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2009-11-07 (Sat)

[][]2009-11-04(Wed): 図書系職員勉強会10周年企画(第117回ku-librarians勉強会)「ARGとku-librarians の10年−これまでとこれから」に参加−勉強会の「継続」のアーキテクチャを考えてみた

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・「11月上旬京都巡業−4日(水)ku-librarians勉強会、5日(木)同志社大学図書館講習会、6日(金)立命館大学GCOE日本文化デジタルヒューマニティーズセミナー」(編集日誌、2009-10-28

http://d.hatena.ne.jp/arg/20091101/1257085196

で記した通り、今日から3泊4日で京都に滞在。昼過ぎには京都に着いたものの、来週に迫った図書館総合展の準備があれこれと終わらず、ホテル直行し夕方まで黙々と資料をつくる。

夕刻から京都大学に移動し、

2009-11-04(Wed):

図書系職員勉強会10周年企画(第117回ku-librarians勉強会)「ARGとku-librarians の10年−これまでとこれから」

(於・京都府京都大学附属図書館

http://kulibrarians.hp.infoseek.co.jp/

に参加。

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全体的な構成は以下の通り。


まず最初は私から「ARGの10年−個人メディアから法人化へ」と題して話題提供。

・「ARGの10年−個人メディアから法人化へ」

http://www.slideshare.net/arg_editor/ku-librarians20091104

次いで、

・赤澤久弥さん(奈良教育大学学術情報研究センター 図書館

http://homepage2.nifty.com/akazawa_hisaya/

・天野絵里子さん(国際日本文化研究センター

http://d.hatena.ne.jp/Sabarya/

・江上敏哲さん(国際日本文化研究センター

http://egamiday3.seesaa.net/

が息の合った掛け合いで30分ほど、図書系職員勉強会(ku-librarians勉強会)のこれまでを振り返った。

全体討論の時間には、長らく京都大学ライブラリアンをされ、いまは筑波大学図書館情報メディア研究科教員をしている呑海沙織さんが合流。

・呑海沙織さん

http://www009.upp.so-net.ne.jp/sat/

その後の懇親会も含め、本当に楽しいひと時だった。

さて、討論でも一つのテーマになっていた「継続」についてつらつらと。

図書系職員勉強会(ku-librarians勉強会)が10年続いてきた理由は、すでに江上さんが書いている。

・「京大図書系勉強会(仮称)が10年続いた要因を考えてみた。」(egamiday3、2009-07-02)

http://egamiday3.seesaa.net/article/122672611.html

外から見てみると、講師を招くこともあるが、基本的には自分が学んだことを発表する場という設定が結構重要な気がする。確かに、どういう形であれ、運営を担う方は相応の負荷が発生するわけだが、外部から講師を招くということは、運営事務の負担が大きい。それに対して、勉強会参加者の中からRFC(Request for Comments)を出すような気持ちで発表者が出てくるというのは、外部講師を招くのに比べれば運営コストが小さいはず。

学生の頃に友人たちとやっていた「七科研究会」というのを思い出す。「七科」とは「自由七科」(Seven Liberal Arts)からとった名称で、リベラルアーツ教育を掲げる母校の教育方針に沿ったもの。教養学部一つの単科大学なので、メンバーの専門は歴史学政治学経済学人類学社会学文学哲学科学史科学哲学数学、国際関係とばらばらだった。確か大学1年の冬に自然発生的に始めて卒業するまで続いた。この勉強会でも基本的には誰かが一定のところまで勉強が進んだら、異なる専門分野の人間レビューを受けるべく呼びかけて適宜開催というスタンスだったように思う。一応、輪番でまわしていくという暗黙の了解があるにはあったはずだが、ルールというものでもなかった。レポート提出や調査実習への参加の前後に、そのための準備を兼ねて報告するという形が主だったと思うが、いま思うと継続を可能にする合理的なやり方だったのかも知れない。

図書系職員勉強会(ku-librarians勉強会)に戻ると、10年分の勉強会資料をウェブで公開しているのも継続の要因に思える。

・図書系職員勉強会(仮称)ホームページ

http://kulibrarians.hp.infoseek.co.jp/

記録しておくと、特にそれを公開しておくと、勉強会のこれまでの経緯や個々の発表タイトルが途中からの参加者にも伝わる。こうやって情報の共有が可能な状態にしておくと、初期からの参加者、中盤からの参加者最近参加者の間で意識認識の差が少しでも埋まるだろう。過去にあった発表タイトルをみて、こういうテーマ自分も発表してみよう、発表していいんだとも思いやすい。

また、あくまで経費は本人負担のようだが、海外図書館ツアーに行ったり、近隣の図書館見学に行ったりというお出かけ要素のあるイベントが時折あるのもいいのだろう。普段の勉強会には参加できなくても、イベント的なものにはお祭り気分で参加したくなる心理もあるし、せっかくだからこの機会に現地に行ってみたい、と決意させる力もある。同じことは、他の研究会との合同での開催や、番外編として海外図書館関係者の来訪にあわせた交流会も言えるだろう。

あと一つだけ付け加えるなら、くずし字を読む会や図書館資料保存ワークショップのような、ここから始まって個別に活動していくという一種の分派活動が受け入れられているのも継続する上での要因として大きいように思う。組織によっては、あまり適当な表現ではないとは思うが、本体の勉強会求心力低下を恐れるといった理由で別の枠組みでの活動に消極的だったりすることがある。得てして勉強会継続自体が目的になってしまっているときに起こりがちなことだ。しかし、次々と分派活動するユニットが出て来るほうが、親元の勉強会は新たな枠組みを生み出すインキュベーションセンターのような役割を果たしてくれる場所としてより評価されるようになる。なにかを始めてみたいという呼びかけの場としての地位は、むしろ高まるというものだろう。

・くずし字を読む会

http://kuzushiji.exblog.jp/

図書館資料保存ワークショップ

http://kulpcws.seesaa.net/

と、あれこれ勝手に分析してみたが、最後は要するに一人ひとりがやってみたいことをやる、ということに尽きる。討論の中で自分も「ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)を続ける義務感はなく、いつでもやめられる」と思って続けている旨を話したが、それは勉強会にもあてはまるだろう。やりたければやる、やりたくなければやらない、というスタンスで居続けることが大事だと思う。そうすることが、勉強会継続目的になるという本末転倒な事態を避けること、そして結果的には長年続いているということにつながるのだろう。

まとめると、

  1. 外部からの講師より自分たちでの報告・相談を大事にする。
  2. 一人ひとりの参加者はあくまで自由意思で参加する。
  3. 開催記録をつけておき、できればウェブで公開する。
  4. お出かけや交流会といったイベントの機会を時々つくる。
  5. 分派活動を歓迎して推奨する。できれば応援する。
  6. やめたくなったらやめる。あまり無理はしない。
  7. 事務をしてくれる方々への感謝を忘れない。

といったところか。図書系職員勉強会(ku-librarians勉強会)のような勉強会をしてみたいと思っている方々の参考になれば幸い。

ともあれ、京都1日目はたいへん楽しく過ごせた。図書系職員勉強会(ku-librarians勉強会)にご参加された方々、そして開催事務を担ってくださった方々に感謝したい。

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