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4戦勝ちなしのジェフが15戦勝ちなしの群馬に挑む

 ここ最近のジェフの試合を振り返ると、湘南戦では良い内容の試合をして、山形戦と東京V戦ではまずまずの試合を見せ、岐阜戦では内容が悪かった。
 相手の出来もありますが、湘南戦こそうまくやられて勝てなかったものの、まずまずの2試合は引き分けに終わり、内容もダメだった岐阜戦では1-3で大敗と、結果もチームの出来に沿ったものになっていると思います。


 そう考えると、ジェフはまずまずの試合が出来たとしても、勝ち切れていないことになる。
 完璧な試合でないと圧倒できず、それなりの試合では勝ちきれない状況となると、本当に強いチームになるのは難しいと思います。
 東京V戦では後半に巻き返したので前向きに捉えることも出来なくはないのかもしれませんが、ここ最近の試合を振り返ってチームを総合的に考えると、ああいった試合をモノにできる強さを身に付けなければ、今後も勝点を伸ばすのは苦労するのかなと思ってしまいます。



 さて、明後日に対戦する群馬は、前回対戦時にはまだ加入していなかった元韓国代表FWカン・スイルに注目ではないかと思います。
 アメリカ人とのハーフで、足元の技術もあるCF。
 何よりも体ががっしりとしていて球際に強く、後方からのロングボールでも競り勝てる選手だと思います。


 ここまで15試合に出場して5ゴールの活躍を見せており、この選手が攻撃の中心と言えるのではないでしょうか。
 ただ、チーム自体は低迷しており、5月28日から3か月間勝ち星なし。
 順位も22位の最下位で21位の山口とは勝点10差、20位の熊本とは勝点13差と、残留に向けてかなり厳しい状況となっています。



 前節大分戦も0-1で敗戦しています。
 キックオフからカン・スイルに長いボールを蹴り込み、良い流れを作っていった群馬ですが、後方でのミスから大分の攻撃に。
 4分、左サイドの三平から鋭いクロスが上がり、後藤が頭で合わせましたが、GK清水がファインセーブ。


 その後も群馬ペースだったと思います。
 しかし、23分には大分の山岸智が左サイドを飛び出して左足で鋭いクロスを上げ、後藤が中央で競って最後は松本が足元でシュートを放ちますが枠の外。
 そして、27分、大分がPA目の前で得たFKを鈴木惇がグラウンダーで狙うと、ジャンプした壁の下を抜けて大分が先制。



 しかし、先制後も大分は流れを変えられず、群馬がボールを持つ時間が続きます。
 55分には、大分が左サイドでCK。
 鈴木惇が蹴るとファーで鈴木義宜が完全にフリーになり、中央で遊佐も絡みますがGK清水がファインセーブ。


 69分には大分が中盤でボールを奪い三平が1人かわして最後は後藤がシュートを放ちますが、相手DFに当たりゴールの右を逸れます。
 これで得たCKから、パク・ゴンが相手を倒しPK。
 これを後藤が蹴りますが、GK清水がビックセーブ。

 
 その後も群馬の方が足が動いており、勢いは群馬かと思われましたが一点が遠く。
 1-0で何とかホームの大分が、勝利を遂げた試合でした。
 大分もこれで山口、群馬と下位相手に2連勝を遂げましたが、そこまでの3戦は勝ちなしでしたし決して良い状況ではなさそうですね。



 群馬は大分戦でも、動きは悪くなかったと思います。
 まずはカン・スイルへロングボールを供給し相手を押し込み、そこからパスを繋いで攻め込んでいくというのが狙いだったのかなと思います。
 ただ、カン・スイルと山岸の2トップに中盤が絡んで、3人、4人とでトライアングルを作って崩そうという意図は感じるのですが、最後のパスを引っかけることが非常に多く、パスの判断も遅い印象を受けました。
 そのため良い状況でボールを持ち上がっても、決定的なチャンスは作れない展開が目立っていました。


 加えて、守備でも大きく崩れることはなかったですが、サイドやボランチの選手がぽっかりと空くことが多い。
 相手が3バックで群馬は4バックとミスマッチだった影響もあったのかもしれませんが、良い流れで戦えていても相手に楽に攻め込ませてしまう展開があって、そこから全体の勢いも止まってしまうのかなと感じました。
 サイドを取られたりボランチに前を向かれても、その後ろに選手がいるから…という発想なのかもしれませんが、その緩さが積み重なってピンチも増えていたように思います。



 群馬もまだチームとして完全に崩れているわけではないですし、ジェフは群馬との相性があまり良くないイメージもあります。
 加えて、4月8日に対戦した時には、群馬のハイプレスで苦しんだ試合でした。
 今思えばあの試合でハイプレスをやり返された時から、「ジェフはプレスに弱い」という弱点が露わになってしまったのかなとも思います。


 今年のジェフはハイライン・ハイプレスによって、相手を押し込み続けて勝つのが理想と言えるでしょうから、それならば押し込まれないためにこちらもプレスをかけて押し返せばよい。
 そのジェフ対策が4月の群馬戦で明らかになって、今でもプレスに苦労しているわけですから、1つのターニングポイントだったのかもしれません。
 ただ、今の群馬がハイプレスを実行してくるのか、実行できるチーム状況なのかに関しては、蓋を開けてみないとわかりませんが。



 嫌な相手になるかもしれませんし、苦手なアウェイゲーム。
 ただ、現在のジェフはホームでも3戦勝ちなしとなっており、ホームでの圧倒的な勝率というのも期待しづらくなっていますから、アウェイでもしっかり勝たなければいけません。
 さらに現在4戦勝ちなしの状況であることを考えても、早くそこを脱したいところだと思います。


 何よりも、群馬は現在15試合勝ち星なしの状況となっています。
 内容では決して大崩れしていないとはいえ、ここまで勝ててなければ精神的な問題などにも影響が出てくるだろうと思います。
 群馬の今後も気になるところではありますが、ジェフとしてはしっかりと勝星を上げなければいけない試合ということになるのではないでしょうか。