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サリーナス「長い間プレーしておらず苦労した」

 東京V戦で久々にスタメン出場したサリーナスですが、出来はもう1つだったと思います。
 サリーナスの出場は7月16日の熊本戦以来で、スタメンとなると4月15日の山口戦まで遡ります。
 本人も「長い間プレーしていなかったこともあって、リズムに乗るまでに苦労しました」と話しています


 東京V戦ではボールを引き出すような動きがほとんどできず、目立ったプレーと言えば24分にあった清武へのセンタリングくらいだったでしょうか。
 前へのプレスや戻っての守備でも貢献できず、攻守に厳しい内容となってしまった印象です。
 ボールへの反応なども鈍く、試合勘の問題も大きかったのではないでしょうか。



 また、同じく久々の出場となった若狭も、あまり良くない内容だったのではないでしょうか。
 1失点目のドウグラスへの対応では明らかに相手を空けてしまいましたし、プレーの感覚がもう1つなのかなと感じました。
 最近の若狭は途中出場も多く8月20日の山形戦でも75分から出場していますが、スタメン出場は5月7日の金沢戦以来となります。


 サリーナスや若狭は出場期間が空いたケースと言えるでしょうが、前々節岐阜戦でスタメン出場したアランダも試合勘に苦しんだところがあったのかもしれません。
 岐阜戦後、船山がこのように話しています。

シシーニョに誰というわけではないが、中盤の選手がもう少し(プレスに)行けず、フリーにさせてしまった。右サイドに関しては、自分は孤立していた。アランダは久しぶり(の先発)だったし、ミゾ(溝渕 雄志)はバタバタしていた。(Jリーグ公式サイト

 確かにこの日のアランダの動きはいつものような出来ではなく、前へのプレスでもあまり貢献できず、守備範囲の広さも見せられなかった印象でした。
 船山は「誰というわけではないが」とは話していましたが、シシーニョの対面はアランダだったわけで、アランダが自由にやらせ過ぎていたところもあったのかもしれません。


 もちろんシシーニョはいろんなところに顔を出していましたし、チーム全体としてプレスがはまらなかったから、アランダも苦労したというところもあったのでしょう。
 もともと町田がファーストディフェンスになることが多いチーム設計で、前へのプレスよりも本来はカバーリングが得意なアランダにそれを任せるのは無理があるとも言えるのかもしれません。
 とはいえ、全体として動きのキレや出来は、本来のアランダの能力から考えると良くなかったように思います。



 船山はアランダが「久しぶり(の先発)だった」と話しており、試合勘に問題があったのではないかと推測したのではないでしょうか。
 ただ、アランダの場合は、8月5日の徳島戦でも途中出場を果たしています。
 スタメン出場も7月29日の愛媛戦以来ということで、そこまで試合間隔が空いているわけではありません。


 にも関わらず、試合勘に支障を来していたというのであれば、ちょっと気になるところではありますね。
 しかも、アランダ、サリーナス、若狭と、立て続けに試合勘の問題が生じている印象を受けます。
 実際、3人とも相手との間合いだったりプレーへの反応速度だったりと局面でのプレーに苦しんでいた印象で、感覚的な問題が大きいのかなと思わなくもありません。



 ちなみに、試合勘に関しては、吉田麻也がこのような話をしていたことがあったようです。

体が思うように動かなかったり、感覚が狂ってしまったり。特に体のキレやシャープさで勝負する前線の選手のほうが、影響は大きいのかもしれません。僕自身も、これに悩まされた時期があります。(Number

 こういった問題が3人にも出ていたのでしょうか。


 しかし、多くの選手を入れ替えて戦ってきた今季のジェフですから、ここにきて控え選手の試合勘に悩むことになっているのであれば、意外な印象も受けます。
 それだけ控え組は、練習や練習試合で追い込みきれていないのか。
 それとも単純に選手個々の準備不足なのか。


 あるいは、以前の記事で「エスナイデル監督は科学的なデータを含めたコンディションを重視して、出場を決定する傾向が強い」という話がありました。
 乳酸値などを測定してコンディションを見定めているのかもしれませんが、試合勘などは当然科学的データでは出てこないでしょう。
 科学的なデータなどを優先することによって、試合勘の鈍った選手でもスタメンに選んでしまっている可能性もありえるのかなと思わなくもありません。



 どうしてもシーズン終盤は、出場停止や怪我人でメンバーを欠くことが増えてきます。
 シーズン序盤こそ怪我人の少なかったジェフですが、途中からは離脱者も目立っていると思います。
 それだけに控えメンバーがどれだけ良い状態で戦えるのかが、今後のカギを握ることになるのかもしれません。


 ただ、それにしても出場停止が多い印象ですが、今年はシーズン序盤から守備時に激しくぶつかりにいってカードを受けることが多かった印象でした。
 また、ラインの裏やプレスの外にスペースが多い状況なので、多少遅れてでも潰さなければならず警告を受けることも目立っているように思います。
 激しく行くと言ってもやはり守備のうまい選手はボールに行っていて、下手な選手は体で止めてしまうところが多いと思いますので、局面での守備への対応やカードとの兼ね合いも気になるところとなるのではないでしょうか。