Hatena::ブログ(Diary)

ゆっくりいこう

[Twitter] [Facebook] [Bookmark]

2017-10-19

[] ラリベイの1トップと船山のトップ下

 4-2-3-1になったメリットとして、昨日も話した通りダブルボランチの方が守備のバランスがとりやすいのではないか…という点があると思います。

 特に極端なハイプレス・ハイラインを継続しないとなれば、ダブルボランチの方がやりやすいというところがあるのでしょう。

 そして、もう1つにラリベイの1トップと船山のトップ下が、良い関係を作れることがあるのではないでしょうか。


 船山はゴールを量産していた松本時代も、前線ではなくシャドーの位置でプレーしていました。

 当時は1トップが落としたボールを拾って仕掛けるイメージが強く、現在のトップ下もそれに近い役割だと思いますし、この方が船山の良さが活きるのかもしれません。

 また今の船山はコンディションも良いのではないかと思いますし、動きにキレがある印象です。



 船山の良さは単純に縦に仕掛けられるとか、パサーとしてスルーパスに専念するというようなタイプではなく、オールラウンドにいろんな仕掛けが出来ることではないかと思います。

 縦への鋭さやキレもあるけれど、裏へも飛び出せるし、パスやクロスも出せる選手で、攻撃のアクセントを作り出せることが出来る。

 それだけに、本来は自由に広範囲に動くことが出来る役割の方が良いのかもしれません。


 しかし、前線だと相手のマークが厳しくなるし、相手を背負ったプレーなども増えてしまう。

 そのため、中央でもトップ下の方が、広範囲にプレーでき前も向きやすいということで、伸び伸びとプレーできるのかなと感じます。

 特に今の4-2-3-1はトップ下がゲームメイクではなく、チャンスメイクに専念しやすい状況だと思うので、船山には合っているのかもしれません。



 ジェフに加入してからの船山は、サイドなどでのプレーも少なくありませんでした。

 1つには船山自身の決定力不足があり、FWで起用していてもチャンスを不意にしてしまうことが多いという問題があると思います。

 これに関してはトップ下に移っても変わらない印象があるだけに、今後の試合で課題として表れる可能性もあると思います。


 もう1つには、1トップをこなせるFWがいなかったというのもあるのではないでしょうか。

 例えばエウトンも日本人にはないパワーのあるFWではあったと思うのですが、ラリベイほど安定感のあって何でもできる選手ではなかった。

 1トップをこなすためにはポストプレーも出来て、得点も狙えて、守備も出来るような一人で何役もこなせるCFが理想だと思うのですが、ラリベイならそれが十分に期待出来るのではないかと思います。



 松本戦でのラリベイのポストプレーも、見事だったと思います。

 立ち上がりは苦しんだジェフですが、反撃の狼煙に繋がった27分の為田へのヘディングでの落としも、ただ相手に競り勝つのではなく為田が裏へ走り込めるような位置に見事に繋いでいる。

 その直後の足元での繋ぎも、真希からのクリア気味の強いボールをダイレクトで落として、清武の前のスペースに展開しています。


 そして、ジェフの2点目となった船山からのパスを真希が受けてシュートを放つシーンでも、船山へのボールをダイレクトで落として、前を向かせたのがラリベイでした。

 うまく体を入れてボールと相手との間に壁を作って抑え込みつつ、ワンタッチで船山に繋いでチャンスメイクをしています。

 なにげないプレーとも言えるかもしれませんが、優位な体勢ではない状況から相手に押さても見事にボールをコントロールして良いところに落とす、素晴らしいプレーだったと思います。



 解説の小村氏が褒めていた指宿のポストプレーも決して悪くはなかったのですが、トラップした瞬間に大きくボールを弾いてしまって、タッチ数が増えた後に繋いでいます。

 その分、相手の守備は時間が取れて、ジェフは攻撃の選択肢が減ってしまうということになります。

 ラリベイはダイレクトでの落としが多い分、攻撃がスムーズに進むことになります。


 しかも、ボールのコントロールが正確で、空中戦でも地上戦でもターゲットになることが出来る上、視野も広く、判断も早く、選手が欲しいところに落としてくれる。

 もちろん指宿には強引な仕掛けといった別の良さもある思いますが、ラリベイのポストと比較してしまうのはかわいそうだとすら思うくらい、現時点ではチーム内でラリベイが抜けた存在になっている印象を受けます。

 結局、この日のラリベイは自分でゴールを決めた1点目、3点目に加え、船山を活かした2点目、左サイドでボールを奪って起点となった4点目と、良い攻撃のほとんどに絡んでいることになると思います。



 ラリベイがどんなボールでも見事に落としてくれることによって、アバウトなボールでも前に蹴り込むことが出来るようになったのではないかと思います。

 これによってプレスを受けると苦しむ傾向のあったビルドアップの逃げ道ができるようになり、ここ2試合は後方でじっくり繋ぐ回数も減った印象があります。

 特に松本は早々に失点したこともあってWBが積極的に前に出てきたので、その裏を突くようにラリベイのポストからサイドへの展開が素早く作れたことは非常に大きかったのではないでしょうか。


 ラリベイのポストプレーによって、船山や為田の前へのプレーが活かされているように思います。

 清武は相変わらず一時の調子があげられずに、苦しんでいるようですが。

 後半にあったゴール前での絶好機も、好調時の清武なら決めていたのでは…と思ってしまいます。



 細かなビルドアップが出来なくても、ラリベイが1人で攻撃の形を作れてしまう。

 だから、2列目には為田、船山、清武とアタッカータイプの選手を、並べることが出来ているのではないかと思います。

 チームの戦い方にもよりますが、4-2-3-1のチームでは2列目にゲームメーカータイプの選手を置くことも多いと思いますが、ラリベイがポストプレーで攻撃を作れてしまうので、その必要がない状況なのではないでしょうか。


 しかし、そうなってくると、町田のポジションが難しくなってくるのかなとも感じなくもありません。

 ダブルボランチにして、熊谷が戻って来れる場所があるのかな?と思うのと同じように、町田もうかうかしていられないのかもしれません。

 ただ、町田も昨年は前線で起用され、アタッカーのような存在として一皮むけたところがあったと思います。


 そう考えると、町田もアタッカーとしてプレーできるのであれば、可能性が広がるかもしれない。

 特に夏場以降の町田はチーム全体としてプレスがハマらず、ビルドアップもうまくいかなかったこともあって、結果的に活躍しきれないところもあったと思います。

 それだけにライバルは非常に多いですが、アタッカーとして思い切ってプレーできれば、鬱憤を晴らせるチャンスとなるかもしれませんね。

 ただ、今年ももう残り5試合ということで、選手個々としてもチームとしても、アピールできるチャンスは限られているようにも思いますが…。