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ゆっくりいこう

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2017-12-05

[] ハイプレス・ハイラインなシーズン 前編

 今日から二回に分けて今シーズンのまとめを行い、その後に個々の選手に関しての感想を取り上げていきたいと思います。

 とはいっても、先週アップした名古屋戦後の感想名古屋による3バックでの対応ハイプレス・ハイライン対策の3つで、書きたいことは書いてしまった気もします。

 相手による対策を知ることは自チームの状況を知ることにも繋がるはずで、PO名古屋戦は今年の総集編に近いものを感じる試合でもありました。


 その他の感想もブログで書いてきたものではありますが、一度整理するという意味でまとめて、来季に進んでいきたいと思います。

 PO名古屋戦後に選手達も話していたように、今季は好不調の激しいシーズンでした。

 ジェットコースターのような…今季のジェフらしくいえば、ハイプレス・ハイラインのようなシーズンだったと思います。

■今シーズンの順位と補強

 シーズン終盤こそ怒涛の連勝で一気に順位を上げたジェフですが、それまでは長らく低迷したシーズンでした。

 第3節こそ首位に躍り出たものの第4節に8位まで下がると、それ以降は最終節で6位に浮上するまでPO圏内に上がったことが一度もなく、10位以下が定位置となっていました。

 平均順位で言えば、過去最低となるのではないでしょうか。


 もちろん最終順位が大事ではありますが、最後の最後まで本当に苦しいシーズンだったと言えると思います。

 シーズン終盤の巻き返しもジワジワと成績を伸ばしてきたというものではなく、勢いに乗って7連勝をあげ一気に順位を上げたものでした。

 このあたりが近藤や町田などが話していたように、「終始不安定なシーズン」と感じた理由の1つではないかと思います。



 選手補強に関しては、かなり積極的なシーズンだったと言えるのではないでしょうか。

 エウトン、オナイウ、井出、長澤、阿部、富澤などが移籍し、ラリベイ、清武、サリーナス、熊谷、羽生、西野、海人などを補強。

 特にラリベイと清武は2人あわせて30ゴールも決め、総得点70のうち半数近くを上げて見せました。


 ただ、それでも開幕まではポジションによって不安もあった印象でしたが、開幕してから怒涛の補強をしていきました。

 CFが足りないと思えば指宿を補強し、後方でボールを蹴れるレフティーが欲しいとなればキムを補強し、サイドアタッカーが必要になれば為田を獲得、インサイドが足りないとなれば矢田を獲得、そしてGKが不安定となればわざわざ外国人枠を空けてオヘーダを獲得…と、「これでもか」といった強化をしていった印象です。

 シーズン中であるためそれぞれ効果的なピンポイント補強となり、これによって一気に戦力が増加していったように思います。

 特にアタッカー陣は豊富で清武がダメでも為田、為田がダメでも船山や高橋や町田…と、誰かが不調に陥っても誰かが活躍するといった状況が出来ていました。



 シーズン中の補強は相手チームが承諾しなければ成立しませんし、予算もなければできないことで、レンタル選手が増えるリスクなども考えられるため、決して簡単なことではないと思います。

 しかし、もしかしたらジェフは前年度を捨てて、今季に予算などを蓄えていた可能性もあるのかもしれませんね。

 昨年は監督を交代しても十分なサポートをしていなかった印象がありますし、総入れ替えによる戦力ダウンも大きい年で、戦力で言えばかなり厳しい1年だった印象です。


 結果的に昨年は最終順位でも過去最低を記録したシーズンでしたが、そこから積極補強をしたことにより、クラブとしての底は着いたのかなとも思います。

 高橋GMとしては2年目以降も考えて昨年に選手を大幅に入れ替えて、自分好みの構成としたかったのかもしれません。

 結果的に今季を見れば成功したところもあったと思いますが、こればかりは長い目で見る必要があり、今年だけでは判断できないところもあると思います。

■前半は苦しみ6月から勝点を伸ばす

 今季就任したエスナイデル監督は、開幕前からハイプレス・ハイラインを実施。

 ただし、当初はシーズン後半とは若干異なる部分もあると思います。


 シーズン序盤は主に3バックでプレー。

 攻撃時はWBが高い位置でワイドに張る、3-1-2-4のようなシステムになっていました。

 両WBが張ることで相手DFラインを左右に引き付けて中央を空け、インサイドが中から外へ斜めに飛び出して仕掛けていく。


 守備時には、WBが下がって5バックになり5-1-2-2になる。

 最終ラインで5枚が並ぶことによって、ハイライン裏へのスルーパスのコースを消すメリットもあったと思います。

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 しかし、シーズン途中から、4-1-2-3がメインに変わっていきました。

 プレスをかけることを考えると、前方に人数が多い4-1-2-3の方がやりやすかったこと。

 選手構成を考えるとインサイドに仕掛けさせる3バックより、ウイングが仕掛ける4バックの方が適していたことなどが、理由として考えられるのではないでしょうか。


 これによってインサイドの役割も変わって、高橋などの出場機会が減り、町田などが主力となっていったように思います。

 例えば相手が4バックの時は、3トップで相手後方の3人をマークして、残り1人にインサイドから町田が飛び出し激しくプレスをかける。

 町田が出て行って空いた中盤はアンカーが埋める形で、相手の行き場をなくすプレスをかけていきました。

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 ハイプレス・ハイラインはシーズン序盤からハマれば強い印象で、プレスでボールを奪って攻め込むことで相手を押し込み、さらに前へのプレッシャーを強める。

 ハイプレスをかけるためハイラインにして中盤を圧縮し、プレスを追う距離を短くし、ボールを奪いやすくする。

 特に足元でボールを繋がメインで、ロングボールでプレスを回避できないパスサッカーを志向するチーム相手に、非常に相性の良いサッカーとなっていた印象です。

 また、スタイルの性質もあって、一度勢いに乗ると止めれない印象があり、大量得点も目立つシーズンとなりました。



 ただ、4月の群馬戦で相手にハイプレスをかけられると押し込めなくなり、苦戦することが判明。

 また、全体が前掛かりになるため、後方が薄くなって、イージーなミスから失点が増えたこと。

 そして、相手を押し込んでもそこからの遅攻で点が取れないため、ハイプレス・ハイラインによってリスクが増すのに対して、メリットは少ない状況となっていた印象です。

 加えて、コンディションが厳しくなってプレスを実行できない、アウェイゲームで苦戦することも多かったですね。


 それでも6月から調子を上げてきた清武が攻撃を牽引し、6月25日の岐阜戦から今年初の連勝を含める3連勝を記録。

 6月25日から8月11日にかけて、6勝2敗の好成績を納めます。

 この頃の清武は前を向いてボールを持てば、必ずと言っていいほど決定的な仕事を見せていた上に、プレースキッカーとしても大きく貢献していました。

 これによって「押し込んでも点が取れない」という問題が部分的に解消され、一時的に成績を上げたことになったのではないかと思います。

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