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ゆっくりいこう

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2018-07-10

[] バイタルエリアをポッカリ空けて失点

 試合後にも話しましたが、大宮戦での1失点目はバイタルエリアを空けたところからやられています。

 まず大宮が左サイドでパスを繋いる時に、左ボランチの三門が左SBに近い位置まで下がって受けます。

 これに熊谷が釣られて、右前方に出ていきます。


 これによってボランチは矢田の1枚となったわけですが、大宮がDFラインで繋いでいくと、右ボランチの大山がボールを受けるため下がる動作を見せます。

 これに矢田も釣られて、ジェフは0ボランチ状態に。

 するとボールを持った右CB河本は大山を使わずに、ポッカリと空いたバイタルエリアで受ける動きをした、富山にグラウンダーのパスを出します。


 富山に対して増嶋がチェックに行き、為田も寄せに行きますが、為田の守備も中途半端で、ワンタッチで酒井に展開。

 酒井の対面である為田は交わされたため、フリーで持ち上がられてスルーパス。

 右SHに回っていたマテウスが、増嶋の後ろを取ります。



 乾は持ち上がってきた酒井を見なければならず、近藤は後方で大前が走ってたため対応できず、マテウスがその間でフリーな状態に。

 そのままシュートを放たれ失点しています。

 図にするとこんな感じに。

f:id:aratasuzuki:20180708152834p:image

 黄色い線がジェフ選手が動いたコースで、熊谷、矢田が前に釣り出され、黒い円で表示したバイタルエリアがポッカリと空いていることがわかると思います。

 ここで楔のパスを受けようと大宮のFWが下がるので、ジェフはCBが前に出て潰すしかない。

 しかし、毎回1対1で潰せるとは限らないわけで、そこで交わされれば今度は凸凹になった最終ラインが狙われてしまう可能性がある…。


 4-4-2のに変更したにもかかわらず、両ボランチが食いついて行くためバイタルエリアが空きがちになる問題は、システム変更した初戦の愛媛戦でも指摘しました

 そこから課題が変わらず、約1ヶ月が経過したことになります。

 前からのプレスが機能してパスの出所をすべて抑えられるのであれば、ボランチが前に出て行っても問題ないかもしれませんが、この場面でも河本を追った指宿のチェックが甘く縦にパスを出されてしまっています。



 同じような展開は大宮戦で何度も見られており、52分にも攻撃を作られかけています。

f:id:aratasuzuki:20180708152835p:image

 この場面での大宮は、左SB河本が下がりがちの3バックでビルドアップしていました。

 その分、中央と右サイドからチャンスを作ろうとしていたのではないでしょうか。

 もしかしたら、ジェフのボランチが大宮のボランチに食いついてくるのがわかっていて、あえてダブルボランチを維持したのかもしれません。



 52分の場面でも大宮は左サイドでパスを回して、左ボランチの三門が下がって受ける素振りを見せて、小島が前に出ていきます。

 そこから最終ラインで中央へ繋ぐと、今度は右ボランチの大山が受けようと下がって、今度は熊谷が釣り出されます。

 これによって、失点時と同じようにジェフは4-0-4-2のような状態に。


 そこから楔のパスを出されて、富山が受けます。

 富山がダイレクトでのパスを失敗したため事なきを得ましたが、近くではバイタルエリアでフリーになった大前もいて、前方ではマルケスなどが裏を狙っていた。

 そして、ここでも増嶋が富山を潰そうと前に出ていたため、最終ラインが凸凹になっていました。



 相手の両ボランチが後方に下がる動作をしたことで、ジェフの両ボランチが釣られてポッカリと空ける。

 前半に失点した展開と全く同じパターンで、残念ながらハーフタイムで何も修正できていなかったということになるでしょう。

 また、愛媛戦での勇人も釣り出されていたし、矢田も熊谷も小島も同じようにポッカリと空けてしまったわけですから、選手の判断ではなくチームとしての問題が大きいということが言えると思います。


 4-4-2の守備では相手ボランチをどう見るのかが、1つの課題となるはずです。

 ガッツリとFWが見る形をとれば相手CBへの対応が難しくなって全体が押し込まれる恐れが出るし、ボランチが見るのであれば今回のようにバイタルエリアが空いてしまう可能性がある。

 それだけにそこを明確にすることや状況に応じた対応が出来るようになることが大事なポイントだと思うのですが、今のジェフは「ボランチにはボランチがついていけ」という安直な決まり事しかできていない印象です。



 しかも、試合前にも話したように、現在の大宮は攻撃時にボランチが下がって3バック気味になって、そこから楔のパスを出してくるパターンが多い。

 それはわかっていたはずなのにもかかわらず、何の対策も感じられなかった印象です。

 大宮からすれば狙い通りの攻撃が作れていて、ジェフからすれば準備不足という他ないように思います。


 バイタルエリアが空きがちだったのは、相手が遅攻状態だった時だけでなく、カウンターの時なども同様だと思います。

 攻守に前への姿勢ばかりが目立ちますが、バランスを取る術を持っていない。

 ハイプレスハイラインを諦めたのであれば、なおさら前への姿勢だけでは厳しいはずです。



 チームの完成度の差を感じた原因は、約束事がハッキリしないこと。

 こうなったらどう動くのかという最低限のルール作りが、出来ていないことだと思います。

 誰かが前に出ていくのであれば、誰かが下がって裏のスペースをカバーするといった必要だと思うのですが、そういった動きがほとんど見えてこない状況です。


 守備的なチームである必要はないとは思うのですが、かといって守備を疎かにしていいわけでもないはずです。

 特に明確な穴があってそれを埋められず、相手に何度も狙われるようでは、勝点を伸ばすのも難しいでしょう。

 どんなチームであっても、最低限の守備のルールというものは必要だと思います。

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