電気電子・情報関連5学会、日本の電気電子・情報関連卓越技術データベースを公開(2007-11-03)
映像情報メディア学会、情報処理学会、照明学会、電気学会、電子情報通信学会の電気電子・情報関連5学会と国立情報学研究所(NII)が共同で日本の電気電子・情報関連卓越技術データベースを公開した(2007-11-03)。
・日本の電気電子・情報関連卓越技術データベース
http://www.dbjet.jp/
・映像情報メディア学会
http://www.ite.or.jp/
・情報処理学会
http://www.ipsj.or.jp/
・照明学会
http://www.ieij.or.jp/
・電気学会
http://www.iee.or.jp/
・電子情報通信学会
http://www.ieice.org/
・国立情報学研究所(NII)
http://www.nii.ac.jp/
1980年代を中心に情報処理、照明、通信、電気・電力、電子・デバイス、放送の各分野で行われた技術開発を案件ごとに詳しく紹介している。入口が専門家向けと入門向けに分かれており、専門家向けでは年表形式で、入門向けでは実際にその技術が用いられている家庭内の利用シーンという切り口を持っており、インターフェースが工夫されている。
このデータベースには他にも工夫が多く感心させられる。たとえば、個々の技術紹介のページでは関連する文献やウェブサイトを紹介し、その技術に関連する技術を検索できるようになっている。また、専門家向けと入門者向けのコンテンツ間に相互に行き来できるリンクが置かれているのも便利な点だ。たとえば、
・トロンの開発研究(入門向け)
http://www.dbjet.jp/pub/cgi-bin/detail_jr.php?id=6
・TRONに関する技術(専門家向け)
http://www.dbjet.jp/pub/cgi-bin/detail_pro.php?id=6
の間は、ページの右上にある
入門向け 専門向け
というリンクをクリックすることで、行き来できるようになっている。
だが、こういったサイトの使い勝手の上での工夫以上に特筆すべきは、
・FAQ(よくあるご質問)(専門家向け)
http://www.dbjet.jp/pub/pro/faq.html
・FAQ(よくあるご質問)(入門向け)
http://www.dbjet.jp/pub/junior/faq.html
のわかりやすさだろう。特に
- だれがこのデータベースを作ったのですか?
- 作るためのお金はどうしたのですか?
- 卓越技術はどうやって決めているのでしょうか?
といった項目は非常にわかりやすい言葉で書かれており、アカデミックコンテンツのFAQの良い手本となるだろう。
なお、一つだけ気になる点を挙げておこう。
・お問い合わせ(専門家向け)
http://www.dbjet.jp/pub/pro/inquiry.html
・お問い合わせ(入門向け)
http://www.dbjet.jp/pub/junior/inquiry.html
があるのは良いのだが、入力する必須項目として氏名や郵便番号を指定しているにも関わらず、SSLによる暗号化処理が行われていない。専門家向けのお問い合わせでは、住所や電話番号も入力必須になっていることを考えると、利用者の安全のためにSSL対応をはかるべきだろう。