2009-11-02(Mon):

シンポジウム「“ツタエルコト”はどこにある!?−科学コミュニケーションと学術コミュニケーション」
(於・東京都/日本科学未来館 みらいCANホール)
http://science-in-society.blogspot.com/2009/09/blog-post.html

2009-10-10(Sat): 岡山市内を探訪

昨日の研修終了後、もう一泊したので今日は一日岡山観光。

まずは、営業距離が日本で一番短い路面電車岡山電気軌道に乗って、かねてから一度訪ねてみたかった岡山市立オリエント美術館へ。

岡山電気軌道
http://www.okayama-kido.co.jp/

岡山市立オリエント美術館では、企画展「岡山市立オリエント美術館30周年記念 オリエント美術館の中のアッシリア」を拝見。

岡山市立オリエント美術館
http://www.city.okayama.jp/orientmuseum/
・オリエン太の美術館日記
http://orienta.exblog.jp/

当館所蔵アッシリアレリーフ「有翼鷲頭精霊像浮彫」とそのモティーフになったといわれるクロハゲワシ剥製の対比展示。

・「アッシリアとペルシア」(オリエン太の美術館日記、 2009-10-02
http://orienta.exblog.jp/10291752/

は確かに素晴らしかった。「有翼鷲頭精霊像浮彫」は複数枚で構成されるレリーフの一枚で、他のレリーフ大英博物館デンマーク国立博物館に収蔵されている。こういった世界中に点在する資料をデジタルアーカイブとしてウェブ上で再構成できようになると楽しい。

岡山市立オリエント美術館 - 有翼鷲頭精霊像浮彫
http://wwwgen.city.okayama.okayama.jp/cgi-bin2/orient/orient.cgi?obj=Detail&SyuzoNo=sc00172320

岡山市立オリエント美術館の小さな工夫で感心したのが、館内外の案内表示にオリエント美術館らしいこだわりがあったこと。こういった細部へのこだわりが、「らしさ」を演出している。

ただ、ミュージアムグッズにはいささかがっかり。「有翼鷲頭精霊像浮彫」を使ったグッズはあるものの、身につけたくなるほどの良さがなかった。また、全般的にエジプト美術を模したグッズが多かったのも残念。「オリエント」にこだわった商品開発を期待したい。

次は徒歩で岡山禁酒会館へ。

・岡山禁酒会館
http://ww61.tiki.ne.jp/~kinsyukaikan/

へ。葛西賢太さんの好著『断酒が作り出す共同性−アルコール依存からの回復を信じる人々』の内容を思い出す。


断酒が作り出す共同性―アルコール依存からの回復を信じる人々
・『断酒が作り出す共同性−アルコール依存からの回復を信じる人々』(葛西賢太著、世界思想社、2007年、2100円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4790712605/arg-22/
・「書評『断酒が作り出す共同性−アルコール依存からの回復を信じる人々』(葛西賢太著、世界思想社、2007年、2100円)」(編集日誌、2007-06-26
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070626/1182788800
・宗教と霊性の研究(葛西賢太さん)
http://ktkasai.cocolog-nifty.com/figurehead/

岡山が誇る商店街である

・表町商店街
http://www.omotecho.or.jp/

を一巡し、地方出版の雄の一つである吉備人出版のオフィスを横目に見た後、林原美術館へ向かう。

吉備人出版
http://www.kibito.co.jp/

後で気づいたが、

絵図で歩く岡山城下町
・倉地克直、乗岡実、猪原千恵、万城あき著『絵図で歩く岡山城下町』(吉備人出版、2009年、1500円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4860692357/arg-22/

という面白そうな本が出たばかりだったようだ。岡山大学附属図書館池田文庫の資料を存分に使った一冊。この本の存在をせめて岡山駅に着いたときに知っていれば、

・「岡山城下町」(ノンちゃん今日もゆく、2009-08-27)
http://kibinon.blog34.fc2.com/blog-entry-122.html

で書かれているような楽しみ方ができたのに……。本、特に地元に関する本をどこに置くべきか、あらためて考えさせられる。これは書店や図書館だけの話ではなく、観光と情報というキーワードで考えていきたい。

・観光情報学会
http://harmo126.complex.eng.hokudai.ac.jp/

さて、林原美術館は、ミュージアムグッズをあてにしていたのだが、ここもいま一つ自分の胸には響かず。

林原美術館
http://www.hayashibara-museumofart.jp/
林原グループ - 美術品は語る
http://www.hayashibara.co.jp/html/bizyutu/
林原美術館 - ミュージアムグッズ
http://www.hayashibara-museumofart.jp/museum/index1.html

同美術館の収蔵品のデザインを生かした美術品・宝飾品等を開発する林原美術ミントのショップものぞいてみたが、やはりしっくりこない。博物館・美術館の収蔵品の再利用という点で非常に期待していただけに残念。

そして、ついに岡山観光の目玉である岡山城と岡山後楽園へ。

岡山城は残念ながら1945年6月29日の岡山大空襲で大部分の城郭が焼失しており、月見櫓と西之丸西手櫓のみが現存する。天守閣等は戦後に再建されたものなので、どうも近くでみると重厚感がない。むしろ、遠目に見た方が威容を感じられる。

岡山市立図書館 - 岡山空襲関連資料リスト【PDF】
http://www.city.okayama.jp/kyouiku/lib/ivent/list/200806kuushuu-list.pdf

天守閣よりは、むしろ本丸内の現物の見せ方が刺激的だった。


掘り返した初期の岡山城の石垣を半地下形式で見れるようにしていたり、本丸御殿の跡地に部屋の区画割りを示したりといった点は、城郭建築の醍醐味を実感させてくれる。

岡山城
http://www.city.okayama.jp/kankou/ujo/

後楽園は、やはり天下の名園。のんびりとした時間を満喫できた。



園内の表示にも工夫があり、園内の案内図に現在見ている方向を示す矢印が添えられている。これには感心。

・岡山後楽園
http://www.okayama-korakuen.jp/

後楽園の正門を出ると正面に岡山県立博物館がある。

岡山県立博物館
http://www.pref.okayama.jp/kyoiku/kenhaku/hakubu.htm

ここが所蔵する国宝「赤韋威鎧」を見たかったのだが、あいにく特別展「土と火のオブジェ−縄文の土器・土偶から現代備前焼まで」の開催中で常設展示は行っていないとのこと。足も棒になったので、ここで断念し、帰京した次第。

ちなみに、一日かけて回った各所は、

・岡山カルチャーゾーン
http://www.harenet.ne.jp/culturezone/

という括りで観光ルートになっている。なかなかうまい仕掛け。

2009-10-09(Fri): 岡山県立図書館 図書館職員等研修講座(レファレンス研修)で講師


今日は終日、岡山県立図書館 図書館職員等研修講座(レファレンス研修)で講師。演題は「レファレンスの限界を超えて−レファレンスのアーキテクチャーを再設計する」。

・「レファレンスの限界を超えて−レファレンスのアーキテクチャーを再設計する」
http://www.slideshare.net/arg_editor/okayamalib20091009-2195791
岡山県立図書館 図書館職員等研修講座(レファレンス研修)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/libnet/librarian/kensyu/refa/
岡山県立図書館
http://www.libnet.pref.okayama.jp/

参加者は公共図書館大学図書館学校図書館から合計40名ほど。全体的な進行・構成は以下の通り。

  • 10:00〜12:00
    • 講義
  • 12:00〜13:00
    • 昼食
  • 13:00〜14:30
    • 討論
  • 14:30〜15:00
    • 質疑・講評

講義は、第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラムや図書館流通センター(TRC)によるライブラリー・アカデミーで繰り返し述べてきた現行のレファレンスの限界を指摘する内容とし、

・「第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラムで講演」(編集日誌、2008-02-22)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080224/1203815540
・「第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラム記録集、公開」(編集日誌、2008-07-01)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080702/1214932584
・「ライブラリー・アカデミー第5回講義−「レファレンス再考」」(編集日誌、2009-02-04)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090205/1233786588
・「第6回講義−「レファレンス再考」演習」(編集日誌、2009-02-18)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090220/1235056339

「限界を超えるレファレンスのアーキテクチャーを考える」と題した討論では、

  • レファレンスは原理的には「最後の砦」足りうると仮定し、
  • 同時に、現状では、破綻することは必至な状況にあると想定し、
  • その上で、既存の枠組みにとらわれず、発想・思考すると、どのようなサービス設計が可能だろうか

という問いを立てて行った。

討論の結果、暫定的な結論として、大きく2つの論点が明確になった。1つは、レファレンスの対象の明確化であり、もう1つはレファレンスのプレゼンス向上と言えるだろう。

以下はメモとして。

まずは1つ目の論点であるレファレンスの対象の明確化について。

  • レファレンスによるサポートを必要としない利用者や非利用者、特にインターネットを活用することで一定程度の調査を自ら行える層に対しては、限られた図書館リソースを用いてサービスを提供することを過度には求めない。
  • むしろ、自分では調査を完遂できない利用者に対するサービス提供に特化する。
  • その際、すべての利用者に対してライブラリアンが対応するのではなく、調査を一定程度は行えるが、ライブラリアンのサポートを必要とする利用者が、調査を自ら行うことがまだ難しい利用者をサポートするという利用者間の助け合いサイクルをつくる。
  • ライブラリアンはレファレンスにおいて図書館外のリソース(専門家や専門機関)を積極的に活用し、図書館やライブラリアン以上に適任な専門家や機関がある場合、それらの専門家や機関を利用者に紹介することを厭わない。
  • 外部リソースや他の利用者をサポートできる利用者をネットワーク化する構造の構築と維持をライブラリアンの主務とする。

2つ目の論点となったレファレンスのプレゼンス向上については、課題としては認識を共有できたと思うが、論じ尽くすところまでは行かなかった。自分としては、まずはレファレンス協同データベースや岡山県レファレンスデータベースに収録されている事例への検索エンジン経由でのアクセスを増やすことが重要でないかとは思う。

・レファレンス協同データベース
http://crd.ndl.go.jp/jp/public/
岡山県レファレンスデータベース
http://gyoumu-info.libnet.pref.okayama.jp/infolib/meta/MetDefault.exe?DEF_HTML=META_NML_SEARCH&DEF_XSL=&GRP_ID=G0000006&DB_ID=G0000006reference&IS_TYPE=meta&IS_STYLE=default

テクニカルな点は、

2008-02-22(Fri):
第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラム
(於・京都府国立国会図書館関西館
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/forum_4.html

で述べており、その内容は、

・「レファレンス協同データベースに期待すること−Web標準API公開、レファレンス再定義」(第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラム記録集【PDF】、国立国会図書館、2008-06-30)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/forum_h19_report.pdf

に収められているので参考にしてほしい。

・「第4回レファレンス協同データベース事業参加館フォーラムで講演」(編集日誌、2008-02-22)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080224/1203815540

レファレンスデータベースをウェブに適応したものにしていくのと同時に、データの内容を付加していくことも必要だ。その意味では、岡山県レファレンスデータベースで行われている時間情報と地理情報を付加する仕組みは素晴らしい。また、熊谷慎一郎さん(宮城県図書館)が個人的に取り組んでいるような

レファ協ほめまくり
http://d.hatena.ne.jp/nachume/

のようなレファレンスデータベースにさらに追加情報を足し上げていく試みにももっと注目したい。情報を多角的に集約し、オープンな形で利用できるようにすれば、地図やOPAC(蔵書検索)との連携が進み、気がつけば図書館が提供するレファレンス事例を見て、求める答えにたどりつく人々、特に普段図書館を利用せず、レファレンスという言葉を知らない人々に、その存在を認知していってもらえるのではないだろうか。

もう1つは、レファレンス自体をもっと広い世界で行うことだ。たとえば、笹沼崇さん(ゆうき図書館)が提案している

Yahoo知恵袋やはてな人力検索のといった質問サイトに、図書館のレファレンス窓口を開設したい

・「レファレンスサービスの転換」(Sasanuma’s work、2009-05-15)
http://d.hatena.ne.jp/t_rabi/20090515
・「レファレンスサービスの転換」(「[本]のメルマガ」357、2009-05-15)
http://back.honmaga.net/?day=20090515

は非常に有効だろう。Yahoo! JAPAN在職中、Yahoo!知恵袋の企画・設計にあたった立場としては、Yahoo!知恵袋に図書館とライブラリアンが集結するようになれば、これほど嬉しいことはない。

・朝焼けの図書館員
http://www.pot.co.jp/asayake/
・ゆうき図書館
http://www.lib-yuki.net/

さて、Yahoo!知恵袋には限らないが、Q&Aサイトでのレファレンスサービスの展開に関心のある方、特に現在のレファレンスの限界を超えていきたいと思っているライブラリアンの方々、Q&Aサイトとの連携に関心があれば、ご連絡を。これは一つの形にしていきたいと思っている。

閑話休題

ともあれ、長丁場の研修であったが、10名以上が参加してくださった最後の交流会のひとときも含めて、何よりも自分自身が勉強になった。今回の研修を企画してくださった岡山県立図書館の方々、研修に参加してくださった岡山県内の図書館の方々に感謝したい。

2009-10-08(Thu): インフォ・スペシャリスト交流会第59回研究会での講演と、岡山市デジタルミュージアム、岡山市立幸町図書館の見学

もう昨日のことだが、大阪科学技術センタービルで開催されたIS Forum インフォ・スペシャリスト交流会第59回研究会で、「リアルネットワーキング時代のソーシャル系サービス活用法−ソーシャルグラフとリアルタイムコミュニケーション」と題して講演させていただいた。

・IS Forum インフォ・スペシャリスト交流会
http://www.isforum.jp/
・「リアルネットワーキング時代のソーシャル系サービス活用法−ソーシャルグラフとリアルタイムコミュニケーション」
http://www.slideshare.net/arg_editor/isforum59th20091007

この会は関西地域の情報職にある方で構成されており、実は2年半前の第52回研究会でも「Web2.0時代の「情報検索」−Web2.0が投げかける課題と可能性」と題して話させていただいている。

・「インフォ・スペシャリスト交流会(IS-Forum)で講演「Web2.0時代の「情報検索」−Web2.0が投げかける課題と可能性」(編集日誌、2007-02-22)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070226/1172442838

台風18号接近中ということで、一時は開催が危ぶまれたが、無事実施できた。前回お目にかかった方々との再会、また未知の方の出会いに恵まれたことがなによりも嬉しい。

なお、講演内容は主にTwitterを事例としたものとなっているが、必ずしもTwitterに限った話でなく、Twitterが象徴するリアルタイムコミュニケーションとソーシャルグラフの拡大について述べてみたつもり。もう少し事例と概念の関係を整理すべきだったと、反省点もあるが、昨日の講演以降、Twitterを使い出した参加者もいるようなので、まずはよしとするか。

さて、本日は甲南大学で講義の予定だったのだが、やはり台風18号の影響で大学全体が休講となったため、こちらはキャンセル。別件の打ち合わせを入れていたので、神戸近くで知り合いの方々と打ち合わせをし、その後、芦屋を見物して、岡山へ。

ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)
http://www.yodoko.co.jp/geihinkan/

駅の出口を間違えた関係で幸か不幸か、岡山市デジタルミュージアムの存在に気づいた。折角なので、9月29日(火)から10月18日(日)まで開催されている「岡山大学60周年 池田家文庫絵図展」を見ていく。

岡山市デジタルミュージアム
http://www.okayama-digital-museum.jp/
岡山大学附属図書館コレクション池田家文庫
http://www.lib.okayama-u.ac.jp/ikeda/
・「平成21年度企画展 池田家文庫絵図展、記念講演会のご案内」(池田家文庫ブログニュース、2009-09-08)
http://ikedakebunko.blogspot.com/2009/09/21.html

岡山大学附属図書館と岡山市デジタルミュージアムは協定を結び、2005年から池田文庫の展示を岡山市デジタルミュージアムで行っている。

・「岡山大学附属図書館、池田家文庫絵図展図録『日本と「異国」』電子ブック版を公開(2008-12-10)」(新着・新発見リソース、2009-01-25)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090125/1232850938

で紹介したように、「WEB展示会」と称して図録が公開されているが、施設での展示を見るのは初めて。ただ、少なくとも今回については、デジタルミュージアムでの展示という意義が見出せなかった。展示されている池田文庫の収蔵品はもちろん素晴らしいものだが、いずれも現物がそのまま展示されている状態で、デジタル技術を駆使した「再構成」(再集合、再生、修復、復元)を感じられるものでもなく、いささか拍子抜けした感を否めない。

・「日本アーカイブズ学会 2008年度第1回研究集会「デジタル情報技術が拓くアーカイブズの可能性」でコメント」(編集日誌、2008-10-04)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20081006/1223225217
・「『アーカイブズ学研究』10に「平野・後藤両氏の報告を受けて」掲載」(編集日誌、2009-06-08)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090614/1244971960

その後、ホテルから近い岡山市立幸町図書館を見学。

岡山市立幸町図書館
http://www.city.okayama.jp/kyouiku/lib/guidance/lib_saiwai.html
・西川アイプラザ
http://www.h3.dion.ne.jp/~iplaza/
岡山市立図書館
http://www.ocl.city.okayama.jp/

岡山市立幸町図書館は、西川アイプラザという総合センターと同じ建物の1階から3階に入っている。10館あある岡山市立図書館のうち、最も市内中心部にあるせいか、20時まで開館している。この日の訪問も19時台であったが、非常に活気があった。

さて、図書館を見学する際は、何か一つでも他の図書館が参考にできる工夫を探しているのだが、今回は大きな収穫があった。写真をご覧いただきたい。


新着の本やCD、DVDの表紙カバーをコピーし、さらにライブラリアンがコメントをつけて掲示している。このような掲示は、広報として非常に有効な方法だが、著作権法や出版社との関係上、尻ごみする図書館が少なくない。公共図書館の役割や意義を考えれば、出版社は本来諸手を挙げて歓迎すべきことであり、一々許諾を求めるような姿勢は、業務の効率化という観点からも改めるべきことだと思う。ちなみに、ポット出版のように「書誌情報と書影は自由にご利用ください」という意識の高い出版社もあるのだ。

・「書誌情報と書影は自由にご利用ください」(ポットの日誌、2009-08-05)
http://www.pot.co.jp/diary/20090805_001849493913381.html
ポット出版
http://www.pot.co.jp/

また、ポット出版も参加している版元ドットコムでは、

本サイトに掲載されている書影・書誌・内容紹介などすべての情報は、販売・紹介目的の場合にはご自由に使用できます。印刷物用の画像データ、より詳細な内容紹介が必要な方は、各版元、または事務局へご依頼ください。

・版元ドットコム
http://www.hanmoto.com/

という方針をとっている。岡山市立幸町図書館のような取り組みを自分の勤める図書館でもやってみよう、という場合は、ぜひ版元ドットコムを活用するとよいだろう。書誌情報と書影を自由に利用できるから、版元ドットコムに参加している151の出版社の本を積極的に収集(購入)するという方針の図書館が出てくれば、版元ドットコム側も報われるというものだ。このような循環が生まれれば、版元ドットコムに参加する出版社もさらに増えるだろうし、誰もが嬉しいサイクルになるはず。

2009-10-11(Sun): 第1回「くるくる関内」を開催

心地よい秋晴れの日。

「横浜・関内をもっと元気に!」を合言葉にしたイベント「くるくる関内」の第1回を開催しました。

・くるくる関内
http://blog.goo.ne.jp/kurukurukannai

横浜・関内をもっと元気にするための方策の一つとして、地元飲食店の活性化があります。そのための布石の一つとして、一店舗だけではなく、同じ街で営業する複数の店舗の常連とスタッフが一堂に会して、交流の輪を深めることをねらった催しですが、連休中日という日程にも関わらず、大勢の方々にお越しいただきました。

関内は通常は日曜日はお休みの店舗が多いのですが、今日はさすがに営業しているところが多く、今回はスタッフよりは常連の方々の参加が多かった印象があります。そんなご多忙な中、

・立式本格酒処「コトブキヤ酒店」
http://r.gnavi.co.jp/a356700/
コトブキヤ酒店 厨 KURIYA
http://r.gnavi.co.jp/a356701/
・匡美
http://gourmet.yahoo.co.jp/0007517082/

のスタッフの方々もご参加くださり、盛況な催しとなりました。また、従来のACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の活動を通じてご縁がある方々も顔を出してくださいました。皆さまに感謝。開催中には神奈川新聞の記者の方も取材に来てくださり、記事になるようです。

次回は横浜オクトーバーフェスト2009の終了日でもある10月18日(日)の15時から21時にかけての開催です。「横浜・関内をもっと元気に!」というマインドを共有していただける方であれば、普段、横浜・関内にお越しにならない方の参加も歓迎です。ぜひ、お気軽にお越しください。

・横浜オクトーバーフェスト2009
http://www.yokohama-akarenga.jp/oktoberfest2009/

・「まちづくりの実践−「くるくる関内」スタート、10月11日(日)、10月18日(日)は横浜オクトーバーフェスト2009へ」(編集日誌、2009-09-24)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090928/1254125931
・「ヨコハマ経済新聞に「くるくる関内」の記事掲載」(編集日誌、2009-10-07)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20091008/1254935094

396号(2009-10-12、4694部)

  • 【特報】長神風二・岡本真共同企画シンポジウム「“ツタエルコト”はどこにある!?−科学コミュニケーションと学術コミュニケーション」、11/2(月)お台場にて開催、参加受付開始
  • 【特報】第6回ARGカフェ&ARGフェスト@横浜への招待(11/12(木)開催)
  • イベントカレンダー
  • 活動報告
  • サイト更新情報
  • 編集日誌
    • アカデミック・リソース・ガイド株式会社、法人登記完了
    • インフォ・スペシャリスト交流会第59回研究会で講演での講演と、岡山市デジタルミュージアム岡山市立幸町図書館の見学
    • 岡山県立図書館 図書館職員等研修講座(レファレンス研修)で講師

など、7日分

http://archive.mag2.com/0000005669/20091012185148000.html

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