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為田のクロスからラリベイが3ゴール目をマーク

 新潟戦では21分に為田のセンタリングから、ラリベイが頭で合わせて先制ゴールを決めています。
 ラリベイは今シーズン3ゴール目で、3月11日の岐阜戦、4月22日の福岡戦に続く得点となりました。
 新潟戦は序盤にお互いチャンスを作り合っていたものの、どちらも決めきれない嫌な流れになりつつありましたので、あの中で決められたというのは貴重なことだったのではないかと思います。



 得点シーンではまず左サイドのミドルエリア付近で為田がボールを持ちますが、小川が寄せに行けなかったためそのまま持ち上がり、原との1対1になります。
 為田は大きな切り替えしで原を抜き去り、フリーになって左足でセンタリング。 
 GKもDFも触れない、ゴール中央への良いボールでした。


 ラリベイもマッチアップした安田をうまく抑え込み、相手の前を取ってヘディングで合わせています。
 タイミングもポジション取りも素晴らしく、身体の使い方も見事だったと思います
 ラリベイらしく、強さや高さだけでなく上手さを感じたゴールでした。



 これでラリベイは3ゴールをマークということで、船山の5ゴールに続いてジェフで単独2位の得点数となりました。
 ただし、J2全体でいうと3ゴールは25位タイにあたるそうで、決して良い成績とは言えません。
 ちなみに5ゴールの船山は、J2で8位タイの成績になっています。


 昨年もシーズン序盤は、ゴール数が伸び悩んでいたラリベイ。
 そのため懐疑的な見方もありましたが、個人的には良いボールが来ていないことが問題だったと思います。
 そして、シーズン中盤からは周りがラリベイの使い方を理解し始めたのかゴール数を伸ばし、最終的に19ゴールを上げてリーグ3位の好成績を収めています。



 ただ、今シーズン序盤戦に関しては、単純にラリベイの動きももう1つなのかなと感じます。
 非常に気になるのは守備への入りで、昨年は序盤戦も前から懸命に追いかけ激しいチェイスを見せていたのですが、今年は守備に行けず簡単にパスを通されることも多い。
 それでもポジショニングなどで最低限の守備はしていると思うのですが、昨年のように相手を追いまわすシーンは少なく、それだけ動けていないのかなと思います。


 また、攻撃時も運動量やスピード感が足りていないことが多いように思います。
 そのためボールに絡む回数も、減っているのではないでしょうか。
 昨年のラリベイはゴールを上げられるだけではなく、ポストプレーに守備にと多くの要素でチームに貢献していたと思うのですが、今年で34歳になるということでさすがに厳しいところもあるのでしょうか。



 それでも要所要所のポストプレーなどでは上手さを感じるし、今回のゴールシーンでのクロスへの合わせ方もうまさを感じました。
 新潟戦後半もロングボールのターゲットとして競り勝てていたし、やるべきことはしっかりと押さえている印象を受けます。
 この辺りは豊富な経験も活かしているのかもしれません。


 ラリベイは昨年も夏頃からゴールを量産して前線で必要不可欠な存在となっていった印象でしたし、今年もここから調子を上げて成績を伸ばしていく可能性もあるでしょう。
 ただ、開幕からここまでのプレー内容に関して言えば、昨年ほど動けていないようにも見えます。
 そもそも昨年のラリベイのように守備もポストもゴールも期待できるCFというのが稀有な存在だったとも思いますし、ラリベイに頼らないチーム作りというものも必要になってくるのかもしれません。


 とはいえ、現状で言えばチームは苦戦しており、ここ数戦は得点数も伸びていませんから、ラリベイのゴールにも期待したいところではあると思います。
 ラリベイは個人技で打開してゴールまで持ち込むタイプではないですから、周りとのコンビネーションも含めて攻撃面を改善していかなければいけないのではないでしょうか。
 それとともにラリベイ本人の状態が、どこまで上げられるのかにも注目ではないかと思います。