撃時にも動きが悪くなる印象です。


 ハイプレス・ハイラインを"やり続ける"ことが大事なだけに、少しでも気を抜くと成立しないスタイルになっているということでしょうか。

 あるいは、このサッカーに自信を持てていないところがあるのかどうか…。

■停滞状態の長い前半に

 ジェフは指宿、高橋、勇人がベンチに回り、ラリベイ、町田、熊谷がスタメンに復帰。

 アランダ、岡野はスタメンに残り、アランダと町田がインサイドに。

 ベンチからは東京V戦に出場できない菅嶋、西野が外れて、サリーナスが入りました。


 東京Vは橋本、高木大輔がベンチに回りました。

 代わりに渡辺、中野と、共にユース出身の若手選手がスタメンに。

 元ジェフの中後は負傷中とのことです。



 立ち上がり、ジェフのカウンター。

 右サイドから船山が持ち上がり、ラリベイが粘って、アランダが前線へ浮き球のラストパス。

 町田が倒れながらシュートまで持ち込みますが、GK柴崎がセーブ。


 7分にもジェフの攻撃。

 東京Vが後方で得たFKを、逆サイドに供給しようとしてジェフにプレゼントパス。

 清武が受けて右サイドへ展開し、船山がセンタリングを上げて町田が頭で合わせますがバーの上。



 立ち上がりは、ジェフがボールを支配する展開。

 東京Vは守りを固めながら、状況を見て前へプレスをかける。

 そこからカウンターという形を狙っていました。


 12分、東京Vの攻撃。

 高木善朗のタメから、安西がボールを受けクロス。

 これを逆サイドの安在が拾ってグラウンダーのクロスを出し、中野が足元で合わせますがGK優也が対応。


 序盤はジェフペースでしたが、15分頃からは東京Vの守備が落ち着いていきました。

 ジェフはボールを持つものの、良い形でゴール前まで持ち込めない展開となっていきます。

 一方の東京Vもジェフのハイラインを崩し切れず、試合は停滞状態に。


 これまでの東京Vは1トップ2シャドーが多かったと思いますが、この日は高木善朗とアランがジェフの2CBにプレスをかけ中野がトップ下で熊谷を見る状況になっていました。

 その分サイドはWBの1枚になるわけで、ジェフはそこを素早く攻められればカウンターで攻撃が作ることができる。

 しかし、攻撃を遅らされるとスペースを消され苦戦していた印象です。



 38分には、東京Vのチャンス。

 後方からのロングボールを、安在がワンタッチで中央へ折り返します。

 アランがフリーでシュートを打ちますが、GK優也の正面に終わります。


 その直後にはジェフの決定機。

 岡野が前に出て中盤でボールを奪ったところからアランダ、ラリベイ、町田、清武とパスを繋いで、最後は町田が浮き球のラストパス。

 船山が飛び込みダイレクトで狙いますが、シュートはバーの上。 


 前半のジェフはアランダと町田がインサイドに入ったことで、そこで攻守に相手を押し込むことが出来ていました。

 運動量豊富に動き回り、ボールも繋げるので、中盤の高い位置まで持ち込めていたと思います。

 しかし、そこから先の形がもう1つといった印象で、無得点のまま折り返します。

■後半にガタっと崩れて0-3に

 47分、ジェフの決定機。

 GK優也からのロングフィードを左サイドで頭で繋いで、清武がラリベイを走らせるスルーパス。

 ラリベイが中央に折り返し船山が落として、アランダがシュートを放ちますがバー直撃で終ります。


 52分、東京Vは中野に代えてドウグラスを投入。

 その直後、東京Vが先制。

 熊谷のロングパスがアランに渡ってしまい、アランはドウグラスへ。

 ドウグラスがためを作って、アランが縦へ走り込みボールを受けてゴール。


 このシーンは熊谷のパスミスからでしたが、その前から若干全体の動きが落ちていた印象もあります。

 また、熊谷がドウグラスがためたところを、潰し切れなかったことも残念。

 欲を言えば、近藤がうまくアランのコースを消したいところだったようにも思います。



 その直後にも、東京Vはビックチャンス。

 右サイドからのスローインを受け、アランが右サイドを突破。

 中央に供給するとドウグラスが反転して、うまく岡野をかわしシュートまで持ち込みますがGK優也の正面。


 56分にはジェフが町田とアランダで中央でボールを奪い、山本がラリベイに斜めのパス。

 ラリベイが落としてアランダがミドルシュートを放ちますが、シュートは枠を逸れます。

 その直後、ジェフはラリベイに代えて指宿を投入。

 

 62分、アランダを下げて高橋を投入。

 その直後にも危ないシーン。

 町田がボールを奪われたところから裏へのボールが供給され、アランが右サイドからクロス。

 逆サイドで高木善朗が粘って安西がシュートを放ちますが、GK優也が何とかセーブ。


 64分にも東京Vの決定機。

 前に出てきたGK優也が中盤へキックミスをすると、縦に繋がれて3対3の状況に。

 ドウグラスからアランに繋がれてシュートを放たれますが、ゴール左を逸れます。



 そして、69分に東京Vの追加点。

 中盤からロングパスを出し、安在が左サイドを走り抜けグラウンダーのクロス。

 高木善朗が足元で受けて反転し、岡野を外してゴール。


 失点してからのジェフは、足が止まり中盤のプレスが甘くなっていました。

 この場面でも右サイドでパスを繋がれて内田がフリーになって、安在に長いパスを送られたところから失点。

 また岡野が相手を止められなかったのも残念でしたが、そこにフォローがなかったのも悔やまれます。



 76分、東京Vは渡辺に代えて橋本を投入すると、その直後に東京Vの追加点。

 後方の井林が高く蹴ったロングボールへの対処で、岡野が倒れてしまい1対2の数的不利に。

 ドウグラスがうまく近藤をスクリーンして、高木善朗がフリーで受けてゴール。


 何でもないロングボールには見えますが、よく見るとハイラインを敷くDFの裏とGKの間に蹴られたボールでした。

 そのため誰が対処するかわからず、相手に裏を取られてしまったところがある印象です。

 岡野が倒れてしまったことが大きな問題ではありましたが、ジェフの裏を突くには鋭いボールだとGK優也が対応してしまうので、緩いボールの方が効果的ではあるのでしょう。



 78分、ジェフは町田に代えてサリーナスを投入。

 東京Vも高木善朗に代えて梶川を投入。

 その直後にも岡野のパスミスから梶川が持ち上がりセンタリングを上げられますが、何とかゴール前でクリア。

 それ以降は東京Vがしっかりと守りを固めて、ジェフは攻め手を作れず。

 ジェフは目立ったチャンスも作れず、0-3で完敗となってしまいました。

■ハイプレス・ハイラインの構造上の問題

 試合前にTwitterでつぶやいたように、東京Vは後半勝負だったのではないでしょうか。

 橋本やドウグラスはあえて温存し、若い選手たちをスタメン起用して前半は耐える。

 そして、後半にジェフの動きが止まり守備の負担も少なくなった状況で、ドウグラスなどを投入して攻めていくと。


 冒頭でも話した通り、ジェフは前半は攻めあぐね後半は失速するのがパターンとなりつつありますから、0-0で折り返せばチャンスが来ると。

 実際、後半は東京Vの選手たちの方が動けていたと思います。

 ジェフも前半は悪くなかったものの、試合を通してみればあちらの方が一枚も二枚も上手だった印象です。



 気になったのは、1点目を失った後の動きではないかと思います。

 やはり足が止まると、このチームは戦い方がハッキリしなくなる。

 それが大きな問題ではないでしょうか。


 特に深刻な問題だと感じたのが2失点目。

 まず中盤でプレスを掻い潜られ裏に出されたのも大きな問題でしたが、岡野と高木善朗がゴール前で対峙したシーン。

 この場面で中盤から誰もフォローに行けなかった。



 1点ビハインドで前掛かりになるのは仕方ないものの、このシーンでは中盤を掻い潜られて攻め込まれた形であり、決してカウンターではなかった。

 にもかかわらず、岡野は1人で相手と対峙しなければならず、中盤から誰も戻ってこれなかった。

 ジェフの守備の課題は複数あると思うのですが、プレスバックができず相手を挟み込めない、あるいはカバーができないことが多いことが、深刻な問題となっている印象です。


 プレスバックではないにせよ、東京Vの終盤の守り方は見事だったと思います。

 ただ後方に人数をかけるだけでなく、チャレンジ&カバーの関係が出来ているから激しく潰しにいける。

 一方でジェフの守り方は、数的同数や数的不利な状況が多いから激しいチャージにも躊躇が生まれる。



 ただ、これは選手が動けていなかったこと、熊谷や高橋などの守備意識の問題もあるとは思うのですが、ハイプレス・ハイラインの構造上の問題でもあるのではないかと思います。

 何度も話している通り、ハイプレスで前に潰しに行けるからこそ、ハイラインを維持できる。

 2失点目の中盤から裏へパスを出されたのも、足が止まってプレスが中途半端になってしまったからだと思います。


 ようするに、ハイラインの維持とハイプレスの継続は、セットで考えるべきものと言えるでしょう。

 そして、前からハイプレスをかけるためにも、全体が前掛かりな1ボランチシステムになっている。

 常に前掛かりな状況にあるから、どうしてもその裏を攻め込まれると、プレスバックが間に合わず数的不利に陥りがちになる。



 守備のことを考えれば、もっとプレスバックや引いて守っての守備を意識付ける必要があるのではないかと思います。

 さらに言えば、ダブルボランチにすれば様々問題も解消されるのではないかとも。

 しかし、そういったことをしてしまうと前への意識が弱まり、ハイプレスの継続は難しいと考えているのかもしれません。

 そして、ハイプレスが継続できなければハイラインも維持できず、このチームの根本が覆ってしまうということなのでしょう。


 前半のように選手たちがハイプレスを維持し、相手を押し込み中盤から前で先手を取り続ければ、相手の攻撃も封じられるし自分たちがゲームを支配することが出来る。

 しかし、90分間走り続けて、相手を押し込むサッカーを毎試合続けるというのは現実的ではない。

 自分たちの運動量が少しでも落ちた時にどういった形で守るのかを明確にしない限りは、今回のような試合が今後も出てしまう可能性があるのではないかと思います。

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