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2017年J2ベストイレブンとMVPを考える

 クリスマス当日に普通に更新するなんて、なんとなく悔しい。
 しかし、近年は年末までジェフの発表があるので、先週の段階で今年のブログを終えるにはちょっと早すぎる…。
 ということで、今日は趣向を変えて、J2の年間ベストイレブンを考えていきたいと思います。


 DAZNのおかげもあって、今年は最低でも1チームあたり6試合程度は見たはずですなので、選手もそれなりに見てきたはずです。
 ちなみに、今季はJ2ベストイレブンを選ぶメディアが少なく、Football LABスポニチゲキサカ(なぜか動画)などが発表しています。
 しかし、残念ながらいずれも、ジェフから選出はありませんでした。



 私も自分の印象の中で、活躍した選手を11人選んでみたいと思います。
 候補者も選んだので、それも含めて記載いたします。
 抜けなどがなければいいのですが…。


FW:イバ(横浜FC)、ラリベイ(ジェフ)
その他の候補:渡(徳島)、ウェリントン(福岡)、シモビッチ(名古屋)、前田(水戸)アラン(東京V)、佐藤洸一 (金沢)など


 FWにはイバとラリベイを選びました。
 イバは25点を上げ今年の得点王になりましたが、高さだけでなく足元の技術があり、意外にもヘディングでは5ゴールのみで、左足で17ゴールも決めているそうです。
 ボールを持って前に持ち運ぶことも出来る選手で、そのあたりも含めて選びました。


 ラリベイは19ゴールを上げ、得点ランキングでは3位タイでした。
 しかし、日刊によると得点力253は得点ランキングトップ10内でシモビッチの254に次ぐ好成績で、決定力の高さも際立っていたと思います。
 さらに得点力だけでなく守備やポストプレーでも大きく貢献が出来る選手で、大型CFは守備面での課題が多い中、非常に使い勝手の良い選手でした。


 渡も徳島の流動的なパスワークの中で、うまく飛び出しピンポイントでボールに合わせて23ゴールを決めています。
 ただ、流れの中でゴールを決めるタイプで、徳島のサッカーにしっかりと組みこまれたからこそ活躍できたところがあると思います。
 個人技で打開できるタイプとは少し違うと思うので、移籍先の広島で活躍できるかどうかは、チーム内での立場次第というところもあるのかなといった印象です。



攻撃的MF:澤田(長崎)、青木(名古屋)
その他の候補:島屋(徳島)、シャビエル(名古屋)、山田(湘南)、 後藤(大分)、杉本(徳島)、シシーニョ(岐阜)、小塚(山口)など


 ここはかなり迷って、島屋と3人選びたいほどでした。
 島屋は徳島のパスサッカーの中で、アクセントを作れる貴重な選手だったと思います。
 渡や杉本が評価されることも多いようですが、島屋の縦パスというのは徳島にとって重要だったのではないでしょうか。


 また、シャビエルも実力で言えばベスト11に選ばれる選手だと思いますが、加入したのが夏ということで止めておきました。
 ただし、Football LABのデータで見ると、16試合に出場し14アシスト7ゴールという見事な成績。
 たった半年でアシスト王となった上、2位の駒野は10アシストと差が開いており、改めて驚異的な数字だと思います。



 結局、ベスト11に選んだ澤田と青木はどこか似たタイプで、私の好みなのかもしれません。
 どちらも走れて攻守に活躍できる選手で、澤田はファンマが走らない中、シャドーの位置で奮闘しチームを成立させていました。
 あの仕事を任されながら40試合にスタメン出場し、ほぼフル回転で戦い続けたわけですから、非常にタフな選手なのでしょう。


 青木はジェフもやられてしまいましたが、走れるだけでなく仕掛けの質も高い選手。
 スピードもあり、まだ21歳と若い選手で、将来性も期待できます。
 出場試合数は26試合と少ないのですが、その中で11ゴールも決めているということも加味して選出しました。



ボランチ:秋野(湘南)、岩尾(徳島)
その他の候補:田口(名古屋)、三門(福岡)、島田(長崎)、本田(山形)、鈴木惇(大分)、岩間(松本)、佐藤謙介横浜FC)、庄司(岐阜)、内田(東京V)など


 今年は各チーム、ボランチの活躍が目立つシーズンだったのではないかと思います。
 一周回って、またボランチの重要性が再確認されていくのでしょうか。
 その中でもベスト11に関しては、すぐに決めることが出来ました。


 柏ユース出身の秋野はもともと技術力のある選手といった印象で、今年も秋野の縦パスからチャンスを作っていきました。
 しかし、アグレッシブなチームの中で、今年は中盤のバランサーとしても貢献。
 いてほしいところにいるポジショニングセンスを感じ、守備でも大いに活躍できるようになったのではないかと思います。


 岩尾も流動的な徳島のサッカーで、アンカーの位置からチームを支えていました。
 ビルドアップや守備、運動量など攻守両面で活躍した上、プレースキッカーとしても重要な役割を果たしています。
 そういえば、岩尾も元湘南ですね。



SB:馬渡(徳島)、杉岡(湘南)
その他の候補:安西(東京V)、駒野(福岡)、パク(岡山)、石櫃(京都)、宮原(名古屋)、石田(金沢)など


 SBは最後まで悩みました。
 実力で言えば安西を選びたいところなのですが、ウイングで起用されてからの印象も強く、SBとして選ぶには抵抗がありました。
 また、今年は引退の決まった加地(岡山)や田中隼(松本)などベテランSBが苦労した印象が強く、駒野もクロスは良かったですが、守備面では苦戦することも多かった印象です。


 馬渡に関しては順当でしょう。
 アップダウンを繰り返して、ドリブルで仕掛けられ、クロスでチャンスも作れる選手。
 もともと能力は高く昨年は怪我に苦しみましたが、それがなければもっと活躍できていた選手だと思います。


 もう1人の選出に迷ったのですが、今シーズン全体のJ2を振り返るとやはり湘南のアグレッシブなサッカーというのが印象的だったと思います。
 特に杉岡、山根といった若い選手たちの活躍が目立っていましたので、高卒ルーキーの杉岡を選びました。
 実際、キャプテンの高山が長期離脱した状況で杉岡が穴を埋められたことは、チームとしても非常に大きかったのではないでしょうか。



CB:バイア(湘南)、冨安(福岡)
その他の候補:ヨン・ア・ピン(横浜FC)、山根(湘南)、井林(東京V)、菅沼(山形)、近藤(ジェフ)、林堂(愛媛)、深津(町田)など


 CBはバイアと冨安を選びました。
 バイアは湘南の最後の壁で、バランスを取りながら安定したプレーを披露。
 ポジショニングがよく、ビルドアップの面でも貢献していたと思います。


 もう1人をヨン・ア・ピンと悩みましたが、冨安を選びました。
 東京五輪の中心選手の1人として期待され、今オフの海外移籍も噂される冨安は、188cmながらも起用で攻撃面でも貢献できる選手。
 何より若いのに落ち着いてプレーできるCBといった印象で、DFとしてはそこが非常に大事なところだと思います。



GK:増田(長崎)
その他の候補:秋元(湘南)、長谷川(徳島)、上福元(大分)、杉山(福岡)など


 昨年のJ2はク(札幌)、キム(C大阪)、シュミット・ダニエル(松本)など、GKの活躍が目立ったシーズンだったと思います。
 今季はそれに比べると全体的に小ぶりなのかなとも思いますが、その中でもGK増田のプレーは際立っていたと思います。
 ミスが少なく安定感のあるプレーで守備陣に落ち着きを与えていた印象で、長崎としては素晴らしい補強だったのではないでしょうか。


 その他、上福元などフィード力の高いGKも目立っていたと思います。
 名古屋でシーズン終盤に楢崎からポジションを奪った武田も、フィードの精度を評価されたところがあるのではないでしょうか。
 増田はフィード面でも貢献してたと思います。



 それでは11人を最後にまとめたいと思います。

 年齢層などは考えなかったのですが、杉岡、冨安、青木など若い選手も入ったので、結果的にバランスも良くなりましたね。



 MVPを考えるとするのであれば、湘南の秋野かなと思います。
 ゴールやアシストなど目立った数字は出ていないですが、ビルドアップのスタートになり、守備ではバランスを整え、湘南の中心選手として活躍した印象です。
 その他の候補としては、バイア、増田あたりでしょうか。


 シャビエルがフルシーズン戦っていたら、また違った結果になっていたかもしれません。
 ただ、シャビエルも1年間安定して戦えるかどうかというのはまだわかりませんし、来年J1でどこまで戦えるのか気になるところですね。
 あくまで活躍した選手ということで、本来の実力とはまた違うのかもしれませんが、それも含めてサッカーということで、来年はどういった活躍が見れるのか、今から楽しみにしておきたいと思います。