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ゆっくりいこう

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2017-07-16

[] 4-3-1-2が全く機能せず0-1の敗戦

 連勝中のジェフですが、エスナイデル監督が選択したのは4-3-1-2の新システムでした。

 しかし、このシステムが攻守にハマらず、具体的な狙いもはっきりせず、文字通り良いところなく終わりました。

 前回2トップを試したのは5月3日の讃岐戦でしたが、この時もツインタワーにした分、中盤やサイドが薄くなり良い攻撃が出来なかった印象です。


 そこから何か変化があるのかなと期待したのですが、今回も同じように苦戦した印象で、プレスも全くハマりませんでした。

 連勝中になぜ変えたのか無理矢理意図を考えると、前回の讃岐戦は連戦で今回も暑い中でのアウェイ戦だったということで、ある程度プレスを諦めて攻撃も2トップに頼った省エネサッカーを狙ったのでしょうか。

 しかし、そうだとしてもあまりにも準備不足な印象で、選手たちも戸惑っていたように感じます。

■ぎくしゃくしたまま後半へ

 大久保、岡野が出場停止となったジェフは、近藤とキムがCBに。

 羽生、船山がベンチに回り、指宿とラリベイが2トップでトップ下に清武を置くシステムになりました。

 真希がSBとしてスタメンに復帰し、ベンチには久々にイが入って古川が外れました。


 熊本はここ3試合スタメン出場を果たしていた、CBイム・ジンウがベンチ外に。

 代わりにCB小谷が、久々のスタメン出場を果たします。

 元ジェフのアンが1トップで、巻はベンチスタート。



 開始早々、熊本のビックチャンス。

 左サイドでのパスワークから裏を取って、光永がライン際で折り返してのクロス。

 こぼれたところを八久保が拾ってシュートを放ちますが、優也がファインセーブ。


 ジェフの選手たちは、4-3-1-2のようなシステムに戸惑っている印象でした。

 ボールを持ってもサイドで引っ張る選手がおらず、強引な縦パスと突破ばかりに。

 守備もどうやってプレスをハメめるのかはっきりとせず、中盤やサイドにスペースが出来がちでした。



 15分、ジェフの攻撃。

 中盤で遠目の位置からのFKを、清武が思い切って直接狙います。

 しかし、ここはGK畑がセーブ。


 23分にも熊本の決定機。

 右サイド後方からパスを繋がれ、中山が1ボランチ脇で受けて黒木へ。

 黒木が裏へパスを出すと乾が跳ね返し切れず、アンが裏へ抜けてシュートを放ちますが、優也がファインセーブ。


 このシーンではジェフが左サイド前方へプレスをかけきれず、そこからチャンスを作られてしまいました。

 ジェフはサイドがSB一枚になったことで、インサイドが中盤のサイドをケアするようになった。

 それによってサイド前方へ誰がプレスに行くのかはっきりせず、そこから縦に繋がれてしまいました。



 44分にも熊本のチャンス。

 中盤でボールを持ったキムが、時間をかけすぎ相手にボールを奪われカウンター。

 3対3の状態となりアンがキープしてジェフの3選手をひきつけたことで、上里が完全にフリーな状態で待っていたのですが、アンが強引にシュートを放ってゴールならず。


 ジェフとしては、アンに助けられた形でした。

 アンはこのあたりの判断力が、大きな課題ではないかと思います。

 ジェフはシステムが変わってぎくしゃくした展開でしたが、0-0のまま後半に進みます。

■ミスから失点し0-1の敗戦

 後半開始直後、熊本のチャンス。

 右サイドのスローインから、バイタルエリアで中山がダイレクトで縦パス。

 これで裏を取った八久保がシュートを放ちますが、GK優也の正面。


 後半もジェフは、セットプレーからチャンスを伺う展開。

 52分には左サイドからのCKを清武が蹴ると、乾が頭で合わせます。

 フリーで合わせた形でしたが、ゴールの右を逸れます。



 ジェフは58分にもセットプレーからの攻撃。

 左サイドのCKからショートコーナで角度をつけて、高橋がミドルシュート。

 鋭いシュートでしたが、枠の外に終わります。


 その直後、ジェフのミスから熊本が決定機。

 ジェフが低い位置でパスを繋いでいたところ、熊本がプレスをかけていき、追い込まれたキムが逆サイドに展開。

 しかし、これが八久保へのクロスボールのような形になり頭であわされますが、シュートは枠の外で終ります。


 流れの悪いジェフは61分、指宿に代えてサリーナスを投入。

 しかし、その直後、ボールを受けた乾が優也にバックパスをすると、このボールが弱く黒木がカットして先制ゴール。

 ジェフの守備陣は、二回連続で大きなミスをしてしまったことになります。



 サリーナス投入直後のジェフは清武が前線に上がり、サリーナスがトップ下に入っていました。

 しかし、その後サリーナスと清武がウイングに移り、いつもの4-3-3に。

 68分、ジェフは高橋に代えて羽生を投入。


 75分、熊本は中山に代えて三鬼を投入し、三鬼はそのまま右シャドーに入りました。

 その直後、ジェフはセットプレーからチャンス。

 中盤左サイドで得たFKを清武が蹴ると、ファーでキムがフリーになってシュートを放ちますがバーの上。


 79分、ジェフは町田に代えて船山を投入し、船山がインサイドに。

 81分には、負傷した熊本の上里に代わって林を投入。

 林がシャドーに入って、三鬼がボランチに移りました。



 ジェフは選手交代をしたものの、流れは変わらず。

 ボールは持てても、セットプレー以外のチャンスを作れない状況が続きます。

 一方の熊本は最後まで、前へのチェックを緩めませんでした。


 ジェフは近藤を上げてパワープレー。

 87分、熊本は八久保に代えて巻を投入し、アンがシャドーの位置への移りました。

 試合終盤には真希のクロスからラリベイのシュートも決まらず、0-1で敗戦となりました。 

■4-1-3-2が攻守にハマらず

 最後まで良い攻撃が作れずなく、守備もはめきれず良いところなしといった印象でした。

 確かに毎試合、アウェイでは選手たちの動きが悪く、苦戦することが多い。

 しかし、それにしても4-3-1-2での狙いがはっきりとせず、そこから悪い流れになってしまった印象です。


 守備においても、失点シーンはミス絡みでした。

 けれども、流れの中で良い形を作れていたのは、明らかに熊本の方だったと思います。

 ジェフはセットプレー以外でのチャンスが、ほぼ作れなかった試合と言えるでしょう。



 ジェフのハイプレスは、ともかく前に人数をかけることが前提となるはずです。

 2トップ、あるいは3トップが高い位置から守備に行く上で、さらにインサイドの2人が激しくプレスに行く。

 4人、5人とプレスをかけていくことが基本となるわけですから、状況によってはピッチ上のほぼ半数が前への姿勢を見せていることになります。


 しかし、この試合でのジェフはサイドがSBだけだったため、インサイドが開いて守ることになった。

 それによって、横に開いたトリプルボランチに近いような状況になっていた印象です。

 しかも、前線は2トップ+トップ下の関係だから中央ではプレスをかけられるものの、サイドの後方にはプレスをかけられず、そこから後手に回ってしまった印象です。


 ジェフのハイプレス・ハイラインは、基本的にはどちらかが欠けても成り立たない状況だと思います。

 ハイプレスだからこそハイラインを維持できるし逆も然りだと思うのですが、システムの変更に寄ってハイプレスがかけられなくなった。

 それによって中盤も空いてしまうし裏も取られてしまう、中途半端な守備になっていたように思います。



 攻撃に関しても、先日ブログで「システムの噛み合わせで、数的優位を作ってビルドアップが出来ている」と話したばかりでした

 ざっくり説明すると、まず3トップ(2トップの場合は両WBも併せて4トップ)になって、高い位置に張る。

 それによって、相手の5バックか4バックを押し下げる。


 そこにさらにSBが前に上がっていき、相手のシャドーかSHに対応させる。

 さらに相手のダブルボランチは、ジェフの2インサイドを見なければいけない。

 そうなると相手は押し込まれた5-4-1か4-4-2になることが多く、ジェフの中盤の底が空いてきて、そこでアンカーと下がってきたインサイドがリズムを作る。



 これが良い時のジェフだったはずですが、この日はサイドがSBの一枚のみ。

 そうなると相手もサイドの守備はWBだけで済むわけですから、シャドーは中央をケアすることが出来るようになる。

 これによってシステムのミスマッチはほぼ生まれず、良い形でのビルドアップが出来ずに終わった印象です。



 では、この日のジェフがどういった攻撃を狙ったかというと、ボールを奪ったらともかく前線に預ける。

 そこから前線が強引に仕掛ける、あるいは自己判断でボールを落とす。

 それだけしかない状態だったため、熊本の守備陣は予測がしやすく、縦パスをカットする回数の非常に多い試合となったように思います。

 「ツインタワーに預けるだけで縦パスが読まれてしまう」という展開は、5月の讃岐戦と同じ症状だったと言えるでしょう。


 あとはセットプレーだけだった。

 しかし、ここ数戦のジェフの得点源がセットプレーだったことは熊本も分かっていたでしょうから、しっかりと集中して対応していましたね。

 この試合を見ると、やはりセットプレーだけで勝ち進むのは難しいように思います。



 気になるのが、今後の試合への影響です。

 これで流れが変わってしまう可能性もあるのか。

 …そもそも連勝中だっただけに、なぜ自発的に変えてしまったのかという疑問も、どうしても残るところではあると思いますが。


 4-3-1-2に変えての敗戦だっただけに、システムを戻せば切り替えられる可能性はあるでしょう。

 ただ、讃岐戦などを思い返しても、内容に関しては課題も多く、勢いで勝てていたところもあったと思います。

 それだけにその勢いがこの試合で止まってしまう恐れがあることが、一番の不安かもしれませんね。

 ここが今季のチームにとって、踏ん張りどころなのかもしれません。

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