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ゆっくりいこう

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2018-09-04

[] 山口のプレスの課題とジェフの対応

 試合後にも話したように、山口のプレスはうまくはまりきらない場面が多く、中盤にスペースが出来ていた印象でした。

 ジェフにも近いところを感じるだけに、参考になる部分もあるのではないでしょうか。

 特に昨年のジェフのプレスと、被るところがあるのかなと思います。



 山口のプレスを図にすると、このような形に。

f:id:aratasuzuki:20180902160724p:image

 まず1トップのオナイウが追いかけて、主に近藤から鳥海にボールを誘導する。

 そして、鳥海にボールが入ったところで、左インサイドのジュリーニョがマークしている小島を追い越して、鳥海へとチェイスに行く。


 そこでゲリアに繋がれたら、対面の高木が前に出ていく。

 また、ジュリーニョは鳥海から小島へのパスコースを消しながら追ってはいましたが、小島がフリーになるのでアンカーの三幸が小島へチェックに行くと。

 これが、基本的なジェフ戦での山口のプレス方法だったと思います。



 これは昨年のジェフのプレスと、似たような方法だったと言えると思います。

 昨年の図を掲載すると。

f:id:aratasuzuki:20170717003636p:image

 右インサイドの町田が相手CBまでプレスに行き、空いた相手のボランチにアンカーがマークにいく形を取っていました。


 ただ、これは数的同数でのプレスということになりますので、前からのプレスがしっかりとはまれば相手の行き場を消すことが出来る。

 しかし、一方で前からのプレスがはめきれず、少しでもプレスが遅れれば相手に前を向かれて、中盤のスペースを取られかねないという大きなリスクを背負うことになります。

 山口は前半途中の段階からプレスが一歩ずつ遅れていた印象で、中盤のスペースが目立つ展開となっていたように思います。



 プレスが継続できなかった要因を考えると、まず1トップのオナイウは安定したチェイシングが出来ないこと。

 守備範囲に差があるとはいえ、ジュリーニョの方が守備で貢献していたようにすら見えました。

 また、DFラインの押し上げが積極的でないため、三幸などの追う距離が長くなって、間に合わないケースが増えていたように思います。


 さらに昨年のジェフと違うのは、両ウイングが引き気味に守ること。

 山口は守備時にアンカーと両ウイングによって中盤を形成する、4-3-2-1にも近い形になります。

 その分インサイドが前に出ていく形で、積極的なプレスに対するリスクマネジメントということなのでしょう。



 これは山口がシーズン序盤からやっている形ですが、その分ウイングの王距離が長くなって遅れがちになり、ジェフはそこで前を向ける場面を作れていました。

 また、ボールを持ち込まれてもウイングは絞る動きを取らないため、結局1ボランチ脇は空きがちで矢田や指宿などがそこで前を向く場面を何度か作れていたと思います。

 中央に関しては1トップと2インサイドで前を抑えて通さないことで対処するということなのかもしれませんが、前からのプレスがはまりきっていないし、1つ超えるボールを出されると脆さが出てしまうといった印象です。


 プレスを前面に押し出すサッカーをするのであればオナイウでは厳しいのではないかと思うのですが、今年は得点力を見せていますので、攻撃でそこに頼りたいというジレンマもあるのでしょう。

 また、最終ラインのコントロールをより積極的にやった方が良いのでは…とも感じましたが、こちらもラインの押し上げには課題があっても、1対1の粘りという点では外国人CB2人の方が良いのかもしれません。

 さらにシーズン前半の山口はより高いDFラインで戦っていたのでアンカーやウイングのプレスも間に合っていたと思うのですが、失点が増えてくるとどうしてもハイラインに怖さも出てくるという部分もあるのではないでしょうか。



 そんな山口に対してジェフは後半から長いボールを縦に蹴り込んでプレスをかわし、中盤の空いたスペースで拾ったり裏を突く形でチャンスを作っていきました。

 山口対策という部分もあったのかもしれませんが、前半はそういった対策は感じられなかったと思います。

 初めはボールを繋ごうとしたものの攻撃が作れなかったので、後半から蹴り込んだというのが実際のところなのかもしれません。


 ただ、細かく繋ぐより前線に蹴って走り込む形の方が、ジェフにはあっているのでしょう。

 相手が前に出て来てくれることもあって、アバウトなボールに強い指宿や裏へ飛び出せる町田や船山を活かせる展開だったと思います。

 これが試合を優位に進められた、大きなポイントと言えるのではないでしょうか。



 ジェフの守備に関しては、ここ2試合ダブルボランチで戦っていることになります。

 しかし、先週も話したようにダブルボランチにすると、今度は前から追い切れない状況も出てしまう。

 にもかかわらず、山口戦でも目立っていたようにDFラインは若干高めなままなので、そこでピンチに陥ることが多い印象です。


 山口戦では相手がオフサイドにかかってくれたので、助かった部分もあったと思います。

 しかし、パスの出し手へ守備に行けている状況でオフサイドを取れるのなら良いものの、そうではない状況でオフサイドを取れたとしても手放しでは喜べないと思います。

 山口戦でのジェフもMFライン前のスペースが空いてしまうことがありましたし局面では頑張っていたと思いますが、全体的なバランス管理においてはまだまだ課題があるように思います。

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