サークルスペースでのチラシ配り

献本だらうが気にしなくても良いけどねぇ - 雑念雑記はてな出張所にコメントした件もうちょっと書いてみる。


献本はサークル同士でのやり取り。
類似するケースで一般参加者(買い手)でも遭遇するのが、サークルスペースでのチラシ配り。スペース前に通りがかった人に無差別で配るチラシ。
個人的には苦手なんだよね。もらうも地獄、もらわないも地獄。


街角のポケットティッシュ配りとはわけが違う。あれはバイトだ。ノルマだ。ただ無心で配ればいい。バイト代という対価が最終目的なのであって、配るという行為は目的を得るための手段に過ぎない。もらう(断る)側も淡々と対処できるし、心も大して痛まない。


対してイベントでチラシを配るのは、バイトでもなければノルマでもない。当事者(書き手或いは売り子)が自ら、自分のサークル、作品を知ってもらいたいという強い動機付けのもとで能動的に行う行為だ。配ること自体が目的。だからもらう(断る)側もそういう心構えで対応することになる。


この場合、もらう側としては三択しか許されない。

(1)無視して通り過ぎる
(2)軽く会釈して、またはすみませんと断って通り過ぎる
(3)受け取る。(でも興味が無い場合は結局後で捨てるしかない)

どの選択肢も良心にちくりと刺さるのが避けられないのがつらい。
双方がハッピーになれるパターンが無い。受け取って家まで持ち帰る場合というのはそのサークルまたはジャンルに興味がある場合に限られるわけで、そういう場合は通りすがりと言わず自分の方からペーパーくださいとかいうパターンなので無差別なチラシ配りのケースとはそもそも異なる。


配る側ってどういう心境なんだろうか。
捨てられてもダメモトのつもりで配ってるんだったらいいんだけど。