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北の考古学─日々の着想

2017-10-18

縄文は生きている


11月刊行予定の『縄文の思想』(講談社現代新書)。
目次は以下のようになっております。
(目次くらいはブログに出してもいいんじゃないですか、といっていただけましたので)。

網野善彦の海民論と折口信夫のまれびと論を、考古学神話によって接合しながら縄文に遡及しようとする画期的な試み。列島文化論にこれまでにない視野をもたらす、具体性と新規性に富んだ濃密な縄文論。本書紹介の拙文は、講談社のPR誌でも取り上げていただく予定です。


はじめに
生き残る縄文/なぜ共通する神話・伝説があるのか/周縁・まれびと・修験者/アクチュアルな生の思想/なぜいま縄文なのか

<序 章 縄文はなぜ・どのように生き残ったか>
縄文はなぜ・どのように生き残ったか/文化とヒトの弥生化/縄文の継承と変革/閉ざしつつ開く/本書の構成─第1章/本書の構成─第2章/本書の構成─第3章/本書の構成─第4章

<第1章 海民と縄文──弥生化のなかの縄文>
【1 残存する縄文伝統】
現代に残る縄文習俗/海民と抜歯/イレズミ・縄文・ケガレ/縄文人的な弥生人/隼人に似る人びと/糸満漁民と縄文/なぜ白人渡来説が唱えられたのか/九州西海岸のアイヌ語地名/アイヌ語は縄文語か/隼人言葉のなかのアイヌ語
【2 海民の誕生】
貝殻と縄文ネットワーク/海民の誕生/九州へむかう縄文人/非モノカルチャーとしての縄文/出雲方言と東北北部方言からみえること

<第2章 海民とアイヌ──日本列島の縄文ネットワーク>
【1 海民のインパクト】
生態系からみた北海道/「旧石器的生業体系」の社会/「あわい」に生きる/続縄文人の劇的な変化/なぜ命がけの漁なのか/量から質へ/威信の可視化/列島を往来する海民/海民のインパクト
【2 交差する北の海民・南の海民】
古墳社会との交流/交流を担ったのはだれか/礼文島でみつかった刀装具/海民の刀/南下する北の海民/オホーツク人と続縄文人/オホーツク人と古墳社会の祭器/オホーツク人と海民
【3 離島の墓に眠るのはだれか】
奇妙な墓/さまざまな時代と産地の玉/葬られたのはオホーツク人か/大陸起源説を疑う/海民独特の葬法/被葬者を推理する/奥尻島でおこなわれた海民の祭祀/阿曇氏との関係
【4 謎の洞窟壁画】
洞窟と古代の北海道/洞窟壁画の発見/定説化する大陸起源/壁画をみなおす/古墳壁画との一致/海民の古墳/なぜ余市周辺なのか/なぜ島嶼と海辺なのか

<第3章 神話と伝説──残存する縄文の世界観>
【1 共通するモティーフ】
周縁の人びとの世界観/川をのぼるワニ/ワニとはなにか/エビスとワニ/アイヌ伝説との一致/海と山の神の往還/なぜ山頂に海があるのか
【2 他界の伝説】
なぜ会うことを拒否するのか/海民の他界観/他界の入口としての洞窟/南島と洞窟/具現化される他界/修験者との関係/洞窟と修験者/なぜ聖域をヤマとよぶのか/黄泉の国神話との関係/反転するモティーフ
【3 縄文神話とその変容】
縄文起源の神話/農耕民のなかの継承と断絶/変容のパターン/海の神と山の女神の婚姻/共通する海民の神話/『古事記』が伝わったのか
【4 伝播した海民伝説――アイヌの日光感精・卵生神話】
渡来人の伝説/日本列島の日光感精説話と卵生説話/アイヌ神話とアメノヒホコ/なぜ二つの玉なのか/語られてきた異伝/海民としてのアメノヒホコ/九州の海民とアメノヒホコ/神話・伝説の歴史性

<第4章 縄文の思想──農耕民化・商品経済・国家のなかの縄文>
【1 呪能と芸能】
縄文の思想/狩猟する海民/卜部・亀卜・卜骨/海民と占い/動物の供犠/海民と山民の呪能と芸能/王権と縄文/「蕃人」の思想としての「まれびと」/獣に仮装する「まれびと」/非定住民と芸能/古代アイヌの呪術/「化け物」としての縄文/現代に生きる呪術的世界/自然現象を操る
【2 贈与と閉じた系】
なぜ神饌を売買するのか/贈与への執着/無縁化の装置/中間的なるもの/イオマンテの機能/矛盾と葛藤/閉鎖的な婚姻関係/閉じた系
【3 平等と暴力】
神のまえの平等/共産主義者の村/排除される野心/自由自治/海賊と傭兵/「余りにも古い精神の遺存」
【4 動的な生へ】
生の肯定/同化と排他の「あわい」/喧噪の思想/海民史観から縄文史観へ/平地人を戦慄せしめよ
    
おわりに

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