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身辺雑記 - ardbeg1958 このページをアンテナに追加

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2015-07-27

[][] HOPE I DON'T FALL IN LOVE WITH YOU

【勝手に訳詞シリーズ】

蒸し暑い夜に、なお暑苦しい Tom Waits のナンバーを(笑)

中年男性の妄想を描いた情けない歌。

"HOPE I DON'T FALL IN LOVE WITH YOU"

直訳すると「君と恋に落ちないように願う」というタイトルですが、もっと拗ねた感じで「そんな気はないけどさ」としてみました

D


そんな気はないけどさ

惚れたって落ち込むだけだし

音楽が流れて俺には君の気持ちがわかるような気がするな

ビール片手の俺に君が話しかけてくるようだ

まあ、そんな気はないけどさ


ああ店は混み合って、人だらけ

こっちへ来なよと言いたいな

もしこの老いぼれの側に座ってくれたなら

楽しくさせて嫌なことだって忘れさせられるぜ

夜がふける頃には

すっかり打ち解けあってさ

いや、そんな気はないけどさ


夜が男の気持ちをくすぐるのさ

君にはこんな老いぼれ猫の気持ちはわからないだろうな

ふりかえると

煙草に火を点けた君

俺が点けてやるよと言えたらな

まあそんなことはできなかったし

そんな気もないけどね


君も俺みたいにひとりきり

夜もふけて、話し相手が欲しいだろ

振り返って君を見る

君も振り返って俺を見る

君の隣にいた奴は席を立っておさらばさ

君の隣が空いている

でも君だってそんな気はないだろう?


店もそろそろ終わり

音楽もだんだん消えていく

ラストオーダーにビールをもう一杯

振り返って君を見る

君はいない

失われた君の姿を探す

もう一杯飲まずにはいられないな

そうさ君に惚れちまったようだ

2015-07-16

[] 彼女について

彼女について (文春文庫)

彼女について (文春文庫)

この一つ前のエントリでご紹介した

大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル (岩波ジュニア新書)の中で言及されている2冊の書籍のひとつです、リベンジマニュアルの著者も引用していましたが 180ページの

「君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ」

という言葉は、世の中に対しどうやって恨みを晴らしてやろうかと考えるあまりに、自分自身を損なってしまいがちな人にとって気持ちを切り替える気付きの言葉ともなり得るものでしょう。リベンジマニュアルの作者の方はなんとか気付くことができたようでした。

とはいえ、現実的にはちょっとしたヒントを与えられるだけで自分自身でそれに気が付ける位なら、自己否定のネガティブスパイラルには入って行かない筈なので、この書籍もやはり大切な人を支えたい周りの人にこそ大きな価値があるのかもしれません。示される様々なエピソードが様々な示唆に富んだ小説だとは思うのですが…少なくとも終わりの直前までは。

物語としては途中から段々違和感が生じてきて、最後にその違和感の正体が明かされたとき、なんだかがっかりもしました。まあ小説だからそれでも良いという考え方もあるのでしょうが、そうすることによって救われるものも救われないような気がしたのです。まあこれは読者の勝手な思い込みで作者はそもそもそんな「効果」は考えていないと言うのかもしれませんが。

次のエントリーでは、言及されていたもうひとつの作品 ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC) を取り上げます。

2015-07-01

[] 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル

岩波ジュニア新書です。

タイトルだけ読むと、いじめに対する具体的な反撃手法が書いてあるのかと思えますが、実際の内容は著者自身が鬱々とした自分の内面を振り返りそこから抜け出すための決意をするまでを書き留めたものです。

ご本人の辿り着いた結論は言葉にしてしまえば単純で

  • 人の評価は気にしない
  • いやなひととは付き合わず関係を単に断つ

ということなのですが、この結論そのものは「岩波ジュニア新書」を手に取る層であろう「悩みまっただ中の中高生」には響き難いかと思いました。

ということで、想定対象読者層にはあまりオススメできない本だなとは思ったものの、私自身がこの本を読んでなんとなくわかった気になったのは「自己評価をどうしても下げたがるひとの心理」の一端です。

極端に他者の評価軸を気にしてしまうゆえに、自分の思いを押しこめながら振舞いがちになる。にも関わらずその世界で少しでも否定されればこの世の終わりのように落ち込み、逆に受け容れられればられるほど疑心暗鬼が育っていく。その結果なにもかも投げ出して破綻に突き進んでいしまう。そうした苦しい軌跡があまり飾ることなく淡々と書いてありました。内容に寄り添いながら読むには少々辛い本ですが、身の回りにそうしたことを感じさせる近親者や友人、知人がいる方には参考になるかもしれません。

「人の目なんか気にするな」と私達はアドバイスしがちですが、結局そう言われてもご本人はなかなか救われないということもよくわかります。難しいことです。

著者が最初に書いたような「結論」にたどり着くのはある意味必然だったとも言えるでしょう。新書ではこうした「結論」を見出したところで終わっています。これから何年かした後に、またそこまでを振り返って何かを書き記して貰えたらと思います。

2015-06-02

[] 9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学

正直に言いますと、私は大江千里という人のポップな音楽にあまり興味がなくて、ヒットした曲もあまり知らない有り様でした*1。そんな私でも、手にとって読み始めたあとは一気に引き込まれました。

これは47歳で思い立ち、最低限の荷物と愛犬と共にニューヨークにある音楽大学 The School of Jazz at The New School in NYC にジャズピアノの勉強のために留学した大江千里さんの、留学から卒業までの様々なエピソードを綴った書籍です。

日本の音楽界ではそれなりの実績を積んだ自負のあったポップス語が、ジャズ語の現場では全く通じず、半分以下の年齢の20歳そこそこの同級生にも呆れられたり、蔑ろにされたりもする日々。

一見自由気ままにみえるジャズ・アンサンブルを支える、呆れるほど根気のいる修練の日々、日本人として身に染み付いているリズムと、ジャズ・ブルースとのリズムの相克。

様々な苦労をしながらそれでも音楽で多くの喜びや哀しみを分かちあいながら人々が繋がって行くさまは、読むライブのようにこちらに響いてきます。

音楽好きなら、たとえジャズ好きでなくてもお勧めできる一冊。

自分が中高年になってしまい、もう何も挑戦できなくなってしまったのではないかと密かに心が縮んでしまっているひとにもお勧めできる一冊だと思います。

[] Boys Mature Slow

ちなみに大江さんは、いまは無事ジャズプレイヤーに転身し、主に米国を中心にライブ活動をしているようです。以下は卒業後、自らレーベルを立ち上げ、リリースした最初のジャズアルバムです。本にはこのアルバムへ向けてのあれこれも書かれています。

Boys Mature Slow

Boys Mature Slow

「男の子は時間をかけて成長する」。すこし気取ったタイトルですが、本を読めばそれも納得できる内容です。

[] BLUE GIANT

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

あの山岳救助の名作「岳(1) (ビッグコミックス)」を描いた石塚真一さんの劇画です。ジャズに目覚めテナーサックスプレイヤーを目指す男の子の話。

現在5巻まで出ています。これだけ読んでも面白いのですが、先にご紹介した「9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学」と併せて読むと、味わい深さが増しますね。

特に主人公の男の子にテナーサックスを手ほどきする、一流を目指し手の届かなかった中年プレイヤーのエピソードなどが、改めて読むとその心情への共感が深まるような気がします。

*1:今回あらためて YouTube を観てもあまりピンとこない始末

2014-11-28

[] 3月のライオン(10)

最新刊がでました。やはり素晴らしい。

心が濁ったときはこの本を読んで清めることにします(笑)。いつもながら難しいテーマを丁寧に扱っているなあという印象です。

先の(9)から随分間が開いているなと思ったのですが、作者の方は入院なさるなど体調を崩されていたのですね。

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)