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ゆっくりいこう

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2018-10-09

[] 熊本のプレッシングと後半からの失速

 熊谷も「試合内容は良くなかった」と話している通り、反省材料の多かった熊本戦。

 今回もジェフはいつもの戦い方とあまり変わらないので、熊本の動きから取り上げていきたいと思います。

 熊本は試合序盤から、積極的にプレスをかけてきました。


 1トップの皆川が前から追って、中盤からももう1人が前に出てきてプレスをかけるスタイル。

 特に皆川が近藤まで追って、右シャドーの中山がエベルトにプレスをかけていく展開が多かったと思います。

 そして、中山が前に出ることで空いた下平には後方から右WB田中が、田中が前に出て空いた矢田に対しては最終ラインがスライドして守る形だったと思います。



 なお、ジェフが右サイドからボールを持ち込む場合は、シンプルに皆川が近藤を追って、ゲリアなどには左シャドーのアンが対応することが多かったと思います。

 攻撃時にはアンが前線に近い位置取りをし2トップ気味にもなるため、アンの守備の負担を減らすために、右サイドでは追って左サイドではシンプルに守るという形をとったということでしょうか。

 また、ジェフは左サイドから攻撃をすることが多いために、左サイドへのプレスを厳しくしていこうという意味合いもあったのかもしれません。


 右サイドでのプレスは、図にするとこんな感じに。

f:id:aratasuzuki:20181007201643p:image

 特に右シャドーの中山が、かなりの距離を追う展開が目立っていたと思います。


 このプレスにジェフは苦しみ、左サイドを封じられて、ボランチに繋ぐケースも増えていました。

 ジェフは相手が1トップということもあってか、この試合ではボランチが最終ラインまで引く動きはあまり多くなかった印象です。

 そして、ジェフが中盤のボランチに繋いだ時には、米原など熊本のボランチが前に出て対応することが多かったと思います。


 図にするとこんな感じ。

f:id:aratasuzuki:20181007201933p:image

 図のように熊本はボランチの1人が前にプレスに行くと、徐々に他の中盤の選手も詰め寄っていく形を取っていた印象です。

 これによってパスコースを狭めて行き場をなくし、囲い込んでボールを奪おうという守備なのかもしれません。

 それ以外の場面でもプレスがかかっている時は、中盤のポジションが全体的に高めだったように思います。



 しかし、それに合わせてDFラインを押し上げる意識は薄いため、図の白い円でしめしたようにMFラインとDFラインの間がポッカリと空いてしまいます。

 そのためジェフは普段の試合ではほとんど作れていない、バイタルエリアを取るパスが前半のうちに2,3本あったと思います。

 けれども、ジェフはそこから中央への攻撃が作れていないため、結局サイドに繋いでバイタルエリアを活かせなかった印象です。


 また、これだけ2ラインの幅が広がっていると、DFラインへの中盤のサポートがなく孤立してしまいます。

 しかも、熊本はCBの能力にも問題があるため、相手の長いボール一本でピンチになってしまうケースが多い印象です。

 実際、24分の船山のミドルシュートも、GK大野からのロングキックの処理をDF鈴木が誤ったところから生まれています。



 ならば、DFラインをもう少し押し上げればいいのではないか…とも思うのですが、熊本の守備陣はスピードにも不安があるため怖くて上げられないというところがあるのではないでしょうか。

 前節の京都戦でも小屋松へのロングボール一本で裏を取られて、シュートを決められています。

 今年は青木剛を補強してDFリーダーとして期待していたのかもしれませんが、さすがに36歳ということで年齢的に厳しいところがあったのかもしれません。


 ただ、それでも実際の試合ではジェフがプレスをかわせず、試合序盤はジェフの劣勢で進む展開でした。

 30分頃から熊本は皆川や中山が追えなくなって、ハイプレスをかけられなくなっていきます。

 それでも全体のバランスは保てていたため、ジェフの苦戦は続きました。



 しかし、後半に入ってからの熊本はズルズルと全体が下がってしまって、低い位置で守備をする形になっていきます。

 ファーストディフェンスがピッチの4分の1に近いエリアまで下がってしまい、DFラインとMFラインも後方で待ち構える状況に。

 そこからジェフに攻め込まれCKを取られて失点し、直後にもクリアミスからやられて2連続失点となってしまいました。


 その後は熊本が盛り返した印象もあることを考えれば、後半初めのあの時間がもったいなかったとも言えるでしょう。

 ただ、今年の熊本は前半飛ばして後半失速するという試合が目立っているだけに、ある程度は予想できる展開だったようにも思います。

 図のように最終ラインが低い状態のまま、中盤や前線は高い位置までプレスに行くため、体力的に厳しい状況にもなっているのではないでしょうか。



 それならば無理をせずに前にはいかず、守備的なサッカーにシフトすればいいようにも思わなくもありません。

 ただ、今年は初めからアグレッシブなサッカーでチームを作っているし、ジェフ戦でもある程度ボールは動かせていて、サイドなどを取る形も十分に作れていた。

 ボールの動かし方だけなら、ジェフよりも全然うまくやっていたと思います。


 しかし、攻撃でも最後の質はもう1つで、イージーなミスも多い。

 それによって得点を奪い切るまでには至らないために、勝点に結びつかない。

 そして、なまじ攻撃が作れているから攻撃的なサッカーを諦めきれず、守備を固める方向に進めずに、ここまで来てしまっているのかなと思います。


 ジェフとしては相手のミスにも救われて、3ゴールを決められた試合だったように思います。

 ただ、熊本の状況を見ていると他人には思えない印象もあり、両ゴール前での個人能力が違えば、ジェフがやられていた可能性もある試合だったのではないでしょうか。

 このままでは、来年は我が身…となる恐れもあるでしょうし、決して手放しでは喜べない試合だったと思います。

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