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ゆっくりいこう

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2018-11-18

[] GK優也に助けられ何とか0-0で最終戦を終了

 パスサッカーの徳島と、ホームで前に出てきた京都を相手に、引いて守ってカウンターで2連勝を遂げたジェフ。

 しかし、やはり堅守速攻の栃木相手となると、ボールを持たされる形となり苦戦。

 栃木の守備は徳島、京都に比べてしっかりとしていて、ジェフ対策も取ってきたことが大きかったように思います。


 ボールを持たされ、サイド対策を取られると一気に苦戦してしまうというのは、今年1年ずっと変わらず感じられていた問題ですね。

 最近の試合だと岐阜戦も思い出されるような対策で、その後2連勝したとはいえ課題は変わっていなかったということがハッキリとしたのではないでしょうか。

 栃木からすればジェフのカウンターも完璧で、あとはチャンスで決めていれば…という展開だったと思います。

■栃木の守備を前に攻めあぐねるジェフ

 ジェフは茶島がメンバー外となり、為田がスタメン復帰。

 ベンチには真希が入りました。


 栃木は最終戦ということもあってか、メンバーを変えていきました。

 ここまで主力としてプレーしてきた西谷和希やヘニキ、契約満了の発表があった夛田が外れて、西谷優希、温井が久々のスタメン出場。

 また、怪我から長期離脱していたベテランの寺田が、ボランチで今季初スタメンとなりました。



 予想通り栃木は、立ち上がりから5-4-1で守ってカウンターを狙うスタイル。

 しかし、ズルズルとラインを下げるのではなく、ミドルエリアにボールが入ったらしっかりとチェックに行き、コンパクトに戦っていました。

 そこから大黒のポストプレーなどを使って、縦に鋭く仕掛けていきます。


 ジェフは久々にボールを持つ展開となりましたが、なかなか良い攻撃を作れず。

 サイドの大外にボールを運んでばかりで、相手の嫌なエリアに入っていけません。

 後方では迷っているのか遅いパスが目立ち、パスミスも多かったように思います。



 8分、セットプレーからジェフのチャンス。

 中盤右サイドで得たFKを、矢田が蹴って中央へ供給。

 増嶋がバックヘッドでゴールを狙いますが、ゴールの左を逸れます。


 16分には栃木の攻撃。

 小島のパスミスから浜下が拾って持ち上がると、下平を交わしてミドルシュート。

 鋭いシュートでしたが、GK優也が弾き出します。



 23分には栃木の決定機。

 後方のFKから浜下が左サイドの裏で受けると、右足に切り替えてクロス。

 これを大黒が落としてフリーになった西谷がダイレクトで合わせますが、バーの上を逸れます。


 20分頃からは、ジェフが完全に攻めあぐねる展開。

 栃木は要所要所でプレスをかけ、ジェフのボールをサイドへとうまく追いやっていきます。

 そこからカウンターも含めて、栃木ペースだったと思います。



 35分、栃木の攻撃。

 中盤のボールをパウロンがつぶしたところから、浜下、 古波津、浜下とワンタッチで繋いでスルーパス。

 しかし、走り込んでいった大黒にはあわず。


 44分にも栃木の攻撃。

 右サイドから温井がロングスローでゴール前に供給すると、ニアでパウロンが競ります。

 フリーになった古波津が頭で合わせますが、GK優也の正面に終わり0-0で折り返します。

■優也のファインセーブに助けられて0-0

 前半は栃木がシュート4本だったのに対し、ジェフはシュート1本で終りました。

 攻めあぐねたジェフは、後半から熊谷と小島のダブルボランチにして、矢田がトップ下に回りました。


 しかし、50分、栃木の決定機。

 中盤でボールを奪ったところから古波津が前方へ浮き球のパスを出すと、浜下が飛び出します。

 これをエベルトが手をかけて倒しPKし大黒が蹴りますが、GK優也が横っ飛びでセーブ。



 その後もジェフは、攻めあぐねる展開。

 前半以上に栃木のプレスに苦しみ、高い位置に持ち込むのも苦労する状況に。

 59分には矢田を下げて指宿を投入し、船山がトップ下に。


 64分、栃木のチャンス。

 西谷が熊谷からボールを奪ったところから、前方の大黒へパス。

 大黒がGK優也の位置を見てダイレクトでループシュートを狙いますが、GK優也がジャンプして何とかセーブ。



 68分にも栃木の攻撃。

 寺田が船山からボールを奪うと、浜下が裏へと走ってシュートを放ちますが、エベルトが対応。

 しかし、ジェフは栃木のボランチを、フリーにしてしまう場面が目立つ試合でした。


 このプレーで得たCKから、栃木がビックチャンス。

 温井が蹴るとニアで触られ、フリーになったパウロンがファーで合わせますが、GK優也がファインセーブ。

 その後も栃木が拾って、西谷がオーバーヘッドで狙いますが、バーの上。



 70分、ジェフは町田を下げて工藤を投入。

 73分にも栃木が中盤後方で得ると、ゴール前に供給。

 こぼれ球をパウロンが拾って粘りシュートを鉢ますが、GK優也の正面。


 76分にも、栃木の攻撃。

 右サイド前方へのボールを古波津が持つと、大黒へ縦パス。

 大黒が反転してシュートを放ちますが、GK優也が対応。



 78分、栃木は西谷を下げて榊を投入。

 同じタイミングで、ジェフは為田に代えて乾を投入。

 そのまま左SHに入りました。


 81分、久々にジェフの攻撃。

 セットプレーの流れから、工藤が右サイドで受けてクロス。

 小島がダイレクトで狙いますが、竹重がキャッチ。



 83分、栃木は古波津を下げて怪我明けの岡崎を起用。

 87分にはジェフのチャンス。

 高い位置でボールを拾ったところから、船山、ゲリアと繋ぎ、小島がミドルシュートを放ちますが、ポストの左を逸れます。


 89分、栃木は浜下を下げてアレックスを投入

 試合終盤は栃木の足も止まっていった印象ですが、スコアは動かず。

 そのままスコアレスドローとなりました。

■戦い方を変えてもチームの本質は変わらない

 栃木の決定機は4,5回あったの対して、ジェフは2度ほどしかチャンスを作り出せず。

 スコアレスドローではありましたが、完璧に栃木の試合だったと思います。

 再三あったGK優也のファインセーブがなければ、負けていた試合だったと言えるでしょう。


 栃木はしっかりと守備をしていた印象で、5-4-1で中から外に圧力をかけていくことによって、ジェフのボールを大外へと追いやっていきました。

 シャドーやWBだけでなく、ボランチやCBもサイドへとカバーに行くことによって、ジェフのサイド攻撃を警戒。

 それによってジェフは窮屈なサイドにボールを持ち込んでは、ボールを失うという展開が目立っていたと思います。



 栃木のCBやボランチが迷わずサイドの守備に加勢できたのも、ジェフの中央からの攻撃が薄いからという要因があったのではないでしょうか。

 ジェフは中央から攻撃が作れないため、栃木の中央の選手たちが怖がらずにサイドへとフォローに行ける。

 しっかり栃木がジェフ戦の準備をしてきたということももちろん大きかったですが、ジェフの攻撃に偏りがあるからこそ、栃木はサイドに的を絞った守備が出来ていたのだと思います。


 また、ここ数戦はカウンター中心になっていたジェフの攻撃ですが、そこにもしっかりと対応していたように思います。

 ジェフのカウンターは下がってくる中央の船山を使いながらも、最終的には左サイド裏へ供給して縦へと個人で仕掛け行く攻撃を作っていく。

 そのため左サイドには必ず誰かが対応できるような準備をすることで、カウンターを遅らせて対処することが出来ていた印象です。



 あのような対策を取られただけでカウンターが不発になったのを見ると、現在の引いて守ってカウンターにもどこまで伸び代があるのか不安になってしまいます。

 岐阜戦でも同じ戦い方で挑みましたが、左サイドからの攻撃を止められ0-2で敗れています。

 しっかりと相手が準備をしてくれば、カウンターも怖さを出せないということでしょうか。


 また、この試合では過去2試合のように、セットプレーでチャンスを作れなかったことも大きかったように思います。

 栃木は最終ラインに高さがあるため、空中戦で優位に立てなかった。

 さらに遅攻時のサイドアタックに関しても前線に船山しかいない分、簡単にクロスを上げるだけではゴールが遠いといった印象を受けました。



 ジェフとしては、最終節にして本当にいいところのない試合だったと思います。

 GK優也が唯一活躍したとはいえ、本来GKはあまり目立ってほしくないもの。

 大黒のPKにパウロンのヘディングシュートにと決定的な仕事を何度も見せてくれましたが、その分ジェフとしては危ないシーンを作られたことになります。


 チームとしては引いて守ってカウンターの形で2連勝していただけに、このスタイルで勝てなかったことがショックだったとも言えるのかもしれません。

 ただ、このスタイルも今までに何度かやってきたものだったと思いますし、その度に課題も見られた部分があったと思います。

 特に相手が堅守速攻のチームだった場合にどう対処するのかという疑問はこれまでにもあっただけに、この結果も正直驚きではないと思います。


 基本的にはやはり小手先で戦い方を変えたところで、そのチームの本質的な部分は簡単には変わらないモノだと思います。

 その本質的な部分をしっかりと見つめて精査した上で、次の選択というものをしていかなければいけないのではないでしょうか。

 それをしっかりと分析できる"目"というものが今のジェフには足りていない印象も受けますし、ピッチ上で起こっているものを十分に見た上で来年に向けた判断をしてほしいと思います。

2018-11-16

[] 10位以下確定のジェフ 今季初3連勝をかけ栃木戦

 まず業務連絡となりますが、明日は全国精神障がい者バスケットボール大会『ドリームカップ2018』にスタッフとして参加します。

 そのためちょうどジェフの試合が行われますが、フクアリには参戦できません。

 それ以降も読めない状況となっていますので、次の更新のタイミングは未定ということでお願いします。


 出来れば月曜日中には更新したいと思いますが、もしかしたら火曜日の朝までずれ込むかもしれません。

 その頃には、クラブからいろいろな発表が行われているのでしょうか。

 なお、『ドリームカップ2018』はフクアリにも近い千葉ポートアリーナで朝から実施しておりますので、お暇な方はぜひ遊びに来てください…と宣伝もしておきます(笑)



 さて、J2も残すところあと1試合となりましたが、上位争いは依然として激しい混戦となっています。

 首位の松本から4位横浜FCまでの勝点差が3で、PO争いも7位の大宮まで可能性が残されています。

 この争いにジェフが参加できていないことが、改めて非常に残念ですね。


 個人的には昇降格の入れ替えが多い方が、来年の見どころも増えるのではないかと思いますので、町田が嫌いというわけではないのですが、出来れば他チームに頑張ってほしいかなと思います。

 何せ今年はPOを勝ち進んでもJ1チームを降さなければ昇格できないわけで、最悪の場合は昇降格が1チームのみとなってしまいます。

 それでは面白みが減ってしまうかなとも思いますので、あくまで野次馬としてですが、入れ替えの多い結果を期待したいと思います。



 徳島、京都と2連勝を遂げたジェフですが、それでも今年は16勝6分19敗と負け越しており、前節の結果によって10位以下が確定しました。

 終盤に入って多少巻き返しているとはいえ、シーズンを通して見ればかなり厳しい成績と言えるでしょう。

 最終節はホームフクアリで栃木と対戦します。


 現在の栃木は13勝10分18敗で17位となっていますが、すでに契約満了選手も発表になっており、横山監督の退任も決まっています。

 横山監督は栃木がJ3に降格した2016年に就任して、2年でJ2復帰を果たしました。

 今年は連敗スタートと厳しい状況でしたが、夏に成績を伸ばしJ2残留を決めてチームも固まってきた印象だったので、もう1年継続するのかなとも思っていました。



 スタイルとしては、基本的には堅守速攻タイプだと思います。

 3-4-2-1で前からプレスをかけつつも、状況によっては5バック気味に守る。

 後方に長身DFを並べ、球際の激しさも特徴ではないかと思います。


 そして、ボールを奪うと、そこから素早く縦へと展開していく。

 1トップに入るベテラン大黒の得点力だけでなく、2シャドーの西谷和希や浜下のドリブルも武器となっている印象です。

 そこにボランチのヘニキなども絡み、サイド攻撃なども狙っていく形だと思います。



 昨年夏に栃木に加入した元ジェフのペチュニクは、残念ながらこの夏に家庭の事情で退団となっています。

 現在ペチュニクは母国スロベニアで、ユース時代にプレーしたトラボグラードに所属しているようです。

 Wikipediaによるとトラボグラードは、スロベニア3部の小さなクラブチームのようですね。


 かわりとして、鹿児島でプレーしていた長身FWアレックスを獲得。

 さらに、7月には札幌や水戸でプレーしたDFパウロンも補強しています。

 一方で今季加入したものの、出場機会のなかったディオゴ・フェレイラが退団となっています。


 また、ドイツの下部チームでプレーしていた、西谷和希の双子の弟である西谷優希も7月に補強しています。

 2人は鹿島学園高校で西谷ツインズと呼ばれ活躍したコンビですが、それ以前にはジェフの宇都宮スクールに所属しています。

 ジェフとも繋がりのある双子のプレーヤーということで、今後の活躍にも期待したいですね。



 J2に昇格を果たして残留を決めている栃木ではありますが、シーズンを通して波が激しい印象があります。

 今季は開幕から3連敗でスタートしましたが、その後は一度盛り返します。

 しかし、5月6日の愛媛戦から6月30日のジェフ戦までは勝ち星が1つもなく大きく低迷し、その後の9試合は負けなしで一気に成績を伸ばしていきました。


 けれども、9月に入るとまた大きく調子を落とし、そこからの11試合で勝利は2つのみ。

 しかも、勝ったのは京都、讃岐と、下位チームとの対戦だけとなっています。

 一時期よりもコンディションなどは回復しているのかなとも思いますが、ここ最近は負けが先行している状況となっています。



 ジェフとしては低調な栃木が相手ですし、チャンスのある試合と言えるのではないでしょうか。

 さらに得意なホームフクアリでの試合ですし、ここ最近は2連勝。

 良い形で今季を終えたいところではないかと思います。


 ただ、堅守速攻のチームということで、相性としてはあまり良くない相手とも言えるのかもしれません。

 前節対戦した京都もどちらかと言えば本来は守備的なチームではあるのでしょうが、欧州の監督が率いるチームらしく対人守備で跳ね返すような戦い方だったと思います。

 ジェフはより粘り強く組織的に守られる方が苦手な印象もありますし、栃木の守備を打ち破れるかがポイントとなるのではないでしょうか。



 ジェフは3連勝をかけての試合ということになりますが、今季は2連勝までしか達成しておらず未だに3連勝がありません。

 ここで3連勝となれば、昨年終盤の7連勝以来ということなります。

 遅きに失したという印象が強くはありますが、最後くらいは綺麗に終れるのでしょうか。


 そして、来季以降のジェフはどうなるのかというのが、やはり気になってしまうところだと思います。

 いずれにしても、選手もスタッフも含めて、このチームとしては最後の試合。

 良いラストゲームになってほしいですね。

2018-11-15

[] セットプレーの流れから船山が19ゴール目

 京都戦ではセットプレーの流れから、船山が今季19ゴール目を上げました。

 これで船山はキャリアハイとなる2014年の19ゴールに並び、20ゴールもリーチということになりました。

 現在J2得点ランキングでも3位につけていますが、1位の大前は24ゴールを上げているということで、得点王は難しい状況となっています。


 なお、京都戦で2点目を決めた下平は、今季2ゴール目。

 3点目を決めた指宿は今季9ゴール目で、二桁得点まであと1ゴールとなっています。

 来季以降へのアピールなどとしても重要な時期ですし、個々の成績も気になる時期となっていますね。



 1点目を振り返ると、左サイドからのCKを矢田が蹴るも、一度はニアで闘莉王に跳ね返されます。

 しかし、ジェフが左サイドでボールを拾うと、再び矢田が受けてクロス。

 これを増嶋がニアですらして、ゴール前の船山が決めています。


 うまく2度目のクロスで、ストーン役の闘莉王を超えたボールを供給した矢田も見事だったと思います。

 矢田に対面した相手のマークも甘かったですね。

 また、闘莉王が前に出過ぎて、ゴール前をガードする役割を果たし切れなかった印象です。



 動けないストーン役の裏を突く展開というと、オーロイが狙われていたのを思い出しますし、意外と有効な狙いではあるのでしょう。

 さらに増嶋をフリーにしてしまった、ゴール前の京都守備陣も問題だったと思います。

 船山のゴールですが、増嶋が触った時点で決まったシーンだったのではないでしょうか。


 増嶋は前々節2-0で勝利した徳島戦でも、セットプレーの流れから1ゴール1アシストと攻撃面で結果を残しています。

 逆に言えば徳島戦でも攻め込む回数が多かったものの、セットプレーでしかゴールが決められていないことになります。

 さらに、京都戦でも選手・監督は先制点が取れたことが大きかったと口々に話していますし、セットプレーが大事な役割を果たしたことになりますね。



 京都もここ数戦はセットプレーからの得点が多かった印象があり、石櫃など良いプレースキッカーも控えています。

 特に印象的だったのが9月30日の熊本戦で、本多や闘莉王がセットプレーからゴールを決め4-0で勝利しています。

 しかし、ジェフ戦ではプレースキックのボールが合わず、あまり怖さを感じませんでしたね。


 京都戦でのジェフはカウンターでもチャンスを作っていきましたが、口火を切ったということも含めて考えると結果的にセットプレーの差が大きく出た試合だったようにも思います。

 なお、Football LABで今年のジェフの得点パターンを見るとPK、直接FK、セットプレーからの得点数の合計が28で、J2最多ということになります。

 ジェフは総得点数がJ2で2番目に多いクラブですので、全体の割合で言うとそこまで多くはないようですが、それでも今年はセットプレーに助けられている部分が大きい印象です。


 なお、今季ここまでの京都はPKと直接FKからのゴールがなく、セットプレーからの得点が13のみとなっているようです。

 セットプレーだけでジェフとは15ゴールも差があるわけですから、大きな違いと言えるでしょう。

 それだけジェフがセットプレーをうまく取れているのかもしれませんが、セットプレーを取った後の質も大事だと思います。

 

 今季のジェフに関して言えば、プレースキッカーの一番手でもある船山の好調が大きいところもあるのかもしれません。

 正直、昨年までの船山はプレースキックを蹴ると期待できないことが多かった印象ですが、今季は質の良いボールを蹴っているように思います。

 また、京都戦での1点目を矢田がアシストしたように、左右のキッカーがいることも重要なのかもしれませんね。



 加えて、ここ数戦では増嶋のターゲットとしての活躍も見逃せませんし、長身CBエベルトなどの存在も地味に効いているのかもしれません。

 エベルトはまだ3ゴールではありますが、ターゲットが増えることで相手のマークが分散することにも繋がります。

 京都戦でも増嶋の後ろにエベルトがいたことで、増嶋がフリーになっています。


 昨年はシーズン途中から、左CBにキムが入っていました。

 キムはミスが多かったもののスピードがあり、ロングキックで展開することの出来る選手でした。

 ただ、高さのあるタイプではなかったですから、そこに増嶋やエベルトなどが入るとその分セットプレーではプラスとなるのかもしれませんね。



 ただ、セットプレーが全てではないですし、最終的には総合的に良いチームが作れるのかどうかでしょう。

 京都戦ではエベルトやゲリアがスタメンとなりましたが、シーズンを通してレギュラーだったわけではありません。

 それだけに来季の去就も未知数と言えるでしょう。


 ただ、選手構成の前にどういったクラブのビジョンを目指し、そのためにどんな監督が必要なのかが前提となるでしょう。

 そして、それに合わせた選手が補強できるのかが求められるという順番だと思います。

 どういった判断が下されるのかはわかりませんが、ジェフ関係者が来季も良い状態でサッカーに関われているといいですね。

2018-11-14

[] 指宿「前半はそれほどいい内容ではなかった」

 京都戦後、指宿は「前半はそれほどいい内容ではなかった」と話しています

 エスナイデル監督も、「試合の入りはボールをうまく扱えない時間もあったが、先制点を奪ったことで落ち着いた」と話しています。

 先制点を奪ったのは35分と前半も終盤に差し掛かる時間帯ですから、試合の感想でも書いたようにそこまでの時間は決して良い流れではなかったと思います。


 では、なぜ流れが悪かったのかと考えると、昨日も話した通りビルドアップがうまくいっていなかったことが1つの要因ではないでしょうか。

 それによって、相手が攻撃をする機会が増えて、ジェフが押し込まれる時間も長くなってしまった。

 エスナイデル監督も「ボールをうまく扱えない時間もあった」と話していますが、それによって自分たちの時間を作れなかったことが大きかったように思います。



 さらに、相手CBやGKからの長いボールにも、苦戦していたように思います。

 前々節徳島戦では優也も試合後に話していたように、徳島がロングボールを蹴ってこなかった。

 後方の選手が長いボールを蹴ってこないため、後方へは無理にプレスにいかない現在の守り方でも戦いやすいところがあったはずです。


 しかし、京都は前線に高さのある闘莉王がいるし、岩崎や小屋松などスピードがあって裏を狙える選手もいる。

 そのため長いボール一本でも攻撃が作れるチームなので、長いボールの出所でもある後方の選手へもプレスに行ければいけない。

 しかも、染谷などは足技もある選手で、ビルドアップの起点になっていたと思います。



 試合序盤はその染谷などにプレスに行かなかったため、そこから相手に攻撃を作られて相手のリズムになっていた印象です。

 さらに岩崎のスピードなどにも苦戦し、ラインが凸凹になりがちで、最終ラインも下がってしまった。

 それによって中盤にスペースが出来て、ますます京都の方が戦い易い展開になっていったのではないかと思います。


 そのためジェフは前半途中から、前へとプレスに行く回数が増えていったように思います。

 決して極端なハイプレスハイラインではなかったとはいえ、前からプレスに行けば最終ラインも押し上げざるを得ない。

 これによって、以前の戦い方にまた少し戻ったようにも感じました。



 もちろん、プレスとリトリートをうまく使い分けつつ、バランスを取れればベストではあるのでしょう。

 しかし、一方で引いて守る"だけ"でもダメであるということが、わかった試合でもあったように思います。

 そう考えるとこの戦い方もまだまだ改善しなければいけない点が多いでしょうし、逆にライバルチームも研究すれば穴を見つけられる可能性が十分あるのではないかと思います。


 ここ2試合2連勝という結果は出ていますが、この戦い方は熟成の初期段階であると言えるのではないでしょうか。

 それは伸び代があるという可能性を秘めていることにもなりますが、一方で2年目の終盤に来てその段階にいるということのほうが大きな問題ではないかと思います。

 さらにエルナイデル監督が本来やりたいサッカーがよりアグレッシブなスタイルであることは間違いないでしょうし、我慢も強いられる現在の戦い方を継続して実行できるのかというと大きな疑問も残るように思います。


 試合には勝っているので、今の戦い方にも可能性はあると思います。

 しかし、ハイプレスハイラインが本来やりたいサッカーであるのなら、そのサッカーとは異なる戦い方で成績を伸ばしているということは、逆に大きなジレンマを生んでいるように思わなくもありません。

 現状のチーム状況だけでなく、実際にやれるサッカーとやりたいサッカー、チームの方向性なども含めて、総合的にクラブのことを考えて未来を決めていかなければいけませんね。

2018-11-13

[] ゴールキックから攻撃が作れず遅攻に課題

 非常に細かい話というか、マニアックなテーマとも言えるのかもしれませんが、ミクロな要素からマクロを見るということで、意外と大事なポイントではないかと思います。

 試合後にも話しましたが、京都戦ではゴールキックからの攻撃が作れず、苦労していた印象でした。


 図にするとこのような感じに。

f:id:aratasuzuki:20181112162250p:image

 ジェフはゴールキックになると、CBの二枚が極端に開いて下がりボールを受ける動きを取ります。

 また、中央ではアンカーが下がって、3本のパスコースを作ることになります。



 それに対して京都は2トップが左右に開いて前に出て、CBにかっちりとついていく動きを見せていました。

 また、ジェフのアンカーには、ボランチの一角が前に出てマークに。

 状況によってはSHの一角が前に出て、闘莉王がアンカーを見ることもありましたが、誰が対応するかはともかく、ゴールキックの時にはジェフの2CBとアンカーに食いついていくという約束事だったのでしょう。


 ちなみにジェフのCBがボールを持った際には、岩崎が前線で広範囲を追いまわして、走れない闘莉王はアンカーのコースを消す。

 そして、SBにボールが入ったらSHが前に出ていくという、よりシンプルな守り方をしていた印象です。

 ゴールキック時には2トップが前に出ていくわけで追い方が異なるわけですから、京都はゴールキック時の守備の仕方を特別に準備してきたということになりますね。



 このゴールキック時の守り方によって、ジェフはゴールキック時に3本のパスコースすべてを封じられてしまったことになります。

 京都としては特別に難しいことをしてきたわけではないはずですが、これだけでジェフはゴールキックからの攻撃が作れずボールロストが増えてしまったように思います。

 ゴールキックからボールを運べないため、遅攻にもうまく繋げられなかったという試合だったと思います。


 しかも、ゴールキックからショートパスを繋げない上に、現在のジェフは前線に高さがないためロングキックを蹴っても競り負けてしまうことが多い。

 それによって相手に拾われる回数が増えるし、低い位置でCBが受けようとするため、全体のラインが低いまま相手の攻撃を受けてしまう。

 このあたりが前半苦戦した要因の1つでもあると思います。



 なぜ、こういった状況になってしまったのかと考えると、やはり遅攻時の形をチームとして作れていないことが、根本的な問題としてあるのではないでしょうか。

 2CBが左右に開いて下がり、相手のプレスから逃げるという大枠での約束事はある。

 しかし、そこからどうフリーな選手を作って、どう縦にパスを出して攻撃を作っていくのかというディテールは出来ていないため、数的同数で追われると苦戦してしまうということではないでしょうか。


 この2年間ビルドアップと相手のプレスを頻繁にブログで取り上げてきましたが、その理由の1つとしては当然ビルドアップが攻撃のスタートとして重要であるということがあります。

 数学の計算でも1つ目の計算式が誤っていれば、偶発的に答えが合うことはあったとしても、基本的には間違いとなってしまうわけで、サッカーでも攻撃のスタートというのは非常に大事なはずです。

 もちろん数学とは違ってボールは丸いわけですから、その後どちらに転がるかわからないところがあるとしても、確実な攻撃を作るためにはビルドアップが必要不可欠となるはずです。



 もう1つにはアタッキングサードなら2人、3人に囲まれても強引に崩して打開できることはありますが、後方のビルドアップではそうはいかないということ。

 無理に相手をかわそうとすればリスクが大きくなりますし、かわしたところでメリットは少ないことが多い。

 それだけに、組織的に動いてボールを運び、良い攻撃に繋げる必要性が出てくる。


 それだけ組織力が求められるのが、ビルドアップの部分であり、それが作れていない現状があるということになると思います。

 結局、現在のチームは安定したプレスも構築できていない、細かなビルドアップも改善されていかない。

 だから、ある程度引いて守ってカウンターという形で"戦わざるを得ない"という形に、2年連続で落ち着いてきているのだと思います。



 ただし、引いて守ってカウンターということは、当然攻撃を受ける機会も増える。

 けれども、果たしてその攻撃に耐えきる守備を、作ることが出来るのか。

 この2試合も結果的に完封で終っているとはいえ、守備のバランスが悪く、決定機を作られているだけに…。


 そういった状況が2年も続いているわけですから、もし継続したとしてもビルドアップ面や守備が改善するとは思い難いように思います。

 かといって、選手補強の面でやれることには限界があるでしょう。

 そう考えていくと、結論は出ているようにも私は思うのですが…。

2018-11-10

[] カウンターサッカーで京都に3-0で勝利

 3-0で対象となったジェフですが、そこまで内容は良くなかった印象で、試合内容としては下位チーム同士らしい試合だったと思います。

 徳島戦ほどやりたい守備がハマったという印象はなく、相手のチャンスも何度もあって、京都の精度に助けられた場面が目立っていた印象です。

 得点もカウンターやセットプレーなどで、相手のミス絡みという印象が強かったと思います。


 京都は何かの縛りでもあったのか、まったく動けない闘莉王をスタメン起用し70分まで引っ張りました。

 そこで攻守にブレーキがかかっていた印象で、本来は強みである高さやセットプレーでも、逆に穴となってしまいました。

 一方でジェフは岩崎に対して終始手を焼き、対応し切れなかったところがあり、もっとうまく使われていたら怖い相手だったと思います。

■CKとカウンターから2点先制

 ジェフは前節負傷交代した鳥海がメンバー外で、エベルトがスタメン。

 ベンチには近藤、乾が入り、真希が外れました。


 京都はカイオが不在で、レンゾ・ロペスがベンチスタート。

 闘莉王と岩崎の2トップに変わり、小屋松が右SHでスタメンに。

 左SB本多が出場停止明けで、スタメン復帰を果たしました。



 開始早々、京都の決定機。

 GK清水からのロングキックに、岩崎が飛び出しGK優也と交錯。

 こぼれたところを闘莉王が拾ってロングシュートを狙いますが、熊谷が帰ってなんとかカバー。


 5分にはジェフのカウンター。

 中盤でボールを奪ったところから、熊谷が持ち上がって前方の町田へ。

 町田がミドルシュートを放ちますが、GK清水がセーブ。



 14分、京都の攻撃。

 FKを右サイド前方で得ると、石櫃が鋭いグラウンダーで中央へ供給。

 ニアで味方選手がすらすも、ゴール前では合わず。


 その直後にはジェフのチャンス。

 高い位置でボールを奪ったところから、矢田と町田が1-2でボールを持ち上がります。

 矢田が左サイドからシュートを放ちますが、GK清水が片手でセーブ。



 京都は闘莉王の高さと岩崎のキープ力で、攻め込んでいく形。

 しかし、闘莉王はコンディションが悪く、空中戦にも勝てず、プレスも緩くなりがちに。

 チーム全体としても、中盤での不用意なボールロストが目立ていた印象です。


 ジェフはカウンターから攻め込んでいく展開。

 しかし、この日も無理にプレスをかけないこともあって、守備に回ると押し込まれがちだった印象です。

 そのため、前半途中までは、京都の方が良いリズムでパスを回せていた印象でした。



 しかし、35分、先制したのはジェフ。

 左サイドのCKからショートコーナーで、矢田がクロス。

 これをニアのストーンだった闘莉王が跳ね返せず、増嶋がフリーで繋いで船山がゴール。


 37分にも追加点。

 石櫃がアバウトに蹴ったパスミスからジェフのカウンターが始まり、町田が切り込んでいき、茶島が受けてシュート。

 これをGK清水がこぼすと、下平がつめて2-0に。


 先制するまでは京都ペースかなとも思いましたが、得点が動いてからはジェフが勢いを増していきます

 京都の足も止まり0-2で折り返します。

■京都の木の抜けた守備も目立ち3-0で勝利

 キックオフ直後、京都の攻撃。

 闘莉王のポストプレーから、小屋松が右サイドを抜け出してループ気味のシュート。

 しかし、枠を捉えきれず。


 50分には京都の決定機。

 左SHに移った岩崎が仕掛けたところから、小屋松が受けてクロス。

 これを闘莉王が頭で合わせますが、GK優也がファインセーブ。



 54分、京都は仙頭を下げてレンゾ・ロペスを投入。

 54分にも京都の決定機。

 左サイド奥で得たFKを石櫃が蹴ると、本多がバックヘッドで合わせますが、ポストの右隅に逸れます。


 その直後、ジェフの攻撃。

 中盤でジェフがボールを拾ったところから、船山が茶島へパス。

 茶島が自分で仕掛けてシュートまで持ち込みますが、枠の外。



 ジェフは矢田を下げて指宿を投入し、ダブルボランチに変更。

 65分にはジェフの攻撃。

 中盤で町田がボールを持つと京都は誰も守備に行かず、さらに前方の指宿もフリーでシュートを放ちますが、大きく吹かしてしまいます。


 この時間帯の京都は守備の集中力を欠いており、70分にジェフが追加点。

 茶島が右サイドで仕掛けて本多を交わすと、指宿が受けてシュートを決めて3-0。

 この前に増嶋がピッチの外を指さしていたので、負傷者が出て外に出すと思った京都守備陣が油断したところもあったように思います。



 70分、京都は3枚替え。

 小屋松に代えてジュニーニョを、闘莉王を下げて湯澤を投入。

 ジェフは73分、町田を下げて近藤を投入し、3バックに変更しました。


 77分、京都の決定的なチャンス。

 中盤から持ち上がった、湯澤がレンゾ・ロペスに縦パス。

 落としを受けた湯澤が完全にDFラインを抜け出し、GK優也と1対1になりますが、大きく外してしまいます。



 79分、ジェフは茶島を下げて為田を投入。

 92分、京都のチャンス。

 石櫃からのシンプルなボールをレンゾ・ロペスが落とすと、ジュニーニョがシュートを放ちますが、ポストの左。


 その直後にはジェフの決定機。

 カウンターから指宿が中盤で反転して相手を交わすと、為田が抜け出してシュート。

 しかし、GK清水に止められ3-0でジェフの勝利となりました。

■それぞれの「消化試合」

 ジェフとしてはもう何度かゴールを決められるチャンスがあったと思いますが、京都も決定機は3,4回あったと思います。

 それだけ、どちらも守備面では甘さの目立つ試合だった印象です。

 それでも全体的に言えば京都の内容の悪さが目立ち、それが現在の順位にも表れていると言えるのでしょうか。



 "ズッ友"な両チームの対決ではありましたが、この試合に対する思いはだいぶ違ったのかもしれませんね。

 京都は「これぞ消化試合」といった印象で、3失点目やその直前の指宿のシュートシーンへの守備などは、まさに気の抜けたプレーだったと思います。

 京都の場合は前節J2残留が決まっているだけに、甘さが出てしまったのかもしれません。


 一方のジェフは伸び伸びとやれている印象があります。

 現在の方がプレッシャーなく戦えているのかもしれませんし、これもある意味で「消化試合」らしい試合と言えるのかもしれません。

 ただ、これがプレッシャーのかかる時にやれるのかどうかが大事で、今から挽回しても遅いところがあると思います。



 気になったのは闘莉王の起用で、ロングボールのターゲットとしても競り負けてしまうし、プレスにもまったくいけない。

 挙句、1失点目はストーンとして反応が遅れて、増嶋をフリーにしてしまいました。

 京都に加入してからの闘莉王は走れていない印象でしたが、それにしても今日は酷かったと思います。


 それでもセットプレーなど要所要所では強さを発揮してきた闘莉王でしたが、この日はそういった元気すらなかったように思います。

 10月14日の熊本戦からスタメンを外されているなとは思っていたのですが、コンディションがかなり酷いのではないでしょうか。

 それでも起用となったのはカイオの不在の影響か、レンゾ・ロペスも状態が悪かったのか、それとも契約などの問題があったのでしょうか。



 ジェフとしては試合序盤に裏を取られるケースが何度かあり、ラインが凸凹になるシーンも目立ちました。

 さらに岩崎などを止められなかったことや、相手CBからパスを繋がれたこともあって、最終ラインが押し込まれがちだった印象です。

 そのため試合途中から、プレスにも"行かなければいけない"状況となった印象でした。

 それでもプレースキックと相手のパスミスから2点を奪ったということで、まさにカウンターサッカーですね。


 後半に入ってからも序盤は左サイドに回った岩崎を止められず、どうしようもない状況となっていた印象です。

 しかし、京都が小屋松を仙頭を下げてレンゾ・ロペスを投入すると、2トップの運動量が足らなくなって勢いが落ちてしまったように思います。

 そもそも闘莉王の起用がどうだったのかという問題もありますが、この采配も失敗だったのではないでしょうか。



 試合終盤は相手の気の抜けたプレーも目立ち、カウンターをより狙いやすい展開になっていった印象です。

 しかし、一方で課題である遅攻に関しての改善は見られず。

 印象的だったのが、ボールを持つとカッチリと形を作ってポジショニングを取ってきた京都ですが、それを打開することは出来ないまま終わってしまいました。


 もちろんそれが全てではないわけですが、それだけ自らのアクションでの攻撃を作るのは、やはりうまくないのだなと感じました。

 そう考えると、ここ数戦のようにカウンターサッカーになるのは、自然な流れのようにも思います。

 しかし、カウンターサッカーをするにしては、守備の整備が甘すぎるというのが大きな問題なのでしょう。


 2年連続でシーズン終盤に巻き返して気持ちよく終わって誤魔化される…では済まないと私は思っていますので、今年こそはしっかりと内容も吟味した上で、オフに進むべきだと思います。

 そのためには相手の状況もしっかりと加味して、試合を見るべきでしょう。

 3-0での勝利も今となっては無意味に近いものですから課題は克服できたのか、克服できていないのならばなぜなのか…と言う問題の方が気になる段階だと思います。

2018-11-09

[] 仲良くここ6試合で3勝3敗のジェフと京都

 今季も残り2試合、相手にとってはホーム最終戦といったタイミングで、"ズッ友"京都との対戦になります。

 今年の京都はシーズン序盤から大きく低迷し長らく残留圏内に沈んでいましたが、夏頃から勝点を伸ばして現在は19位となっています。

 ジェフとの勝点差は11と小さくはないですが、順位で言えばジェフも16位ですので、大差はないと言えるのかもしれません。


 今季の京都は布部監督が続投となりましたが、成績不振のため5月上旬にジュロヴスキー監督が、コーチから昇格する形で指揮を執っています。

 それでも監督交代直後は、大きく成績を伸ばせず。

 8月から成績を回復して、前節でJ2残留を決めました。



 監督交代の効果も考えられますが、大きな変化があったのは夏の補強ではないでしょうか。

 勢いのある若いアタッカーは多く在籍していましたが、中盤の管理能力というところでは不安があったところに、庄司や金久保といったボランチの選手を補強。

 さらにキープ力や得点力もある長身FWカイオも獲得して、高さだけでなく前線の前への強さも増した印象です。


 現在は4-4-2をベースにして、2トップには闘莉王、レンゾ・ロペス、カイオといった大型FWを中心に配置。

 シンプルに蹴って、2列目の選手が拾う形を基本としている印象です。

 また、石櫃が蹴るセットプレーも、武器の1つとなっているのではないでしょうか。



 今年は苦労している京都ですが、U-21日本代表でも活躍した岩崎を中心に、小屋松、仙頭、重廣など、若く魅力的な選手が多い印象です。

 それに加えて専修で町田と同期だった庄司も加入し、長いボールの多い中でもうまく中盤でコントロールしているように思います。

 来年もこの選手たちが残ってうまくチームがはまれば、飛躍するポテンシャルは十分にあるのではないか…と、周囲からはジェフも同じように思われているのかも知れませんね(笑)


 京都も来季のチーム体勢が、気になる段階に来ているのではないかと思います。

 また、ジュロヴスキー監督が続投だとしても現在の戦いが応急処置的なもので本来は違うサッカーがしたいのか、来年もこのままのスタイルでいくのかによって大きく見方は変わるのではないでしょうか。

 現状だと前線の高さに頼っているところも大きいと思いますし、庄司などを獲得しただけにもう少しボールを回せるチームになればという印象も受けてしまいますが…。


 京都やジェフに限らずですが、監督を続投してスタイルも変えないのであれば、シーズン終盤に消化試合となっても細部を改善しチームを成長させることが出来るのかがポイントになると思います。

 しかし、体制が変わるということであれば、現戦力を基本として来季どのような方針でどういったサッカーを目指していくのかが気になるところとなるのではないでしょか。

 もちろん戦力がどこまで残るのかといった問題も大きいですが、いずれにせよ続投か交代かで見方も違ってくるのではないかと思います。



 前節J2残留を決めた京都ですが、試合の方はホームで愛媛と対戦し敗れています。

 元京都の有田が9分にゴールを奪うと、その後は両チームともにチャンスを作っていきました。

 しかし、GK岡本、GK清水のファインセーブもあり、0-1のまま愛媛が競り勝った試合でした。


 なお、京都は第35節熊本戦から勝利と敗戦が交互に続いており、ここ6試合で3勝3敗となっています。

 一方のジェフも、第35節の愛媛戦からの6試合で、ちょうど仲良く3勝3敗。

 そのため、現状だとどちらに分があるのか、予測の難しい試合となりますね。



 ジェフはここ2試合、無理にハイプレスをかけず、バランス重視で戦ってきました。

 そのため、京都戦でも同様の戦い方で臨むのではないかと思います。

 エスナイデル監督や選手のコメントを読む限りでは、徳島戦でこの戦い方にある程度の手応えを感じたのではないかと思いますので、それが残り試合でも継続できるかが注目ではないでしょうか。


 ただ、徳島と京都とでは、大きくスタイルが異なるでしょう。

 京都は最終ラインからでも長いボールを使ってくるチームだと思いますし、相手後方の出所へプレッシャーに行かなくても守れるのか。

 徳島戦でもシンプルに長いボールを蹴られると苦戦する傾向にありましたし、ロングボール対策が問われるかもしれません。



 一方で守備においては京都の2トップも以前より守備意識は高まっている印象ですが、機動力はない組み合せが多いので完全にはビルドアップを止め切れない印象を受けます。

 欧州の監督らしくゾーンでボールが入ってきたら対応するという傾向が強いのかなとも思いますし、ジェフとしては相手を押し込んでチャンスを狙う展開となるのでしょうか。

 ただ、その分カウンターは狙いにくくなる可能性もあるのかもしれません。


 どちらにとっても苦労の多いシーズンだったと思いますが、お互いに最後はすっきりと終りたいところではないかと思います。

 そして、来季こそは良いシーズンにしたいところですね。

 そのためにも、来季に希望の持てる何かが見られる試合になってほしいと思います。 

2018-11-08

[] エスナイデル監督「もうひとつツールが増えた」

 徳島戦で極端なハイプレスをかけず、ある程度ブロックを作ってボールが来てからプレスをかけていく戦いを披露したジェフ。

 これに関してエスナイデル監督は、「ハイライン・ハイプレスに加えて、もうひとつツールが増えた」と話しています

 「先週の日曜日も同じことをやった」と話しており、やはり岐阜戦でも同様の戦い方だったという認識で良いようです。


 また、エスナイデル監督は、やはり1ボランチの岩尾の動きを気にしていたようです。

 そこで後半途中からダブルボランチにして、トップ下の矢田が岩尾をマークするように変更。

 矢田のマークも完ぺきではなく徐々に徳島も変化を付けてそこを交わしていったように見えましたが、こちらもある程度は効果を発揮したのではないでしょうか。



 ただ、この戦い方がエスナイデル監督の言うような、新たな戦い方(ツール)が増えたことになるのかというと微妙な気がします。

 今年のジェフは8月に1勝も出来なかったこともあって、9月1日の山口戦からダブルボランチに変更し、引いて守る形にシフトしていた印象です。

 しかし、気温が下がってきたことやPO進出が現実的ではなくなったこともあって、10月14日の山形戦から再びハイプレス・ハイラインを試したのではないでしょうか。


 また、今シーズン序盤にも結果が出なかったため、アウェイでは引いて守る形をとっていました。

 さらに昨年終盤にも引いて守る形にシフトしてから、7連勝を遂げています。

 ちなみに町田は徳島戦について「全部が全部前からではない守り方」と話をしていますが、これは今年のちばぎんカップでも同じような言い方をしています



 それだけにそれぞれの戦い方に微妙な違いはあるとしても、まったく新しい戦い方ではないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

 また、エスナイデル監督の言い方からして、この戦い方はあくまでもオプションであるということを示唆しているように思います。

 昨年終盤の戦い方に関してもチームの成長・進化と捉える方もいたようですが、私は妥協の産物ではないかと言っていましたし、そうであるのならもし来年続投となったとしても、再びメインスタイルであるハイプレス・ハイラインを試して失敗する可能性もあるということになるでしょう。


 また、同じ戦い方でも、岐阜戦では結果を残せなかったことも事実だと思います。

 岐阜は残留争いが残っていたこともあって丁寧に戦ってきた印象で、簡単にはカウンターを打ち出せませんでした。

 さらに徳島戦ではセットプレーから早い段階でリードしたこともあって、より無理をせず戦えたことも大きかったように思います。



 また、徳島は後方からの長いボールをあまり使ってこなかった。

 ジェフは相手後方には無理にプレスをかけにいきませんでしたが、最終ラインは若干浅い印象がありました。

 そこを一本で突かれると脆さもありましたが、徳島は後方からじっくり繋いできてくれた分、戦い易かったところもあったのではないでしょうか。


 実際、長いボールを使われた場面では危ないシーンもあり、優也が飛び出して2度ほどロングシュートを打たれています。

 2つとも何とかカバーしたものの、1つ間違えば失点していたでしょう。

 優也の飛び出しは見た目が派手で"エンターテイメント"としては良いのかもしれませんが、リスクは大きいだけに"サッカー"としてはどうなのかと思います。



 徳島の戦い方に関しては、優也もこのように話しています

佐藤優也「相手は蹴ってくるスタイルではなかったので、逆に落ち着いて出どころをしっかり限定できていたと思う。しっかりゲームを作ってくるチームだったぶん、限定はしやすいイメージだった。」

 簡単に長いボールを蹴って来ないチームなだけに、グラウンダーのコースだけ気にしておけばよかった。

 その分、限定しやすかったと言うことなのでしょう。

 徳島の前線に佐藤が入ってから長いボールが増えた印象で、あの時間帯の方が厄介だった気がしますね。



 もう1つ気になるのは、残り3試合になったところで、エスナイデル監督が「もうひとつツールが増えた」と話していること。

 監督は試合前にも、「ホームではうちが強いということを見せてシーズンを終えたい」と話しています

 どちらも来季を見据えたコメントのようにも感じ、続投を希望しているということなのでしょうか。


 もちろん、監督が望んだとしてもフロントが契約を延長しなければ、続投とはならないでしょう。

 しかし、時期が時期だけに、すでに契約は済んでいる可能性も否定はできないのかなとも思います。

 個人的には成績面においても、内容面においても、続投はないだろうと思っていましたが…。



 エスナイデル監督としてもここまでチームが進歩せず堂々巡りが続いている状況を鑑みれば、自ら辞任するという選択を取ってもおかしくないようにも思います。

 こういった状況でも気持ちが切れないというのは、もともと世界的なストライカーということで、メンタル的にタフなところがあるということなのでしょうか。

 もしかしたらそれが一番の強みなのかもしれませんが、人を束ねる監督業においてはそれだけではうまくいかないところもあるのではないかと思います。


 いずれにせよ、もうすぐ今シーズンも終了しますので、結論ももうすぐわかるのでしょう。

 個人的には今はともかくシーズン後にフロントがどういった判断を下すのかが、非常に気になるところだと思います。

 監督もGMも含めて、一度しっかりと精査しなければいけないタイミングとなるのではないでしょうか。

2018-11-07

[] 7月21日以来のスタメンとなった増嶋

 7月21日讃岐戦以来となる16試合ぶりのスタメン出場を果たした増嶋が、徳島戦での勝利に貢献しました。

 攻撃面では1ゴール1アシストと結果を残し、守備でもDFリーダーとして無失点で完封と、久々の出場ながら存在感を見せていたと思います。

 なお、増嶋本人は「ケガをして出られなくなって、サブに回る時間が長かった」と話しており、出場が遠のいたのは怪我の影響もあった模様です。


 増嶋は昔からセットプレー時の駆け引きが得意なイメージがあり、ゴールもアシストも簡単なプレーではなかったと思います。

 ゴールシーンではニアでゴールに離れながら相手のマークを外して頭で合わせ、アシストシーンでもニアで先に触ってうまくファーへフリックしています。

 この日のジェフは攻め込みながらもセットプレー絡みのこの2点のみに終わっていますし、増嶋のプレーはどちらも貴重なものだったと思います。



 一方で守備面においては、試合序盤にイエローカード受けています。

 危険なプレーが多いのも、以前からの増嶋の特徴といった印象です。

 その流れもあってか鳥海、ゲリアと立て続けにイエローカードを受けており、特に鳥海のタックルは一発退場でもおかしくないプレーだったのではないでしょうか。


 警告を受けた増嶋のタックルは褒められるものではないと思いますが、その後の守備陣は少しずつ落ち着きを取り戻していきました。

 バラル、ウタカ、佐藤と強力なFW陣を擁する徳島ですが、増嶋を中心に冷静に戦えていたのではないかと思います。

 ジェフの無失点試合は9月9日の岡山戦以来ということで、約2ヵ月ぶりということになります。



 今年の開幕頃から感じてはいて、徳島戦を見て改めて思ったのが、増嶋が最終ラインにいる方が若干ラインが深くなりがちなのかなということ。

 ラインの高さと言っても、状況によって異なるはずです。

 「後方でのボール保持時」や「攻め込んだ時」、「ボールを奪われた直後」や「攻め込まれた時」などで、ラインの高さも変わってくるでしょう。


 昨年終盤までのジェフは「後方でのボール保持時」以外において、なるべくラインを高くして戦ってきました。

 今年に入ってからは、「攻め込まれた時」に無理にラインを維持することをやめている印象ですが、それでも若干浅い印象です。

 そのため、今でも裏を狙われることが多いですね。



 増嶋がいる時に最も強く違いを感じるのは、「ボールを奪われた直後」にラインを下げる判断に関してで、ここが近藤がコントロールしている時よりも早く下がるのかなと感じます。

 特に昨年終盤までや今年の山形戦・大分戦でハイプレス・ハイラインをもう一度やろうとした時には、ボールを奪われた直後でもハイラインを維持して、狭い局面を作り上げてハイプレスで奪い返そうという発想だったように思います。

 しかし、昨年終盤にはそれが無理だと感じてハイプレス・ハイラインを諦め、今年も涼しくなってきて山形戦から再びチャレンジしたものの、大分戦で敗れて諦めたのかなと感じます。


 その引いて守る形なのであれば、多少深く守りがちな増嶋の方が近藤より適しているということもあって、久々のスタメンだったのでしょうか。

 今シーズン前半には深く守る方向に方針転換するため、5月末に近藤をキャプテンから降ろして、今後は増嶋中心で行くつもりなのかな…とも感じました。

 しかし、実際には近藤が主力として戦い続けて、増嶋は怪我があったにせよ長らく外されていたわけで、あのキャプテン交代の意図は結局謎のままですね…。



 結果的に徳島戦では若干深く守る増嶋の効果も出て、ゴール前を厚くして守れた部分もあったのかなと思います。

 ただ、その分どうしても押し込まれる時間帯も増えがちになるわけで、一概にそれが良いのかどうかというのはわからないところがあります。

 押し込まれた状況でもバランスよく守れるのであれば良いのかもしれませんが、現状だとそれが出来ているとは言いにくいところがあると思います。


 現在の増嶋は柏からのレンタルという形でジェフでプレーしているため、来年どうなるのかわからないところがありますね。

 増嶋も来年には34歳になりますし、ここに来て1つ成果は残せたとはいえ、長らくスタメン出場もない状況でした。

 来年で36歳になる近藤とベテランCBを二人も残すのか…という問題も出てくるでしょうし、近藤との関係性も関わってくるのかもしれません。



 その他にも来年で37歳になる大ベテランの勇人や35歳になる工藤やラリベイの動向も、気になる時期になってきましたね。

 元日本代表GK川口やジェフでもプレーした兵働の現役引退も発表になりましたし、ジェフの選手に関してもいろいろと覚悟はしなければいけないのだろうと思います。

 もちろん引退の可能性だけでなく、契約満了者も出てくるでしょう。


 増嶋に関しては徳島戦で良いアピールをしたということで、来年どうなるにしてもこれが良い方向に繋がると良いですね。

 もちろんジェフに残る可能性もあるのでしょうが、ジェフの場合はその前にチームの体制がどうなるのかという大きな問題もあります。

 まだ残り2試合がありますので、増嶋が継続して試合に出場できるのか、そこでどういったプレーをするのかも大事になってくるのではないでしょうか。

2018-11-06

[] 徳島の4-1-2-3とジェフの守備バランス

 ジェフ戦での徳島は、4-1-3-2の少し珍しいシステムで戦ってきました。

 いわゆる中盤をダイヤモンドにした形で、攻撃的な戦い方だったように思います。

 しかし、攻撃面では強みも出していたものの、守備面では課題があったのではないでしょうか。


 対するジェフの攻撃は、今まで通りだったと思います。

 守備面では無理にプレスにいかず、結果的に徳島を引き出してカウンターが増えた試合ではありました。

 しかし、攻撃時の基本的な動きは、今まで通りサイドに人数をかけて、縦に攻め込むパターンだった印象です。



 それに対して、徳島は4-1-3-2で中盤の左右はジェフのSBをケアする。

 しかし、ジェフは4-1-2-3で、インサイドもサイドへと流れて、サイドを3枚で攻めていく。

 そこに対して徳島は1ボランチなため、守備面でボランチのサイドへのサポートが遅れて、数的不利になっていた印象です。

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 図のように、1ボランチの岩尾の守備範囲が広くなっています。

 これがいわゆるボックス型の4-4-2であれば、ダブルボランチの一角がサイドへとフォローしやすい。

 また、ボランチが極端にサイドに寄らなくても中盤の横のスペースを埋めやすいのため、ジェフのインサイドがハーフスペースを狙うような動きにも対応しやすくなるはずです。



 さらにこの日のジェフは徳島が攻撃的だったこともあって、カウンター展開が多かったため素早くサイドを攻め込めた。

 それによって徳島のサイドへのフォローは、ますます遅れがちになっていたのではないでしょうか。

 特にジェフは左サイドの町田、矢田、下平で、チャンスを作っていた印象です。


 そこで徳島は後半から3バックに変更したのではないかと思いますが、逆に穴が広がってしまった印象です。

 この日の徳島はパスミスも多くハーフカウンターを狙いやすい展開だったため、徳島のWBが守備に帰ってくる前に3バックの外を攻め込むことが出来た。

 仕方なく、徳島は再び4バックに戻したという展開でした。



 ただ、攻撃面においての徳島は、4-1-3-2のメリットも打ち出せていたように思います。

 徳島のパスワークは前線と2列目が流動的に動き回って、相手の間を狙ったり、ポストプレーをしたりといった形からチャンスを作っていく。

 主に2トップと2列目の3枚をパスの受け手にしてジェフの守備陣を引き付けさせ、1ボランチと2CBをフリーにしてパスを出していく展開になっていたと思います。


 解説の小村氏も話していたように、ジェフの4-1-2-3はインサイドが前方の左右に位置して、アンカーが中盤の底に構える。

 そのため、中盤の底で中央に構える岩尾を捉えきれなかったところがあるのでしょう。

 さらにジェフの中盤は、この日もバランス面に不安を感じるところがありました。

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 こちらは36分の場面ですが、内田が左サイドでボールを持っている状況で、逆サイドの小西や杉本が近くに寄っていった。

 これに対して熊谷と小島がついて行ってしまったので、中盤は矢田の1人のみという状況に。

 その矢田も深く守っていたため、岩尾と表原がフリーで受けて、シュートまで持ち込めていました。


 ミドルシュートはGK優也がセーブして失点は免れましたが、バランスは決して良くない状況だったと思います。

 中盤がサイドに食いついてしまって中央が空いてしまう問題は、前節岐阜戦でも感じた課題ですね。

 このシーンでは結果的にゴール前に人数を固めて対応していますが、相手のプレー次第では危険な状況だったと思います。



 ジェフは前半30分頃から押し込まれて全体のラインが下がりがちでしたが、これには少し前にキッカケがあったように思います。

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 図は18分の場面ですが、石井からの縦パスを前線にいた前川が下がって受けて内田へと供給。

 内田がサイドを駆け上がってクロスを上げますが、クロスの質が低く得点には結びつかなかったシーンです。

 しかし、ゴール前に走り込んでいったバラルと表原はニアとファーでフリーになっており、かなり危ない場面だったと言えるでしょう。



 では、なぜこうなってしまったのかと考えると、石井からの縦パスを前川が受けるところで、ゲリアが前に潰しに行ったものの潰し切れず。

 ゲリアはそのまま置いていかれる形となり、この時点で最終ラインが1枚かけてしまったことになります。

 さらに茶島がバラルを気にしたため内田がフリーになり、鳥海が内田へと出て行ったために、ゴール前は増嶋の1枚のみになってしまいました。


 ジェフは相手の楔のパスに対して、最終ラインの選手が潰しにいくことで対応しようとしています。

 しかし、ここ最近は相手もそれを逆手にとって、素早く落として展開という攻撃を仕掛けてきている。

 それによって、前に潰しに行ったジェフのDFが振り切られて、DFが1人少ない状況で攻め込まれるケースが目立っているように思います。



 最終ラインの選手が前に潰しに行く形は、エスナイデル監督が当初からやっていたことではありますが、それで裏を取られるケースも増えて、一時期はあまり目立たなくなっていた印象でした。

 しかし、最近またそこを強くやっていこうということにになったのか、ゲリアやエベルトなどが食いついていくことが多いように思います。

 けれども、それによって裏を取られるケースがまた増えている印象で、うまくいっているとは言えないのではないでしょうか。


 また、このシーンでもう1つの問題は、石井から前川へのパスコースを作ってしまったことだと思います。

 ブロックを形成して守るのであれば、楔のパスや相手の間を突くようなパスを簡単に出させてはいけないはずです。

 その前にも相手が右サイドで楔のパスを通していましたし、ブロックの間を通され過ぎている印象もありました。



 こういった場面があったため、最終ラインが無理に前に潰しにいくプレーが減って、前半途中から全体が下がりがちなってしまったように思います。

 失点は免れたとはいえ36分のような攻撃を受けていましたし、このままでは後半は厳しいのではないかと感じていました。

 しかし、実際の試合では徳島が後半に3バックに変更してバランスを崩し、ジェフの流れになっていった印象です。


 ただ、守備に関しては変わらず、課題があるのではないでしょうか。

 サイドでパスを繋がれた時にどう対応し、どうバランスを取るのか。

 ラインを維持するのであれば、縦パスに対して誰が対応して、どのようにカバーするのか。


 さらにボックスで守るのであれば、縦パスのコースをうまく消す必要があると思います。

 基本的には前半途中からのように全体のラインを下げて守りたくはないのでしょうし、無理に追わないということであればより全体のバランスといったものが要求されてるのではないかと思います。

2018-11-04

[] 徳島のサイドを突いて2-0の勝利

 ジェフはホームということもあってか、運動量で相手を上回っていた印象です。

 ただ、山形戦、大分戦とは違ってハイプレスをかけるような形ではなく、特に前半はボックスを作って戦っていました。

 大分戦での敗戦を経て、無理はしない形になったということでしょうか。


 しかし、岐阜戦でも同じ戦い方をしていた印象でしたが、0-2で敗れています。

 大きな違いは徳島の状態があまり良くなかったことと、やはり相手が攻撃的に出てきたこととではないでしょうか。

 山形戦のようにサイドの裏を突くカウンターから、流れを掴めた試合ではないかと思います。

■セットプレーからジェフが先制

 ジェフは近藤、乾がメンバー外になり、増嶋、下平がスタメンに。

 大野、為田が控えに回って優也、町田がスタメン復帰。

 控えからはラリベイが外れ、指宿、エベルト、真希が入りました。


 連敗中の徳島も藤原、井筒を控えに回して、キム・ジョンピル、ブエノがスタメンに。

 控えGKにはジェフで、強化指定選手になったこともある松澤が入りました。

 ベンチには、2016年J1得点王のウタカや押谷なども入っています。



 徳島はここ最近3バックでプレーしていましたが、この日は4-1-3-2でスタート。

 CBに石井とブエノ、キムが右SB、内田が左SBで、アンカーに岩尾。

 2列目が右から小西、表原、杉本で、2トップがバラルと前川になりました。


 序盤から増嶋が危険なタックルでイエローカードを受けるなど、荒れた展開となります。

 しかし、9分にジェフが先制。

 左サイドからのCKを船山が蹴ると、ニアで増嶋が競り勝ちゴール。



 18分には徳島の攻撃。

 前川が下がって楔のパスを引き出すと、ゲリアが釣り出されて最終ラインが空きます。

 内田が落としを受けてクロスを上げますが、フリーになっていたバラルと表原には合わず。


 21分、ジェフの攻撃。

 CKの流れから一度は弾かれたボールをジェフが拾い返すと、右サイドで熊谷が持ちます。

 そこからスルーパスを受けた町田がシュートを放ちますが、GK梶川の正面。



 立ち上りからジェフは無理にはプレスにいかず、4-3-3でブロックを作る形。

 徳島がボールを持って、崩しに行く展開になります。

 ジェフはそこからカウンターを狙う流れに。


 32分、徳島の攻撃。

 後方から裏へのロングパスに対して、GK優也が飛び出してクリア。

 これを前からが拾ってロングシュートを狙いますが、優也がヘディングで跳ね返します。



 35分、ジェフのカウンター。

 船山から左サイドへ大きく展開すると、町田が受けて下平の鋭いクロス。

 これをGK梶川が弾き、茶島が拾って町田が受けてシュートを放ちますが、最後は船山がハンド。


 その直後には徳島の攻撃。

 左サイドでパスを繋いでいき、内田が中央の岩尾へ。

 岩尾からのパスを受けた表原がミドルシュートを放ちますが、GK優也が対応。


 44分、ジェフは鳥海が負傷交代でエベルトを投入。

 そのまま1-0で折り返します。

■後半序盤に猛攻をかけ2-0で勝利

 ビハインドの徳島は、後半からブエノ、石井、キムの3バックに変更。

 右に表原、左に内田で、ダブルボランチに岩尾と小西。

 1トップにバラルで、2列目に杉本と前川が並びました。

 

 しかし、50分にはジェフがカウンター。

 左サイドで町田がブエノからボールを奪うと、そのまま持ち上がってスルーパス。

 船山が受けてシュートを放ちますが、GK梶川が弾き出します。



 56分にもジェフのチャンス

 左サイドで矢田と町田が繋いでいき、町田がふわっと浮かせたクロス。

 これを船山が頭で合わせますが、GK梶川が正面でキャッチ。


 後半からジェフの猛攻が続くと、60分に徳島は再び4バックに戻しました。

 一方、ジェフは小島と熊谷のダブルボランチによる4-2-3-1に変更。

 62分、徳島はバラルを下げてウタカを投入します。



 68分、徳島は杉本を下げて佐藤を投入し、佐藤とウタカの2トップに変更。

 69分、ジェフの決定機。

 熊谷からの縦パスが相手選手に当たってスルーパスのような形になり、町田からのボールを矢田が受けてシュートを放ちますが、GK梶川の正面。


 その直後には、徳島の決定機。

 後方からのロングボールに優也が飛び出し、増嶋の交錯するような形に。

 こぼれ球を拾ったウタカが無人のゴールにシュートを放ちますが、ゴールライン際でゲリアがカバー。



 75分にも徳島のチャンス。

 右サイドからウタカがドリブルで持ち上がっていき、中央へ。

 佐藤が触れば1点というボールですが、合わせきれず。


 徳島が攻め込む展開でしたが、80分に表原を下げて押谷を投入。

 佐藤と押谷の2トップになり、ウタカが2列目に移りました。

 その直後、ジェフは矢田を下げて工藤を投入。



 85分、ジェフが追加点。

 CKの流れからジェフがボールを拾って、熊谷が左サイドへと展開。

 町田がクロスを上げると、ニアで増嶋が軌道を変えて小島が合わせてゴール。


 88分、ジェフは船山を下げて指宿を投入。

 ジェフはそのまま試合をクローズ。

 2-0で3試合ぶりの勝利となりました。

■サイド攻撃から流れを作ったジェフ

 徳島は4-1-3-2で、攻撃的なシステムとなっていた印象です。

 守備時は1ボランチで守るので、ジェフのインサイドがサイドに流れると、ボランチがサポートへ行けず、後手に回る傾向があった。

 そこで後半からは3バックにしたのではないでしょうか。


 しかし、3バックに変更してからもWBの守備意識が低く、さらに劣勢に立たされてしまった。

 そのため、4バックに戻したということなのでしょう。

 結局3バックせよ4バックせよサイドの守備を厚く出来ず、ジェフの戦い易い展開になったのではないかと思います。



 ジェフからすれば、その薄いサイドを素早く仕掛けて攻撃に結び付ける。

 イメージとしては、山形戦にも近い展開だったのではないでしょうか。

 あの時はよりプレスをかけていた印象もありますが、パターンとしては同様のものだったと思います。


 また、徳島は全体的に元気のない印象で、パスミスも多く守備への戻りも遅かった印象です。

 パスを繋いで攻め込む展開の構築に関してはさすがと感じる部分もありましたが、POもなくなってモチベーションも下がってしまったのでしょうか。

 ゴール前への勢いにも欠けていた印象で、どこかパスを繋ぐことが目的になってしまっていたようにも感じました。



 また、ウタカはやはり個人技はあるものの、このチームのリズムとは合わないところがある気もしますね。

 80分に中盤に下げてからは、ますますウタカのところでブレーキがかかってしまっていたように感じました。

 それまでの流れは悪くなく、まだ1点差だっただけに、あの交代もどうだったのかなと思います。


 一方でジェフの守備は前半からボックスを作って守っていましたが、30分過ぎから押し込まれる時間帯が長くなってしまいました。

 それによって中盤最後方の岩尾が高い位置で前を向いてしまい、そこから攻撃を作られていました。

 あの展開があのまま続けば、苦しかったのではないかと思わなくもありません。



 しかし、後半からジェフが猛攻を仕掛けられたことで、その流れをせき止めることが出来た。

 あの時間帯に1点を取れなかったことは残念でしたが、前半の流れのままでは怖かっただけに、あそこで攻め込めたのは良かったように思います。

 試合前に「ロドリゲス監督は選手やシステムを動かし過ぎる傾向がある」と話しましたが、それが試合中に出てしまったのかなとも感じます。


 相手が再び4バックに戻してからは、ジェフが4-2-3-1にして矢田が岩尾をマーク。

 簡単に振り切られる場面もありましたが、珍しく相手対策をして効果が出た展開だったのではないでしょうか。

 リードしていたことが大きかったのでしょうが、ジェフとしては珍しくうまく試合を運べた日だったように思います。



 ただ、徳島はこれで6連敗。

 その間の得点は1点のみと厳しい状況で、相手の状況は差し引いて考えるべきなのでしょう。

 また、先日ジェフを相手にするときは、丁寧に戦うことが重要ではないかと話しましたが、そこに徳島は欠けていたように思います。


 それをもっとも感じたのが、サイドの守備だったのではないでしょうか。

 逆にジェフとしては、ストロングポイントのサイド攻撃から流れを作れた試合だったと思います。

 ただ、そこを警戒された時にどう戦うのか…というのが、長らくの課題であることもまた事実なのではないかとも思います。

2018-11-02

[] パスサッカー3連戦の最後は徳島

 11月に入り、今年も残すところあとわずか。

 ジェフは今週末、ホームで徳島と対戦します。

 大分、岐阜に続いて、パスサッカーを展開するチームと戦うことになりますね。


 ただ、パスサッカーと言っても、それぞれに意図は違うように感じます。

 大分は相手を引きつけておいて、揺さぶり、縦に展開する。

 そうやってピッチ全体を使い、相手の薄いところを作って、そこを鋭く突くパスサッカー。


 岐阜は選手が密集する傾向があり、その中でポストプレーなどを効果的に使って、周りの選手に前を向かせるサッカー。

 大木監督はウイングにポストプレーを求めることもあり、古くは甲府で190cmのバレーをウイングに置いてサイドで起点になりながら、ゴール前にも飛び出す攻撃をしていました。

 ジェフ戦での田中のプレーには、当時の甲府も思い出しました。



 徳島は2列目の選手を中心に相手の間で受けたり、裏へ飛び出したり、ポストプレーをしたりといったパスサッカー。

 後方からのパスを引き出して、動きながらボールを受けて、相手を錯乱させるというのが特徴ではないでしょうか。

 かなり流動的なサッカーをしている印象です。


 ただ、今シーズン前半の徳島は、得点力面で苦労し勝点を伸ばせず。

 そこでシーズン途中にウタカ、バラルといった強力なFWを獲得し、夏場には大きく成績を伸ばしました。

 しかし、現在はその勢いも止まり、6戦勝ちなしの5連敗となっています。



 やはりFW渡の移籍は大きかったということでしょうか。

 流動的なサッカーをしているだけに、FWが裏に飛び出してゴールを狙うだけでなく、縦に抜けることによってスペースを作るという効果が大事だったのかもしれません。

 バラルは得点力が高い選手ですが運動量豊富なタイプではないでしょうし、ウタカもボールも持ちたがる傾向があり攻撃のリズムが悪くなるのかなと思います。


 また、昨年から感じてはいましたが、ロドリゲス監督は選手やシステムを動かし過ぎる傾向がある気がします。

 例えば今季加入したシシーニョなどは一時1ボランチで定着していましたが、9月に入ってシャドーに戻されると前々節東京V戦ではSBでプレーし、前節横浜FC戦ではスタメンを外されています。

 単純に力不足という判断なのかもしれませんが、頻繁に選手を変えるために攻撃の柱が固まっていないのではないかという印象を受けます。


 現在の徳島は10位まで順位を落としており、このままいくと昨年の7位より成績を下げることになります。

 さらに終盤の大きな失速も加味すると、もしかしたら来年は体制を変える可能性もあるのでしょうか。

 ただ、そうなると、さらに低迷しているジェフはどうなのか…という話にもなってくるように思いますが…。



 ジェフは大分に続いて岐阜にも完敗といった印象で、選手も元気がなかったように思います。

 ただ、むしろよくここまで気持ちを切らさずに戦ってきたな…という気持ちもあります。

 もちろんプロとしては最後まで全力で戦うというのが基本ではあるのでしょうが、プロだからこそ納得のいかない部分もどこかにあるのかもしれませんし。


 また、元気がなかったとはいえ、最低限のプレーはしていたと思います。

 これが海外のチームになるともっと明白にやる気のない時は戦わないことが多いと思いますし、日本代表の親善試合に呼ばれたチームなどははっきりと気持ちが切らしてしまうことが多いですね。

 日本人の教育方針として「ダメでも最後まで頑張る」というものがあるから大きく気持ちが切れることは少ないのでしょうし、逆にその分「ここぞという時に頑張る」といったずる賢いやり方は得意ではないのかもしれません。



 それよりも個人的には大分、岐阜とパスサッカーのチームと戦ったことで、攻撃の質に差を感じたことの方がショックでした。

 ジェフの攻撃は、サイドに人数をかけて縦に仕掛けることとプレスをかけることによって相手を押し込む。

 そして、相手を押し込むことによってセカンドボールを拾いやすくして、ボランチが高い位置を取って縦へ…という展開が狙いと言えるでしょうか。


 ただ、そこから先の攻撃に関しては靄がかかったように不明瞭な印象で、ボール支配率は高いものの"パスサッカー"という印象は全くないですね。

 だから、山形戦のように相手にスペースがある状況で、シンプルに縦に仕掛けてチャンスメイクという段階でゴールが決まれば、ジェフが優位に戦える。

 しかし、そこでゴールが生まれず、相手がスペースを消すような展開になると苦戦してしまいますね。



 基本的には人数をかける捨て身のサッカーがベースとなっているような状況なだけに、得点は生まれやすい傾向はあるのかもしれません。

 ただ、その分、失点も多いので「攻撃がうまく作れている」という印象を、あまり受けないように思います。

 それがこの2試合で、より明確に出てしまったのかなといった印象です。


 徳島戦もパスサッカーを展開してくるチームではありますが、5連敗ということで決して状況は良くないのではないかと思います。

 さらにジェフのホームということで、追い風もあるのではないでしょうか。

 いいところのないシーズンとなっていますが、最後は意地を見せてほしいところだと思います。

2018-11-01

[] エスナイデル監督「決める時は決めるという覚悟を」

 岐阜戦後、エスナイデル監督はこのようなコメントを残しています

エスナイデル監督「バイタルエリアに入ったときの決定率を高く、決める時は決める、という覚悟を持ってプレーしてほしいと思いました。」

 茶島も「前半のチャンスを決めきれなかった」、「先に点を取っていれば失点を避けることもできたかもしれない」と話しており、チャンスを決めきれなかったことが敗因という話になったのでしょうか。



 ただ、決して決定的なチャンスの多い試合ではなかったと思います。

 13分の茶島のシュートも角度はなくコースを消されていたので、簡単に決められるような状況でもなかったはずです。

 67分にも茶島が仕掛けて船山がシュートを狙っていますが、船山にはマークがついていましたしシュートを打てるタイミングもコースも限られていたと思います。


 対して岐阜のゴールシーンは、2つともフリーな状態でシュートまで持ち込めていたので、確実な決定機だったと言えるでしょう。

 茶島は「微妙な判定もあった」と話しており、二度あった"PK疑惑"のシーンに関して言っているのでしょうが、どちらも審判が笛を吹かなくても不思議ではないプレーだったと思います。

 何より両プレー共にジェフが崩して生まれた場面ではなかったわけで、あれを強く指摘するのはちょっと恥ずかしい気がします。



 岐阜は非常にシンプルな守備をしてきた印象です。

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 プレスに関しては、図のように1トップがジェフCBの片方を追い、SBにボールを追いやる。

 SBにボールが入ったら1トップはCBへ戻すコースを消し、トップ下はアンカーへのコースを潰す。

 さらにボールを持ったSBにはウイングがプレスにいって、自由にボールを蹴らせないようにする。


 これによってジェフのSBに苦し紛れのボールを蹴らせて、後方でボールを処理するというのが狙いだったと思います。

 岐阜は後方の守備力に若干の不安があったので、危なっかしい印象も受けましたが、それでも十分にやれていたと思います。

 また、為田がボールを持った時には必ずサイドの二人で対応して、簡単には飛び込まずに追い込むという守備をしていました。



 また、岐阜の1トップがCBを追い越して、GK大野にプレスをかけてくる場面もありました。

 この場合では岐阜のトップ下がCBにプレスにいってコースを消し、アンカーにはボランチが前に出て対応していたように思います。

 このあたりのプレスのかけ方を見ても、しっかりとジェフを研究して対応していたように感じます。


 やはりジェフ対策としては、4バックの方が守りやすいように思います。

 ジェフはサイド攻撃がメインとなっているため、相手としてはサイドに人数をかけて守りたいのだけど、3バックでシンプルにサイドに人数を増やすと5-4-1になってしまう。

 そうなるとどうしても前から追い切れずに押し込まれやすいので、4バックにして初めからサイドを2枚にして守った方がバランスよく守れるのではないでしょうか。



 対するジェフとしては相手の1トップがジェフの2CBとGKを追う形になっていたわけですから、そこで素早くボールを回してフリーな選手を作り、ビルドアップを開始したいところだったのではないでしょうか。

 しかし、この試合でも後方のパスワークの質に課題を感じ、相手の思惑通りプレスにハマっていったように思います。

 さらにボールをサイドに押し込まれたところから為田に供給しても、窮屈な状況でダブルマークにあって打開できなかったという印象の試合でした。


 また、この試合では船山を1トップにしたため、シンプルなクロスではゴールを期待しにくい状況となっていたように思います。

 13分の場面のようにカウンター気味に素早く攻め込めば船山の良さも出せるのでしょうが、そういった攻撃の回数は少なかった。

 船山が1トップでも左右のSHが強引に仕掛けてクロスという攻撃パターンが多かった印象で、どういった狙いで船山を1トップに起用したのでしょう。



 ラリベイも年齢からくる衰えがあるのか、現在は動きがもう1つですので、スタメンは厳しいという判断だったのかもしれません。

 さらに指宿もメンバー外だったので、何らかの問題を抱えていたということでしょうか。

 しかし、前々節大分戦でも一時的に船山の1トップにシフトしていますし、意図的にやっているのではないかとも思います。


 となれば、この終盤に来てまた新たな形にシフトしようとしているということなのか。

 テストをすることに関しては一概に悪いこととも言えないでしょうが、エスナイデル監督の場合は選手の配置は変えても、細部までは落とし込まずに選手任せになっている印象です。

 そのため、どうしても配置を変えた当初は、手探り感が否めないように感じますね。



 なお、岐阜のホームで無失点試合は、6月2日の水戸戦以来だったそうです。

 アウェイでは前々節松本戦でのスコアレスドローと6月10日の讃岐戦で無失点を記録していますが、いずれにせよ失点の多い状況だったのは間違いないようです。

 岐阜の状態も良くなってきているのかもしれませんが、そういった相手に点の取れなかったジェフの攻撃面にも課題を感じた試合だったのではないでしょうか。


 岐阜もジェフを研究してきたとは思うのですが、やっていることに関しては極めてシンプルだったと思います。

 決まった守り方を丁寧に実行しただけという印象で特別な守り方をしていたわけではないと思うのですが、ジェフにとってはそれだけでも苦戦する要因となってしまう。

 逆に考えるとジェフは全体的に"雑"な戦い方をしている印象を受け、攻守において丁寧に穴なく戦う相手に苦戦する傾向がるような気がします。